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ソ連が舞台のミステリー風コミックス。沙村さんは本当に抽斗が多い。
主人公ビエールカの身体には障害があるけれど、胸糞悪い展開(魅力ではあるけれど度を越すと苦手です……)にならなかったのは、彼らを引き取ったおっさん、ヴィクトルのキャラ造形の賜物。好きだわヴィクトル。
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作者曰く「禿げたオッサンのツンデレ話」w
ほぼ全ての沙村先生作品を読んでいますが本作と「ブラッドハーレーの馬車」はとても大好きです。(あと「シスタージェネレーター」)
この中盤からの展開がまたなんとも....「やられた感」があってたまらんですよね。
面白かったですし大好きでしたが「無限の住人」を連載当初から追ってきたファンの一人としては早く「無限」に片を付けてこういった作品群を出して欲しかったなぁと思います。(まぁきっと講談社の意向だったんですよね)
先が読めない「ベアゲルター」の続編とエロティクスfでの次回作品を楽しみにしようと思います。
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“禿げたオッサン”が素敵だった。
やっぱり暗いけどブラッドハーレーほど絶望的じゃないし、ロシアの雰囲気も素晴らしく、分量もちょうど良い。一度読み終えたあともパラパラ見返している。これからも読み返すでしょう。
登場人物たちが、基本的になに考えてるかわからないのに、でも魅力的だった。
あとがきにしたがって、わたしも待受を変えさせて頂きました。
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帯の「ロシア」の文字に惹かれて購入。「無限の住人」以外では初。まさかのロマノフ物でにやにやしました。
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両足の無い少女と、その従者の正体は何者か?という点に主眼を置いたミステリ。結構細かい部分に気遣いがあるのはすぐにわかるし、この漫画描くためにちゃんと読むもの読んで勉強したんだな~っていうのが個人的には好印象。わざわざ小説家みたいに勉強したり現地に渡ったりして海外舞台の作品かくような酔狂な漫画家って割と限られてますからなあ。
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『無限の住人』の沙村さんによる、
旧ソ連時代を題材にした歴史ミステリー、でしょうか。
キーワードは、ロマノフ王朝、ラスプーチン、
そして、インペリアル・イースター・エッグ。
活劇などの動的な話があるわけでもなく、
どちらかというと、秘密を抱えた一組の男女の静かな物語。
そこに、沙村さんのエログロな趣味がクロスされて、
大分癖のある内容となっています、、苦手な方はキツイかな。
読後感は春の訪れを予感させるような、、なんて感じるのは、
ソ連が崩壊したという事実を知っているからかもしれません。
ちなみにスネグラチカというのは“雪娘”の意味らしいです、
その意図するところは、、さて。
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ロシア革命を題材にしたフィクションで、普段なじみのないロシアの歴史について少しわかりました。徐々に真相が明らかになるのが楽しいコミックです。
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沙村広明著作・初読。
最初は謎めいた大人っぽい美少女として登場した主人公が、
ページをめくるごとにどんどん年相応に可愛らしくなっていくのが不思議。
「肩の線が女らしくなった」なんて言われて頬染めてるページなんて、カワイイのなんの。
アレで萌えなきゃ男じゃないね、オジさま(笑)
ロマノフものといえば、「アナスタシア」が主人公、というのが定番だけれど、あえてそれを外して大正解。
素直に面白かったです。
でも「お父様」(お義父様じゃなくて実父の方)の
この作者の描写がもうちょっと見たかったかな。
で、お義父様。
ステキです。スピンアウトしてもう1冊分描いていただきたいくらい。
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あとがきに「『ツン95%のツンデレっ娘物語を描きましょう!』と盛り上がったところから始まった」と書かれているけど、蓋開けたらこれ、ハゲ親父のツンデレ物語じゃねえかなどとは読了してから暫く経つまで微塵も感じさせる事がない程に精密で濃厚な「物語」粛々と紡がれておりました。
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沙村作品はこの一定の暗さが続くのが気持ち良い。読み終わったあとにもう一度読むとまた違った読み方が出来て、素晴らしいミステリ。
さらに史実が含まれているせいか、何度も読み返してしまう。
沙村作品が好きな方は読んで損はありません、てゆーか読むべき。
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おお、沙村先生のまんがで、ストーリーらしいストーリー漫画を読んだの久しぶりって感じがします。そんな事はないはずなんですが。
ロシア革命が舞台だと私の漫画好きの源流にある「オ○フェウスの窓」が思い出されて仕方がない。ああ、ユスポフ侯が、アレクセイが…なんて違う視点になってしまいます。それを差し引いた星3個ですが、個人的な思いを足せば星がもう1個増えます。
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ご本人のあとがきの通りで、はげ親父のツンデレ話だった。
車椅子の少女とその従者が、何かを求めている物語。求めているのは少女。青年は少女に従い、守っている。さて、少女は何を探しているのか。青年はなぜ少女と共にいるのか。時折おこる青年の体調不良は何が原因なのか。など帝政ロシア末期からソビエト初期の混乱の中を描いた物語で、非常に面白い。だがちょっと最後のほうは駆け足すぎで、もう1冊分くらいあってもよかったかも。作者お得意のエログロ(むしろグロ)じゃなくてよかった。
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凄まじい完成度。
彼が誰なのか、彼女が誰なのか、は薄々わかったが、
個々の設定を超えて互いの関係および感情まできっちり描き切り終える。
手本のような作品。
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何かのレビューで見たけれど、絵柄がロシアの土地柄と良く合っている、とのことで、興味が湧いて読んでみたけれどすごく濃縮されたお話でした。
謎解き、というか、伏線が綺麗に回収されるお話というのは本当に書き手の力が如実に顕われてしまうものだけれど、よくまとまっていて、映画の様でした。
オチも、ちょっと単純なところもあるような気がしないでもなかったし、使い古されていそうな流れではあるのだけれど、読んでいる最中は全然そんなこと気にしないで熱中できたのでよかったと思う。
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奥深い話でした。探し物がそんなに重いものなのか、ちょっと首を傾げましたが。この頃のロシア史を詳しく知らなかったので、興味深く読めました。ここまで書き上げる作者の筆力に感嘆しました。