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エラリー・クイーン・シリーズ
2万の観衆の前でロデオ・ショー中に射殺されたバック・ホーン。25口径の拳銃。エキストラなどの持つ45丁の銃。消えた拳銃。バック・ホーンの紹介でやってきた新しい団員ベンジー・ミラーか人。被害者はウッディー。銃弾の入射角の謎。
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クイーンの国名シリーズ全編に渡って越前先生の新訳で角川文庫より次々発刊。しかも表紙が今どきのキュンもの(賛否両論ございましょうが)
この機会に一冊一冊時間をかけて読もうと思って。
これまでの「ギリシャ~」「エジプト~」ほど知名度はないけれどこの「アメリカ~」も十分楽しませていただきました。
あっ、もう次の「シャム~」も出た!これはまた書店に走らねば。
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まさかの!!!だけどコノパターンちょっと飽きてきちゃったかも、、
台詞の言い回しもちょっと長すぎていざ殺人!というときのドキドキが減ってしまいます、、、
スッキリワクワクがいいなーあ
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国名シリーズ第6弾。「ギリシャ」や「エジプト」と比較すると、比較的シンプルな構成に戻っていたのは個人的には好印象。メインのトリックは意外性はあるとは言えあまり感心できるものではないが、ロジックでしっかり裏打ちしようとしているところはクイーンらしい。ただ、肝心のロジックのキレは正直イマイチかなあという印象。
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表紙のエラリー、なんだか悪い奴に見えません?
エラリー・クイーン渾身のミステリー、国名シリーズも第6作。
昔気質の老カウボーイが自身の復活を賭けて臨んだロデオ・ショー。
しかし、観客を熱狂させるはずのショーは一発の銃声によって惨劇にすげ変わってしまった。
しかも、ショーの舞台上、しかも馬に跨った状態の被害者を狙いすましたはずの25口径オートマチック銃はどこを探しても見つからない。
公衆の面前で起きた殺人事件に、探偵として名を轟かせてきたエラリー・クイーンが挑む。
まったく本筋には関係ないことですが、事件発生前のジューナ関連の描写が狂おしいほどにかわいいです。
推理小説としては、第1作『ローマ帽子の秘密』に近い雰囲気でしょうか。
事件の鍵を握るはずの物品(第1作ではシルクハット、本作では凶器の銃)が見つからず、エラリーは捜索に四苦八区しています。
さらにありがたいことに、登場人物がある程度限定的で数が少ないため、犯人を突き止めるにあたってひとりひとりの検討がしやすくなっていました。
自分で挑戦した犯人あてはいつものごとくまったくダメダメでしたが、いくつかの有力な着眼点に気付けた点では満足です。
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エラリークイーンシリーズは、設定が複雑なものが多いと感じていたが、アメリカ銃の秘密は比較的単純で、それゆえに読みやすかった。
個人的には結構気に入っている話だ。
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ジューナがかわいい(笑)今度はそのはしゃぐジューナから話が動き出します。伝説のカウボーイの華々しい復活、しかしカウボーイは2万人の観衆の前に落馬。ジューナの珍しい我が儘で、会場にいたクイーン親子は調査を開始。消えた二十五口径の凶器。凶器消失系の謎ですが、肝心のその部分のトリックに関してはそりゃないよとは言いませんが、少々物足りなかった気もします。個人的には前作はなんだかんだ落ち着いた雰囲気が漂っていた気持ちがしましたが、今作はなんたって西部の男たちですから(笑)文句も付けましたが、やはり面白い作品でした。
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とりあえず表紙が素晴らしいです。
前作までに比べて格段に読みやすく、トリックもうっすらわかる感じ。
動機等に、むしろ興味がある派なので少し消化不良。
