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HONZおススメで、あとがきまで書いている。キノコカメラマンの野糞の話。そこからキノコが生えてくるのだから科学でもある。ここまで徹底するとある意味、すがすがしい、が離婚されてしまうのもわかる気がする。いろいろ写真や図解があり、電車では読みにくかった。
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実践型ノンフィクション。しかも一冊を通じてひたすら野糞の話。ここまでウンコに強い想いを持ち続けるエネルギーは素晴らしい。
お尻を拭くのも葉っぱであったり、指であったりとエコ思想が徹底している。しかも葉っぱのお尻での感触を真剣に論じている。
さらに、ただ野糞をするだけではなく、それが土に帰っていく過程もつぶさに観察している。しかも最後は味わってしまう。これはさすがに真似出来ない。もはや偉人の領域。
子供の頃に野糞をしたときの爽快感は今でも鮮明に覚えているが、この歳になって実行することは多分ないだろう。
「糞土師」は無理でも「糞土志」ぐらいにはなりたいと思う。
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HONZメンバーが絶賛する本が文庫本として登場し、
しかも禁断のウンコ写真を袋とじにしているところ好奇心にそそられついに購入。なんともりっぱなとぐろがまかれていた。糞土師となのっている著者は土になったウンコまで研究している。これはりっぱな学術研究書である。
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野外での「の○そ」について熱く語る一冊。筆者は菌類やキノコ類を対象とする写真家で、環境保護にも熱心。自然に優しくするためには、すべてを野外で済ますことだと気づき、実践している。本書がスゴイのは、単にやり方を説明するばかりではないこと。土中での食物連鎖、すなわち排泄物が無機物に分解され、再び生態系に戻っていく有様を詳細に調べている。
登山中、小屋が近辺になければ、僕もお外ですることがある(もちろん水場を汚染しない場所を選んで)。これまで、事後のことを気にしたことがなかったが、こんな世界が広がっていたとは。今後いたす時は、生態系・食物連鎖に思いを馳せ、いたすことにいたす。
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カテゴリ「ウンコ」。万人にとって非常に身近な存在だが、ここまで思想を突き詰め、実践を積み上げた人もいないと思われる。30年以上、一万回以上の野糞。著者の考え方には同意できない部分もあるが、私はここまで突き詰めてないので反論する資格なし。知久寿焼さんの帯文につられて購入したが、想像以上にヘヴィな読書となった。
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野ぐそをすることに生きがいを見いだした、おかしな人の話。
糞は菌類などによって分解され植物の栄養となり、それを動物が食することでサイクルが回っているのだから、野ぐそをするのは素晴らしいことだ、という考えには一部賛同するところもあるが、全面的には賛成しかねる。
世界中の人々が野ぐそをしてみろ、疫病により人口は急減し、持続可能な生活は出来なくなるであろう。
著者本人が野ぐそをするのは、百歩譲って目をつむるとしても、水源からは離れ、林道や登山道からもはなれた場所でお願いしたい。
いくら野糞連続記録のためとはいえ、渋谷やペルーのリマのような都会で野糞をするのは、見えなければいいという問題ではなく、自分勝手としか思えない。
人間は社会の中で生きているという概念が抜けているようだ。
著者には是非こちらの本『トイレの話をしよう 〜世界65億人が抱える大問題』を読んでいただきた。
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リアル「うんこ」をここまで研究して、その成果を本にして発表している人は聞いたことが無い。自分の物を実験材料として40年間継続しながら日々研究を進化させているところが素晴らしい。なぜこれ程までに執着しているかは理解不能だが、実験結果をまとめたこの本は一級品だ。
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著者の伊沢さん、のぐそにこだわりその回数を何十年もの間1日も欠かさず手帳に記録、日本中を探してもここまでの本物の”奇人”はなかなかお目にかかれないだろう...。
しかし、(99%以上の日本人が)トイレ1回で大変な水を消費して都市を汚し、せっかくの自然の恵みをどぶに捨てている事実が自然保護的観点で大きな損失であることに疑いの余地はない...。
本を読んだ後、うんこが本当に宝に思えてきて仕方がない。
地球の自然を考えたとき、まさしくのぐそは超合理的行為である。とは言え、この人間社会で日々を生きている中、羞恥心という概念が身についてしまっている自分もいる訳で、さすがに都市でのぐそはハードルが究極に高すぎて、すみません、絶対的に厳しいっす...。
でも、もしポツンと一軒家的な環境で生活することになったら自分もデイリーのぐそを是非実践したいぞ...!