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2014/06/23 22:55

投稿元:ブクログ

同名の武田氏研究会シンポジウム(2013.5.19) の成果。30歳台前半の若手研究者による「戦国大名による領国化が地域社会にどのような影響をもたらすか」をテーマに論じた報告。
・はしがき(丸島和洋)
・武田氏の戦争と境目国衆-高天神城小笠原氏を中心に-(小笠原春香)
・武田氏の駿河領国化と海賊衆(小川 雄)
・武田氏の駿河領国化と富士信仰(小佐野浅子)
・武田領国における修験 -当山方修験を中心に-(長谷川幸一)
  
若手研究者の論文を4本収録。リーズナブル(1500円+税)に読めるのが嬉しい。とはいえ、どうしても自分の関心の濃淡が出てしまう。
個人的には、前二つ(小笠原氏、小川氏)のものが興味深く面白かった。
通説では、小笠原氏助は武田家滅亡後、家康の意によって討たれたとされるが、高天神城で勇戦したのになぜそこまでされるのか、ずっと腑に落ちなかった。本書を読むと、小笠原家中は武田派と徳川派に分裂していたこと、それぞれの陣営に降ったことなどがわかる。家中が分裂し、新しい総領が徳川派に生まれた事により、元の鞘に収まる事は難しく、後ろ盾であった武田氏滅亡後の氏助は、討たれるしかなかったのかもしれない。(著者は、殺害されたとあるが定かではないとしている)

海賊衆は、岡部家の話などが面白かった。今川氏滅亡後、武田氏が短期間に海賊衆を再編したのに対し、徳川家は後塵を拝し、武田氏滅亡後、旧今川氏領国を統合する段階に至って、ようやく海上軍事を本格的に運営できるようになったという。今川氏も武田氏も伊勢の海賊を招聘し、海上軍事力を整備しているのが地域性を感じて興味深い。

中世社会において、宗教が果たした役割というのは、無視できないものがあると思うが、後ろの二つについては、テーマがイマイチ興味が持てなかった。そのため斜め読みになってしまったが、領国支配の一端を垣間見ることが出来たのは良かった。

丸島先生のはしがきに「武田氏研究者の重厚さに改めて感心する」「これだけ研究者の多い戦国大名は、現在、他に存在しないのではないか」とある。若手も含めた研究者が切磋琢磨する事により、今後も研究が進展することが期待出来ると感じた。

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