しかしこの訳のエラリーは好青年で良いなあ
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国名シリーズ第六作。ニューヨークのコロシアムで開催された人気のロデオショーに出演中の西部劇俳優元スターが、二万人の観客の目の前で殺されるというスキャンダラスな事件を扱う。映画スター、カウボーイ、拳銃などなど今作はタイトルの“アメリカ”が珍しくしっくりくる雰囲気になっている。
第一作『ローマ帽子』で語られた、「1929年時点で既にパパは警視を引退、エラリーは結婚して妻も子もありみんなイタリアに移住していて、エラリーは友人J・J・マックの強い薦めに応じて過去に手掛けた事件を脚色して小説として発表することにした」という設定が完全に捨てられたのが、どうもこの作品からのようだ。本作の発表年は1933年で、これまでに発表したどの小説の事件よりも新しい、わりと最近の事件ということになっている。それなのに過去作品よりもジューナの年齢が若いなど、大胆な仕切り直しがなされている。それでも、エラリー、パパ・リチャード、ヴェリー部長刑事をはじめとしたレギュラー陣の持ち味は保たれているので、キャラ小説としては変わらぬ楽しさでずんずん読める。
キャラものとしての萌えどころは、ヴェリー部長刑事(肉体派、行動派、存在だけで圧がある山のような男、でも警視の僕)対エラリー(頭脳派、論理派、細面で柔和で微笑を絶やさず捜査のためなら過剰な社交も辞さない、「警視の息子」という立場を好き放題に悪用笑)の対照性がシリーズを追う毎にどんどん際立っていくところ。ヴェリーはついに表紙デビューも果たしたし、いいね。エラリーがヴェリーに対し、重大な事実を共有しておきながら「警視にも絶対に秘密にするんだ」と命じる(そんな権利ないだろ)シーンで、「ヴェリーは傷ついた表情を浮かべた」というところがツボでした。
謎解きとしては納得いかない点も多く、解決編初読の快感はいまいちだったけど、世に出ているネタバレ解説を読むと、「あっちの謎であっちのトリックに気づかせない巧妙さが見事で、ちゃんとフェア、再読向き」というようなことが言われており、それはそれでなるほど…。再読してミステリー作家クイーンの工夫のしどころを楽しむようなややメタな読み方をしたら、ちょっと評価はあがりそう。
・現時点の国名シリーズの既読作品の順位付け。
1. エジプト
2. フランス
3. ギリシャ
4. ローマ
5. オランダ(初読でも楽しい)、アメリカ(再読でうなれそう)
・現時点のエラリー脳内キャスティング
→グレゴリー・ペック(若い頃)
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アメリカの作家「エラリー・クイーン」の長篇ミステリ作品『アメリカ銃の秘密(原題:The American Gun Mystery)』を読みました。
先日、「西村京太郎」の『新版 名探偵なんか怖くない』を読んで、久しぶりに往年の名探偵が活躍する作品を読みたくなったんですよね… 「エラリー・クイーン」の作品を読むのは約1年振りですね。
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刊行再開!
本格ミステリの最高峰、国名シリーズ第6弾!
ニューヨークで2万人の大観衆を集めたロデオ・ショー。
その最中にカウボーイの一人が殺された。
衆人環視の中、凶行はどのようにして行われたのか!?
そして再び同じ状況で殺人が起こり……。
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1933年(昭和8年)に刊行された「エラリー・クイーン」のミステリ長篇で国名シリーズの第6作にあたる作品です。
ニューヨークのスポーツの殿堂で、今、ロデオが行なわれていた… 四十人余のカウボーイが拳銃を片手に荒馬をあやつりトラックが駆けめぐる、、、
いっせいに銃声が轟く… その瞬間、先頭にたつ「バック・ホーン」の身体が馬上でぐらりとかしぎ、トラックに滑り落ちた。
「クイーン警視」と「エラリー」は、すぐさま会場を封鎖し、捜査を開始するが、必死の捜索にもかかわらず、凶器の25口径のオートマチック拳銃は発見されなかった… 2万人の大観衆が見守るなかで、犯人はいかにして犯行を成しとげ、凶器を隠しおおせたのか!? そして全く同じ状況で第2の殺人が起こり……!?
