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紙の本
綺麗で情緒的な物語
2022/02/19 07:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
才能と美貌をもつが対外能力が欠けている雨宮と
その雨宮の世界を支える深海と
その雨宮に思いを寄せる友也の話
「かわいくないひと」である雨宮がまさに
かわいくないだけにかわいい。
明らかに対外的なコミュニケーション能力は欠如しているし
側にいたらたまらんけれど。
その雨宮を徹底的に囲い込んでいたのが深海
雨宮も深海に守られた世界で息をしている感じ。
その世界がすべてのように。
深海はそれこそ大切に大切に雨宮を扱っている。
だから「抱かない」のだけれど。
まさに深い海のごとく愛してはいるのだ
しかし伝わってはいない。
雨宮に「深海に愛されてないことを知っていたから」と
言わしめるくらい。
でも、雨宮はその守られた世界から瀬尾によって引きずりだされるのだ。
引きずり出すので抵抗もあるのですが、
そこのあたりを情緒的に描いている作品だと思います。
「かわいくない」雨宮は駄々っ子みたいで
独特のルールの中に立っていて
それでいて才能があるのでしょう。
深海のように囲いこんで真綿のように包んで守っていくか
傷ついてもお互いに歩いていくか
雨宮がそちらに行ったのも自然な物語でした
(どっちに転んでもおかしくはなかったのでしょうが)
絵師さんの挿絵とも相まって
綺麗で情緒的な物語という読後感です。
(その点ではこのジャンルの挿絵ってポイント高いなぁって思う)
☆3.5評価の4(絵師さんの功績も含めて)
電子書籍
じらじら
2020/03/30 10:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にゃお - この投稿者のレビュー一覧を見る
雨宮さんがすごい寂しい人なのは分かるんですが、友也がいい人やし無茶苦茶好きやのに何でそっち行くの!ってなりました。
じらじらハッピーエンドです。
紙の本
好きな作家×好きな絵師
2017/02/16 17:38
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
好きな2人の作品なので これは読まずにはいられない(笑)雨宮さんのキャラクターがいいですね。菅野さんは何かが欠けた、それでいて才能のある人を書くのが上手いなあ。
紙の本
ツンデレ受け♪
2016/02/23 22:23
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投稿者:tix - この投稿者のレビュー一覧を見る
怜悧な美貌の持ち主で、天才肌の建築デザイナーである受けは、
周囲の人間など意に介さない人格破綻者(要はツンツン)。
三つ年下の攻めは、受けのアシスタントで、
受けの才能と受け自身に惚れていますが、
受けがただ一人心を許し甘えるのは、学生時代の同級生で今は同僚である当て馬。
前半は、攻めが受けの気持ちを
どうにか自分に向けさせる事に成功したところで終了。
後半、受けの気持ちは攻めの方を向いてるのですが、
この攻めが信じられないくらい鈍くて強引さも無い男。
ツンデレ受けに鈍い攻め(しかもグルグル)の取り合わせって初めて見た。。
恋愛がなかなか前に進みませんでしたw
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