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図書館本。
耶居子のように美女に対するひねくれてる心情に関しては、すごい共感してしまう。(ただ耶居子のように言い返せないが)
けれど読んで改めて思ったのは、美女は美女で壁にぶつかったり、コンプレックスに悩んだりと、何ら変わらないこと。
女同士のドロっとしたものがたくさん出てくるのかと思いきや、最後にはすっきりとした終わり方で良かった。
しかもアッコさんもチラリと登場するので、思わずニヤリ。
柚木さん作品らしく、食べ物の描写がたくさん出てきて、思わず読んでいてお腹が減りました。
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面白かった~。
最初は「どうなる?ドロドロ系?」と思いましたが、全然そういう系統ではなくて、楽しかったです♪
引きこもりでネットで荒らしをしているブスの耶居子。最初はなんだこいつは??って思うのですが、それも長くは続かず。すぐに耶居子ちゃんの虜になりました(笑)
しかし美女たちの住む家がすごい。美女しか住んでない豪邸なんて、おとぎ話ですよね(^▽^;)
でもその美女たちにも、それぞれ悩みやコンプレックスがあり、日々悩んでいる。そこにやって来た耶居子によって起こる変化。美人にもブスにも悩みはある。それをお互い認め始める過程がいいですね。
ユリエの豹変ぶりにはびっくりしたけど(笑)
ユリエと耶居子ぐらい分かり合えた仲なら楽しいでしょうね。
そして、耶居子のごはん日記。
ちょっとした番外編ぐらいの軽いノリで読んでいたけど
意外と耶居子ちゃんの事が分かってかなり面白かった!
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人間の外側と内側の醜さと美しさを描いた話。
気持ちいいくらい主人公がニキビ顔、肥満系、卑屈。やってることも繕いなし、素直。主人公の気持ちの変化がいいんだけど途中からなんかシンデレラストーリーになってる?かも。最後の恋物語もうちょっと読みたいな、と思わせるくらいで終わってよかった。
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美人は偏見なく自分も他人も受け入れられる。
こういうくすぶりを治すコツ。それは自分から離れてみる。そして他のものを慈しむこと。
最初は、卑屈な人の妬みか...って思ったけど、もっと奥深くて面白かった。
どんな人もそれぞれにコンプレックスや卑屈なところはあって。それを隠して隠れていきるのか、諦めて認めて生きるのか。前者だった主人公が、自分の良さに気づき嫌な部分を認めて行く姿がよかった。
恋人、パートナー、子供がいる人に余裕のようなものを感じるのは、慈しむ相手がいて、自意識が抑えられるからなのかな。って少し納得。
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ずっと気になってた柚木麻子さんの小説。
読みやすく、結果的に後ろ向きな感情は残らなくて、エンタメ性の高い面白い小説だった。
仕事を辞めた後ほぼ引きこもり、外見だけでなく性格もブスな25歳の耶居子。
ネットに悪口を書き込むのが趣味の彼女は、あるとき美人ばかりがブログを公開している「嘆きの美女」というサイトに出会い、そこを荒らしのターゲットにする。
そしてとあるきっかけからその美女たちと出逢うことになった耶居子は、ひょんなことから彼女たちと同居することになってしまう。
美人は得とは言うけれど、実際は得なことばかりではない。美人というだけで同性から嫌われたり、異性からストーキングされるという憂き目に遭ったりもする。
…と美人たちは主張するけれど、美人ではない耶居子にはそれは信じがたく、絶対に美人側に問題があると思い込んできた。だけど美人たちと暮らしはじめて彼女たちの真の部分に触れたとき、美人たちの苦労が何となく理解出来るようになってくる。
私の周りにも美人はいるけれど、美人も人それぞれ、という印象。でも学生時代まで思い返してみると、ちょっと儚げで異性に人気のある美人は大抵同性からは嫌われていたかも。個人的には、実際その美人と話してみると良い子であることが多かったから、同性の嫉妬ってやっぱり怖い。
ただ人生全体で見るとやっぱり得することの方が多いのかも。同じ失敗をしても美人ならなぜか許されたりもする、というのもまた真理だし。
耶居子は頭が良いから物事の色んな側面に気づきやすく、それが負の方に向かっていた時はネットで荒らしをやっていたけれど、その頭の良さが違う方向に向いた瞬間にプラスの方向に花開く。
物事を皮肉的に見る性格の悪さは一貫して変わらないものの(笑)、そういう面があるから気づけることもたくさんある。
この小説に出てくる美人たちはそれぞれけっこう個性的で、とくに耶居子の同級生だったユリエは自分を解放した途端ステレオタイプの美人から脱却する。その様はとても格好よく、きっと耶居子とユリエは一生毒づき合いながらもずっと友だちでいるのだろうと思った。
美人と不美人が心から分かち合えることもある。お互いの醜さもさらけ出し合って。どろどろしているようでさっぱりした、不思議な関係性。
本編の後の「耶居子のごはん日記」も面白かった。恋は思いがけないところに転がっている。
どんな立場にもそれなりの悩みがあって、そうじゃない立場から見ると理解しがたいことでも、実際触れてみたら分かる苦悩ってたくさんあるのだろう、と改めて思った。
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愉快痛快! 一気読み!!
