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天安門事件で死んだ中国人画家の新作があるという噂を追うリディアとビル。
テーマは家族。
近代的な事件を持ってきながら歴史的な眼ではそれを描かず。あくまでも事件に関わる一エピソードとするあたり、ローザンはやっぱり上手い!
読んでいて安心できる作家だ。
今回はビルの友人という探偵(ジャック・リーだ!)を配して三角形を作ってきたけど、これに呼応するビルサイドの次作はどんな展開になるのか?楽しみでたまらない。
うーんとでもね、ゴーストヒーローを表す「クヮイ イン シィオン」は國語と粤語が混ざってると思うの…。
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リディアの回。最後のヤン教授のところ泣いた。
解説は「は?」って感じ。ビルはそんなんじゃないだろ。
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リディアとビルの最新作!
しかも短編集で登場した探偵ジャック・リーがからんできて、面白かった。
でも、同じ中華系だからって、ジャックの思わせぶりな発言にいちいち動揺しなくても良いんじゃない、リディア?
ちょっと、変装とだましが多くて、
ミステリーというよりも、どたばた探偵物という感じだが、
それもまた良し。
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リディア&ビルの人気シリーズ11作目。
水準を保っていて、いまだにだれない爽やかさもあるのがいいですね。
時々コンビを組んで仕事をする私立探偵の二人。
視点が1作ごとに交代し、今回はリディア視点です。
リディア・チンは中国系で小柄な女性。
鼻っ柱は強いけど、中国系ならではの風習や強固な家族関係の中にあり、これが独特な魅力を加えています。
リディア視点だとけっこう繊細に揺れ動いてもいますね。
(大柄でごつい中年男のビルも内心は繊細な男だけど、話としては普通の探偵小説に近い感じになります。リディアにはまいっているから、やや神秘的なぐらいに描かれていますね)
天安門事件の最中に英雄として死んだ中国人画家チョウ・チャンはゴーストヒーローと呼ばれている。そんな人物の新作があるという噂。
実は生きているという意味なのか? でなければ贋作?
大変な値打ちが出るかもしれない。
リディアはその件を調べてくれという依頼を受けます。
今回は美術に詳しい助っ人も必要だと、ビルがジャック・リーを紹介。
短編集にも登場している彼は美術を専門としている私立探偵で、長身で細身、中国系だけど中身はほとんどアメリカ人。
(リディアが中国人らしいハンサムな男とお茶していたという噂はあっという間に中国人街を駆け巡ります)
このジャックも実は既にこの絵に関して依頼を受けていました。
この頃、他にも事件が起きていて‥
ロシアのマフィア系の大金持ちに化けたビルが絵を買いたがっているという触れ込みで画廊を回るのがおかしい。仲介役として同行するのはもちろんリディア。
贋作の巧みさにも驚くが、本物の絵の力強さにさらに驚くことに。
ネットに強い甥の手伝いもあって、こんがらかった事件は次第にするすると‥
天安門事件とは重い内容で、しかも現在の中国当局まで絡んできて、窮地に追い込まれながら、お手並み鮮やかに解決へ。
ミステリの面白さを堪能できました☆
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大好きなシリーズ。
リディアが主人公の時はお茶や家族、伝統、育ち。アメリカの中での中国人社会とあって複雑になるけれど今回はさらに人権活動家が出て来る。謝辞のところには本当に渦中の中国人人権活動家であるアーティストの名前も。
内容は面白い。わざわざ説明する必要もないほど。
時に中国人名や独特の表現に違和感があるものの概ね問題なし。
今回は解説があまりに稚拙で驚いた。
もっと掘り下げるべきテーマは随所にあるのに。
興ざめ。
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リディア&ビルシリーズ最新作。今回はリディアの番。相変わらず面白いがジャックが入ってビルの出番が少なく残念。やはり前作もそうだが、以前のような二人の掛け合いがみたい。
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ビル&リディアのシリーズの今回の語り手はリディア。天安門事件で死亡した画家の「新作」を探してほしいという依頼を受けて、依頼人を疑いつつも、謎を究明する欲求に導かれて奮闘するリディア。アウンの呼吸でサポートするビル、そして同じ依頼を別人から受けて行きがかりじょう一緒に調査するジャック。3人の会話がテンポ良く進み、楽しく読めます。ビルとリディアの二人の心情の機微があまり描かれていなかったのが残念ではあるものの、堪能して読了。長く続いているのに飽きも来ず、内容も衰えない良作。
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オチに至るラストカーブ辺りが複雑すぎて頭に入ってこなかったし、オチはわかっちゃってたし。
それはそうとオブローモフのことだ好きになりそうだ。
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リディアとビルのシリーズ。
いつもなんというか、絡み合った模様が美しいのだけれど、どこかちょっと燃焼し切れてないのがまた良い味だったこのシリーズであったが、今回は丁々発止的な爽快さが楽しめて、これも良いなあ、と思わせてもらったよ。
勿論、持ち味の(勝手に)、ほろりとさせる切なさもきちんとあって。
ただ、もう一つのお楽しみの2人の関係については、今回は進展らしいものがなかったどころか、ライバル登場?だったので、事件は無事に終わったものの、続きが気になって気になって。
でも、これ以上はまだ新刊が出てないのだなー、むー。