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目立たないよう用心する男子ブルーと、このままではいけないと悩む女子オレンジの目から語られる5年1組の姿。
男子と女子のいじめの違い。
ブルーの聡明さとオレンジの溌剌さが心地よい。
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いじめダメ絶対。
いじめられているブルーといじめを傍観しているオレンジ。
2人はそれぞれの立場、それぞれのやり方で、いじめと立ち向かおうとする。
冒頭ブルーの考え方にイライラしてしまいましたが、LINEを使って行われるいじめなど、なかなか昨今の時勢を反映している部分もあり、読み応えがありました。
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この手のいじめ作品は苦手。読んでいて息苦しくて楽しくない。でも、いじめの実態を見るようで勉強になる。
私は伊藤くんの立ち位置だったな。あんな人気者ではなかったけど。後ろを振り向きもせず一番前を歩いていたから。後ろで笑われてても気付かないで。
子供達だけでなく大人も読んだ方がいい作品だと思う。
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「ふたり」を読んで福田さんの本をもう少し読みたいと思ったんだけど、なかなかよかった。すっきり解決しないところがいいよね。実際はこんなとこ、それでもちょっとの勇気がちょっとのいい方向に向かう、いい話だった。
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表紙にくぎづけ。ブルーとオレンジってタイトルで、全身ブルーの少年とオレンジの少女が並んで立っている。ちょっと、顔が怖い・・・
物語はブルー編とオレンジ編に分かれている。
ブルーはおとなしくて気が弱い。クラスでは目立たないようしてきたけど、5年になって4月の始業式の日、新しい教室にはいった瞬間にもうピンときた。これは本当にまずいぞって。油断したらダメだぞって。用心しないと最悪な一年になるかもしれない。
そしてその予想通り、ブルーはクラスで浮いてきた。どうやったら、みんなにバカにされずにすむ?自分の武器はなんだ?
考えた末に出した答えは、クラスで一番人気の伊藤くんと近所に住んでいる、という事を強みにすること。
そして、伊藤くんに話しかけ、ドッチボールの仲間に入れてもらい・・・
オレンジはクラス女子の雰囲気がちょっと嫌なかんじになってきたと感じていた。別に大した理由でもないのに、峰岸さんを中心にクラス女子の何人かが、友達の陽菜ちゃんを仲間はずれにしはじめたのだ。傍観者でいれば自分に被害はないかもしれない。
けど、クラスで浮いていたはずの森田くん(ブルー)が、いつの間にかみんなの仲間に入っていて、代わりにいじられていた糸川くんをかばった姿を見て、オレンジも決めた。お姉ちゃんに言われた自分の武器は根回しだ。オレンジは陽菜ちゃんをいじめている何人かに声をかけていった。・・・
著者が教師、という事で、いつも学校内の人間関係とか教師の姿のリアルさにどきりとしてしまう。
こんな風に、子どもたちの中から気づいて行動してくれるといいのだけど。
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2人以上の視点から読むのはとても楽しかった。
わがままを言えば、伊藤くんとかの視点も欲しかった。
それに、糸川くんとか、久保田先生みたいな少し面白いキャラも居て、とても楽しまされた。
とても良い本だと思った。
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いじめを描く小説。登場人物は小5で、読み手もその辺を想定していると思う。子どもの読者にとっては、読みやすい上、とてもリアルで、ちゃんと解決して後味も良いので、おすすめ。
LINEがあったり、女の子か自分のことを「うち」と言ったりするあたりがイマドキ(と思うが2020年の小学生がそう言っているか確信はない。ちょっと前はあった。)。だから、そんなに長持ちする小説ではないかも。
しかし、これをリアルに感じるということは、本当に息苦しい世界に今の子ども達は生きてるんだなと嘆息。ここではいじめはあるものの、子ども達レベルで解決できたが、実際にはいじめっ子の親がクレイジーで怒鳴り込んで、教員が収めたいあまりいじめをなかったことにしてしまうとか、もっと泥沼の展開も容易に想像できるのだが(だからラスト近く、主人公がいじめっ子の家に行って反省を促すシーンはドキドキした。逆ギレしちゃったら、親が出てきたらどうしよう、と。)、そこはキレイにまとまっていた。
前半の主人公ブルーは自分の力でいじめを克服したが、シングルマザー家庭で貧困であり、これからどうするのか心配だし、後半の主人公オレンジは、いじめられている友達の兄が特別支援学校に行っているとアウティングしていて、大丈夫か?と思う。
しかし、教師の力のないことよ。これじゃ子どもが自分達で解決するしかないと思うのも当然。
小中学校教師にも読んで欲しいものだ。
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いじめを扱った本作。同じクラスのブルーくんとオレンジさん、それぞれの視点でお話しが進んでいきます。自分のできることから始める2人の姿に、小5のリアルな現実を想像させられるのでした。
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「小五の”ぼく”はクラス内の上下関係を敏感に感じ取りながら、何とか平穏にやりすごすことのみを心がけて、嘲りのようないじめに日々耐えていた。
そんなある日、クラスの男女で観戦していたサッカーの試合中に監督が言った、「自分の武器は何か、考えろ」、という言葉が頭に残る。そして、自分の武器を発見した”ぼく”は見事にカーストの下克上に成功するのだが・・・。
一方、同じクラスの”うち”は明るい世渡り上手な性格で、クラス内のちょっと嫌な雰囲気の力関係の中でも無難に毎日を過ごしていた。だが、ある女の子へのいじめをどうしても見過ごせず悩み、やはり同じサッカーの監督の言葉を聞いていた”うち”は自分にできることは何か、真剣に考える。
スクールカーストといじめにさらされている子どもたちの姿が痛いほどリアルに描かれている。人間の上下関係が生むどうしようもない理不尽さに立ち向かい、戦う勇気を与えてくれる衝撃作。」
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言い返したいことを我慢し
へらへらしていじめられていたブルー
本当はダメだと分かっていたのに
言いたいことを我慢して
いじめに加担していたオレンジ
それぞれの視点から物語は書かれている
実際いじめが起きるのも本当に些細なことや理由がないことなのかもしれない