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電撃文庫版も持っていますがすっかり積読していたら新装版が出ました。
スワロウテイルシリーズを読んでいるなら、なじみの単語がちらちら出てくるのでつながりのある世界なのだとわかります。時代は違うのかな?
この人の描く主人公は、みんな一生懸命でぼろぼろになっていきますね。
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「スワロウテイル」シリーズと世界観を
共有してるという籐真千歳のデビュー作が
完全版で出版されたおかげでようやく読めた。
面白くて先柿になって一気に読了。
大いに満足。
満足どころか続きというか、T・Bと義経の過去、
義経がT・Bのために人を殺めたという過去などが、
気になって仕方がない。
あとがきによるとこの「θ」も続篇が執筆されると
いうことなので、楽しみに待ちたいと思う。
「スワロウテイル」シリーズ同様に、
この作品もアニメ化して欲しいと思ってしまった。
T・Bが鏡を展開する場面など脳裏に映像として
自然に浮かんでくる。
籐真千歳はこういう描写をするのがとても
うまい作家なのだろう。
強いて言うと3章でのシルフズ・スピアを
押さえ込むシーン。
二射目を一枚の鏡で抑えてる間に、T・Bと十三月が
会話をしているのだけど、そんな時間あったのか?と。
一射目が2枚の鏡をあっさりと破っていたのにって。
アリスが“自分”で“考えて”出した答えで行動するなど、
見どころであるが故に余計に気になってしまって…。
「スワロウテイル」シリーズの続きは勿論、
この「θ」の続きも、他の作品も、
籐真千歳作品をもっともっと読んでみたい。
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昔から読みたいと思ったいた作品。電撃文庫は見つからなかったので、ハヤカワの完全版で。未収録作品もあったみたいなので、結果的にはよかったかも。
SFはあまり読まない方だけど、それほどとっつきにくい世界観ではない。連作短編集ということで、すんなり情景は頭に入ってくる。キャラも立ってるし、つい夢中に読み進めてしまう。まっすぐな少女(年齢はともかく)、それぞれの信念、薄い水色のような世界が、読者を夢中にさせる。
スワロウテイルにも手を伸ばしてみようかな。、
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表紙に惹かれて購入したが、なかなか良かった。
ラノベっぽく書かれているが、内容は意外とエグいと思う…
特に魅力的だったのはキャラと世界観。
母性?溢れる女主人公ってのは新鮮だったし、同僚は犬(笑)。軽くイチャついてるし。
続刊もそのうち出るみたいなので楽しみ
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購入。スワロウテイルシリーズが好きだったので、あちらと同様、理性的ではあるけど芯の強い女の子主人公がカワイくて好きです。女の子と犬と人工知能の掛け合いを、もっと読みたいので続編希望です。
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世界中を数時間で移動できる技術”ミラーゲート”が実用化された未来。東京駅上空2000メートルに浮かぶ、11番ホームに勤務するサイボーグの少女”T・B”と、その友人のサイボーグの狼”義経”の活躍を描いた連作。
「スワロウテイル」シリーズの作者さんらしい物語といえば物語。どこかとぼけた少女が主人公で、表紙もとても可愛らしいのですが、ストーリーも、彼女たちの運命も過酷なものが多いです。
そして、世界観もかなりかっちりと出来上がっています。第一話からいきなり、日本と周辺各国を巻き込んだ謀略戦的な展開があり、
第三話でも、ミサイルがホームに撃ち込まれたり、果ては世界危機が迫ったりとスケールの大きな物語が展開されます。
しかし、そうしたスケールの大きさを、無理矢理に感じさせずしっかりと話の中に落とし込んでいるのが、非常によくできているなあ、と思わされるところです。
クライマックスシーンの派手さもかなりのもの! とても映像映えしそうで、できればアニメ映画で見てみたいです!
生きているかわからない仲間たちを待つため、150年もの間、政府によって東京駅のホームに閉じ込められているT・B。それでも、そこに訪れる人たちを、優しさで包み込む姿は、健気で本当にいじらしいです。自らの境遇があるからこそ、自分を殺してまでも、人にやさしくできるのでしょうか。
シリーズ一巻を読んだ限りでは、「スワロウテイル」シリーズよりも希望の見える終わり方でした。世界観もどちらかというとわかりやすく、文章のクセも抑えめなので、籐真千歳さんの作品を初めて読むなら、スワロウテイルよりもこちらの方がオススメかも。
スワロウテイルシリーズとのつながりもにおわされていて、続編も楽しみです。
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SFです。
ファンタジーの要素も多少合わせ持っているかもしれません。
電撃文庫版と比較して挿絵がない代わりに
「蘭とパンダと盲目の妖精」が収録されています。
こちらは電子書籍で刊行されていたようです。
非常に面白く読めました。大好きな本のうちの一冊です。
世界観としては、人工知能やアンドロイドといった技術が存在する、
(SFとしては)比較的オーソドックスなものでした。
生物の存在が希薄に描かれていますが、主人公であるT・Bが体験する出来事は
「生」を強く実感するものです。
ある種奇妙なそのバランスが、とても心地よく感じられました。
個人的に好きな場面は西晒湖女史の演説。
場面と合わせ、想像するとスカッとします。
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スワロウテイルの作者なので買ってみたがこのシリーズもよい。
相変わらず専門用語モリモリのハードな世界観だがキャラクターは取っつきやすく、作品全体として抵抗なく読める。
異次元的移動手段が確立された未来の日本、なかなか重い宿命を背負ったT.Bが狼型サイボーグの義経とともに空中に浮かぶ存在しないはずの東京駅11番ホームにて、様々なお客様を迎えていく。
SFとしてもエンタメ小説としても勧める作品。
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十字架ではないけれど、なかなか重たい荷物を持たせたものだ。決して一人きりではなかったとはいえ、150 年も待ち続けるというのはどういう気持ちになるのだろうか。