最初、ん??? と思われた主人公が
どんどん好きになって、最後は大好きになってしまう。
美女も、そうでない人も、
みんな、それぞれに生きにくさ、
その容姿ゆえの誤解が生まれたつらさ、
悩みを抱えている。
人を勝手な思い込みでレッテル貼ったり
偏見を持ってはいけないな、と。
それは自分自身に対しても。
思い込みで、可能性を萎縮させて
しまっていることもあるのかもしれない。
ちょっとの勇気と出会いによって、
人は変われる。
好きなものを大切に抱えて、
離さないでいられたら、
それを一つの鍵にして、
自分も人生も大好きになれる時がくる。
人生、楽しまなくちゃ、と
思わせられた。
楽しい読書時間だった。
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引用したいセリフがたくさん。
夫は私が作る料理を少なからずこう思ってるだろうな~とニヤニヤしてしまった。
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誰の心にもある、暗黒のダークな部分を見せつけている感じがしました。
邪居子ちゃんは、そんな部分に自分で気づきながら、それを強く握りしめて、前を向いて生きていく人ですね。
人生の中で出会う人は、出会うべくして出会う人、お互いに必要な人たちなんだな~と言っている気がします。
良いことも悪い事も受け止めて、強く生きていけたら良いなと、10代の頃に気付けると良かったと思いました。
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はまっている柚木さん。
実家に帰る特急の中で読破しました!
ところが実家に帰ったら・・・母親の本棚に同じ本が。
やはり血は争えません。(笑)
美女たちが住む家に同居することになったブス女。
考え方などどんどん変わっていきます。(お互いに)
読んでいて爽快なストーリー。
柚木さんは女性たちのお話が得意なのかな?
もっともっとたくさん読みたいです。
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これを成長小説と呼ぶかは別として。
知った地名がたくさん出てきたこともあって、なかなか面白かった。
ーーー
ほぼ引きこもり、外見だけでなく性格も「ブス」、ネットに悪口ばかり書き連ねる耶居子。あるとき美人ばかりがブログを公開している「嘆きの美女」というHPに出会い、ある出来事をきっかけに彼女たちと同居するハメに。全女性に送る成長小説。
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美女4人が暮らしている豪邸に
見た目もいまいちな引きこもりニートが転がり込んで、
共同生活が始まる。。。なんて
現実ではあり得ないような設定。
でも、最後にはみんな本当にやりたいことを見つけて
自分らしく生きていてうらやましいと思った。
ちょっと、うまく行きすぎな気はするけど。
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半引きこもりで、見た目も性格も「ブス」な耶居子。「嘆きの美女」のオフ会を荒らしてやろうと出掛けた彼女は、ひょんなことからメンバーの美女たちと同居するはめになる。大人の女性の成長物語。
『美しいとか美しくないとか関係なく、人生というのは誰しも平等にハードなもの』。テーマのストレートさが痛快だ。人間って己のコンプレックスと他人への羨望と妬みで毎日を過ごすようなもの。登場人物たちの複雑な感情と成長していくさまが、本当の美を感じる。
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引きこもりニートで外見にも気を遣わない主人公は、美人による美人のためのサイトを荒らすのがこの上ない楽しみ。
しかしながらあるきっかけで美人たちと親密になり、美人に対してだけでなく世の中に対しての見方も変わり人として成長していく。
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手っ取り早く美人になるなら何かを慈しむこと・・・
自分以外の何かに手をかけて導いてやること・・・
守りたいことがあることは、美しいこと・・・
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コンプレックスが人を向上もさせ、下落もさせ。
どちらに向かうかは自分の受け止め方のみだと思ってたけど、外的要因でもポジティブに変えることができるのかも。