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美術史の講義で西洋の絵は人間を中心に描くが、東洋の絵は自然の中に人を描くと習ったのを思い出した。
非常に面白い本だった。
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中学生向けに作られた本のようですが、内容としては大学生とかに当てた方が効果的だったと思います。
日本語が「共感」をベースに作られているという考えは大変面白かったです
さらっと読めるので、よかったらどうぞ
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こういう本をさ〜〜もっと出してほしい!著者の方が日本語教師経験者だからなのか、すごくわかりやすいし、言語を単に批判してもう片方を持ち上げるわけじゃないからすごく共感できる。国語の先生はこれ読もうよ〜と言いたくなる一冊。
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日本語のおはよう、ありがとう、を英語で表現すると、I wish you good morning、 I thank you。英語は自分と相手を区別する二元論が思考の基本となっていることがわかる。これに対し日本語は、述語だけで文章になる。根源には話者と聞き手を分離せず進んで同じ地平に立っているという思想がある。日本人の言語は自己主張がなく他者と、そして大自然と和することが基本となっている。ジョンレノンが世界平和を叫び始めたのは日本語を話すオノヨーコと出会ったからとも。日本語は最も平和志向で幸せな美しい言葉。加えて日本語の文法は極めてシンプル。動詞が主語によって変化しない。人称変化がない。日本語の音素は22に対してフランス語は36、英語は45。進むべき方向を見失って迷走する政界を救うのは共存、共視の思想を持つ日本語であると著者は訴える。日本人であることにこのうえない矜持をおぼえた。
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2014/12/16図書館から借りてきた。
日本語そのものの中に人の気持ちを、穏やかに平和にするような要素が有るのではなかろうか。さまざまな言語は世界中にありますが、日本語は独特でありまして、その独特さが世界を平和にする不思議な力を秘めているのではないだろうか、という提案の本である。(武田鉄矢"今朝の三枚おろし"より)
この話を聞いて、読んでいる。
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久しぶりに日本語関係の本。
日本語は述(何らかの状況である)ことば、英語は(誰かが何かをする)ことば。日本語は心を通わせるために二人が同じ方向を見ようとする。相手と並ぶことで相手が視界から消えてしまい、見えなくなる。
「行った」だけで日本語は通じるのに、英語は「誰が」を考える。同時多発事件でも、なぜこんな状況になったのかを考えるべきなのに、だれがやったという英語の主語探しをしたために起きた事件だ。まあ、そうかもね。
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いや、これはびっくらこきました。発想自体はとってもおもしろいし、視点も新鮮でふむふむという部分もありましたが、言語学をちゃんと勉強した人がほんとにこんな本を書けるのか疑問が残ります。あんまりおすすめしません。
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カナダで日本語教師を25年勤めた、金谷さんの本。
日本語は共視。言葉のなかに相手も自分も含まれている。
一方、英語やフランス語は、、、
ということが何章かにわたり綴られている。
じっくり読んで理解を深めたい本。
海外の方と関わる機会が多いかたは、読んでおいて損はなし。
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日本語を教える楽しさを思い出しました。
小学生に「I love you」ってどういうの?って聞かれたときに、「大好きだよ!」って言えばいいよって言ったのを思い出した。
今、ふと、これまで日本語文法ではなく、日本語文法でずっと考えてきたんだな~と改めて時間しました。
三上章の「象は鼻が長い」をもう一回読もうかなと思った。
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ササっと読み飛ばすつもりが、いつの間にか夢中で熟読してしまった。カナダに留学しそのまま日本語教師をしておられる著者ならではの視点論点に頷きっぱなし。ひたすら感心し感動すら覚えた。良書。素晴らしい。
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池上嘉彦が「雪国」の冒頭の英訳を英語話者に聞かせ、思いうかぶ情景を絵に描かせた実験が面白かった。… 汽車の中からの情景を描いた人は居らず、全員が上方から見下ろしたアングルでトンネルを描いたとか。
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●偶然見た日曜朝6:25からの情報番組に「いわた書店」の岩田社長が出演されていて、その中で紹介されていた本。松本キャスターに「1万円選書」と同じように本を選んであげたのがこの本。タイトルにも興味を持ったので、すぐに買い求めた。
●岩田社長推薦の本だけあり、十分読むのに値する内容であった。日本語がさらに好きになる!
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日本語に関する一冊。著者は、カナダで日本語を長期にわたって教えていた経験から、「日本語は、実は世界に誇るべき素晴らしい言語です。」と言い切っています。
一番読んでほしい読者は日本の中学校の上級生と文中で書いているように、非常に読みやすく、分かりやすい文体で進められます。しかし、内容的には、大人でも十分面白い。
タイトルだけだと単なる日本礼讚本のような印象を持ちますが、しかし、他の言語と比較することで、日本語の特徴をとらえ、それがどのように影響するのかを解説しています。
「言葉とは文化そのもの。」と指摘しているように、日本人の性格や思考が、どのように言葉に現れているか、逆に日本語の特性から、日本人の性格はこうだ、という内容は非常に興味を持ちました。
中でも、英語と日本語の違いを解説した上で、日本人がなぜ英語が苦手なのか、その理由への展開は、これまで特に気にしたことのない視点であり、少し前の出版の著書ですが、非常に興味深い内容でした。
▼日本人が英語が苦手な理由
①日本語と英語が様々な点で正反対であること
②母語である日本語を日本人自身がよくわかっていないこと
▼日本語と英語の違いを知るメリット
①普段あまり気づかれていない日本語の秘密を知ること
②英語の習得におおいにプラスになる
<目次>
第1章 日常表現に秘められた理由
第2章 人名・地名に秘められた理由
第3章 声と視線に秘められた理由
第4章 愛の告白に秘められた理由
第5章 道の聞き方に秘められた理由
第6章 日本語の10大特徴
第7章 英語をマスターするための5つのアドバイス
第8章 だから、日本語が世界を平和にする!
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普段話している言葉が、こんなに優しいなんて知らなかった。
日本語が、私たち日本人を形成する部分に存在していたと、見つけることができた本。
同じ景色を隣で一緒に見る「共視」の姿勢が根底にある日本語。
改めて紐解いていくことで
気が付けば、タイトルへ向かっている。
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著者は日本語教師。
なんか大袈裟だけどインパクトある
タイトルで手に取ってしまうよね。
でも、基本は日本語文法論。
文法なんて、母語として使っている
日本人にだって難しい。
(国語の時間に一応習うけど…)
ただ、話し言葉としてなら
日本語は結構ブロークンで通じる。
そこが日本語が海外で広がるための
利点になるかも、と。
生徒さんに「和訳」させるとき
Did (you) see Mary?
( )は訳さないこと
のようにすると自然な日本語になるって
教え方がおもしろい!(P97)
あと『雪国』の冒頭を英訳すると
視点のカメラが車内にいる人間から
(trainを主語にした)空から列車を映した
神目線になるというのもおもしろかった!