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農業やプログラマー、フィナンシャルプランナーとして活動し、海外への渡航が好きな自称コスパニストが書いたお金の貯め方についての一冊。
大筋では、借金や投資に目をむけず、とにかく貯金をすることで、お金を貯めようという内容だった。
クレジットカードやキャッシング等の借金は、明らかに返せるはずと思っていても、知らぬ間に借金は膨らんでいって、返せなくなる。
投資にはリスクが付き物で、うまい話や儲け話を信じて投資してしまうと、誰かが故意にしかけた落とし穴や、個人の力では防ぎようのない落とし穴にはまってしまい、お金が儲かるどころか、最後はとてつもない借金だけが残ってしまう。
お金を貯めるには、家賃等の固定費をできる限り節約し、毎月決めた金額を自動的に貯金にまわるようにしておく。その貯金は、必ず別通帳にして管理する。
『預けて、管理は、別にする。』著者の言葉を借りると『貯金はAKB』。
要は、自動引き去りの貯金をつくっていることを忘れといて、知らぬ間にお金持ちになるということ。
浪費癖のある人や投資の才能がない人にとっては、ベストな道なんだろうと思う。ただ、個人的な意見としては、スピードが遅すぎるし、何も楽しくないし、こんな方法で『お金持ち』というステージにたどり着けるのか、だいいち浪費癖があるような人が、貯まっていく貯金を忘れていられるのかと説得力も魅力も感じなかった。
お金には『重いお金』と『軽いお金』としての使われ方がある。
このお金は大切なお金だからと、お金を使うときにしっかり吟味したり、本当に必要なものを買ったりする『重いお金の使い方』と、バーゲンで手当たり次第の買い物や無駄遣いでの浪費などの『軽いお金の使い方』。
どんな使われ方をしたとしても、実際のお金の価値や重みは変わらない。
変わるのは、使う人の気持ちだけ。
いつもお金と引き換えに手に入れるものに感謝できる人でいよう。
そして昔からお金には、喜怒哀楽がつきまとうものだが、生活を豊かにするため、夢を叶えるため、人を助けるため、好きな人に好きなものをプレゼントするため、目的を達成するためのツールということを忘れず、お金を多く持つという欲に惑わされない生き方をしようと思う。