アメリカ銃の秘密(原題:The American Gun Mystery)
2万人の衆人環視の中で発生した事件… その場に「クイーン警視」と息子の「エラリー」も居たにも関わらず捜査は難航、、、
兇器が25口径のオートマチック拳銃であること、身体の上方30度の角度(馬上に直立していれば観客席の方向)から銃弾を受けていることが判明するが、2万人の観客を含むコロシアムにいた人物から兇器は発見されず、コロシアムの中に隠されてもいなかった… 犯人はどこから銃を撃ったのか、そして兇器はどこに隠したのかが事件の謎の中心になるのですが、まさかそこに人物の入れ替えまで絡んでくるとは。
本作品も読者への挑戦… がありましたが、こりゃ、ちょっとわかんないですよねー でも、読み物としては愉しめました。
以下、主な登場人物です。
「ビル・グラント」
ロデオなど西部劇や乗馬ショーを専門にしている乗馬団の座長。
「ベンジー・ミラー」
顔に傷のある流れ者。フリーの馬乗りで、ロデオ出演者として臨時に雇われる。
「バック・ホーン」
被害者。往年の西部劇のスターだった当日のロデオの主役。
「キット・ホーン」
バックの養女。孤児だがバックから実の娘同然に育てられる。
「カーリー」
ビルの息子。キットと仲が良い。
「ウッディー」
隻腕のロデオスター。
「マラ・ゲイ」
ハリウッドの人気女優。
「トミー・ブラック」
ボクサー。
���ジュリアン・ハンター」
マラの夫。スポーツマンで社交界の花形。
「トニー・マース」
コロシアムの創設者。スポーツ興行主。
「カービー少佐」
退役軍人。ビデオカメラの撮影者。
「プラウティ医師」
ニューヨーク警察の検視官。
「リチャード・クイーン」
ニューヨーク警察の警視。エラリーの父。
「エラリー・クイーン」
名探偵で推理作家。クイーン警視とともにホーン事件を捜査する。
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国名シリーズの中でも、前作などと比較するとあまり人気がないらしいが、トリックや凶器の隠し場所など、トリッキーで裏を書かれて、全体的に面白かった。
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テンポよくストーリーが展開する。そのテンポが作者の上手いところで、すっかり焦点をずらされている。
一瞬、「フェアじゃいないよね」って思ったのも作者にうまくミスリードされたからなんだね。
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新訳で再読。昔読んだ時に「この作品はどうなんだろうな」と思った事を読後に思い出した。大観客が見守るロデオショーで行われた殺人。派手な舞台設定で、一癖二癖もある登場人物達。確かに魅力的なんだが、「それは流石にバレるんじゃね?」とも思ってしまうトリック。
ただ、それでも面白いんだよね。前作では活躍しなかった父クイーン警視、そして部下の面々。勿論、クイーンに髪をくしゃくしゃにされる少年ジューナも。彼らがいると魅力が増す。
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エラリー・クイーンの「国名+秘密」シリーズの第6作。これまでの作品と同様、探偵役のエラリーが見ているシーンはほぼすべて読者に共有されており、最後に著者からの挑戦状が挿入されて解決編に至る、という流れ。
舞台はニューヨークだが、メインテーマは西部劇の世界。本物の馬を使ったロデオや西部劇映画のスターが登場するスタジアムで、老練のカウボーイがロデオショーの開幕と同時に銃で殺害される。殺人犯人はもちろんのこと、このカウボーイを殺害した銃すら発見できないまま時は過ぎ、一ヶ月後のロデオショー再開のまさに初日、別のロデオスターが全く同じ場面で殺される。読者は、この2件の殺人事件の「犯人は誰か」「どのように殺したか」「殺害の動機は何か」「2人を銃撃した銃はどこに行ったのか」と言った謎を解くことになる。
注意深く読んでいれば、「犯人は誰か」「どのように殺したか」は、実はそれほど難しくない。「殺害の動機は何か」については、1件目の殺人は薄々分かるものの、2件目はちょっと難しい。「2人を銃撃した銃はどこに行ったのか」については、個人的には「そんなんアリか?」という感じでやや釈然としなかったが、無くはないというトリックなのだろう。
個人的には、このシリーズ内の「ローマ帽子の謎」を超えるほどではないと思うが、面白いことには変わりない。文庫で450ページ超だったが、3日ほどで読了。