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高校の図書委員会を舞台にした青春小説です。甘酸っぱくも、ほろ苦く、でも爽やか。これぞ青春。
彼氏彼女よりもお互いの事理解しちゃう、考えてることが伝わっちゃう異性の友達。ものすごく気が合ってめちゃくちゃ仲いんだけど、恋愛って考えるとうまく想像できなくて、今の関係を壊したくない、かずら。でも彼が他の人と付き合うと自分の独占欲が顔を出してしまう。
読んでいると10年以上も遡って高校生だった自分が顔をのぞかせて、自分に重ねて読んでしまいました。
青春時代というのは大人になってからよりも、ずっと物事を難しく捉えて、難しく考えがちですね。今の年になって物事を大きくおおらかに受取るようになると、高校時代というのは思い出すと恥ずかしい程に頭でっかちで哲学めいた事を考えていました。
この物語の主人公達も、そうやって学校でしか味わえない独特の人間関係や部活や委員会に身を置き乍ら、甘くもほろ苦い青春を過ごし、心を揺らし乍ら自分と向き合ってかけがえなのない瞬間を紡いでいます。素直になりたくてなれない、うまく行く事ばかりじゃない、けどそれも青春。大人よりずっと不器用ででも真っすぐで一生懸命。
小説はさらっと読めてしまいますが、もれなく自分の青春の思い出がついてくること必至です。全体を通して方言が話されているのも、温かみがあって良かったです。続編もあるようなので、楽しみです。
山田詠美の放課後の音符や、ノルウェイの森、エヴァが出て来たりして、自分の知っている情報が登場するのは楽しいですね。竹下夢二が出て来るとこはかなり好みでした。
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高校生の頃を思い出した。
いろいろ悩んだり笑ったりしたこと。
今も笑ったり悩んだりするけれど、
何かが違う。
今の立場などを考えてたりする私がいるが、
あの頃は自分の気持ちに素直だった。
久しぶりに初々しい気持ちを思い出した。
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ダヴィンチ連載時の漫画で読んでいたが、あのままのイラストが載っていて嬉しい。また、徳島県民としては、そのまま方言で読めるのも感動!私も図書委員してたけど、こんな仲間いなかったな…うらやましい。さらりと読めるのでおススメ。
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読みやすくて、さらっと読んでしまった。
恋愛シーンがキューンってなって涙が出てしまった。
が、、会話が誰がしゃべっているのかわからない感じがちょいと、、
あと、方言はやっぱり読みにくいかな
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徳島の真面目な校風の吉野北高校。図書委員のメンバーたちの青春のひとこま。
山本かずらは高2。気の合う男友達・武市大地が後輩の上森あゆみと付き合い出したと聞いて、心がざわつく。ただの友達だと思ってい大地というあゆみを、祝福する気持ちと、寂しさと。
そんなかずらを見守る藤枝高広。落ち着いた性格の岸本一(ワンちゃん)は、みんなのまとめ役。
大きな事件も推理もないけど、地方の公立高校生たちの青春の日々が眩しい。
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あのころ感じていた、思い通りにいかないもどかしい気持ちがふつふつとよみがえる。
長机ひとつと丸椅子三脚。
2つのキャビネットでほとんど床面積のない狭い狭い部室に放課後のたびにあつまっては、
おしゃべりや読書に興じていたあのころ。
文芸部のはずが、わたしの学年は絵(マンガ)描きが多く入部してきていたからか、
時々思い出したように、コピー用紙に描かれたばかなマンガが部室の壁に画鋲で留められていたりして、
それを読んでは大笑いしたりもした。
わたしも、悩みはあれど、
時間は無限にあるような気さえしていた、無邪気な学生だったなぁ。
この作品に出てくる学生たちはまじめに委員会活動に取り組んでいるところこそ、そんなわたしたちとは違うけれど、
司書室に集まっちゃうところとか、
気の置けない異性の友だち同士とか、
なんだか共感する部分が多くて、
読み終わるのが切なく感じてしまった。
続きも読みます。
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大きな事件はないけど、確かに高校時代って、こんな感じだったかも…(図書委員ではないけど)と、なんだか懐かしい気持ちにさせられた。
後半のあゆみちゃん視点のストーリーが個人的には好き。かずちゃんも好きだけど、良い子すぎて…。その点あゆみちゃんは良い子なんだけど、心の奥には少しダークな部分もあったりして。でもそういう方がリアル。
基本的に嫌な子がいなくて穏やかな気持ちで読めた。
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なつかしい気持ちになりました。高校生のころの悩みなんて今思えばかわいいものだったけど、当時は精一杯悩んでたなー。
大地とあゆみの2人は続いてほしいけど、実際いつかは別れちゃうんだろうなーとも思いました。
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みんなまっすぐで、ほんとに良い...
こんな恋がしたいなぁ、なんて。
登場上人物の思いが本当に素直で心暖まるんだけど、堀北真希の解説文でさらに頷かされる。高校生と卒業してからの境界線、成人してからの境界線。確かに、確実に、ある。
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大きなハプニングはない。だけど、青春小説だから、日常を描いてるだけなのに、読み手のこっちは幸せになれる。 舞台が図書館っていうのがまず良くて、そこで繰り広げられるドラマがまた良くて―。かずらちゃん可愛い!藤枝、なんか可愛い!ちょっと女々しいとこも可愛い!最高!大地は「THE・美男子」あゆみちゃんは、「THE・美女子」なんなんだこのコンビ。可愛すぎる!続編読みたい症候群になっちゃいました。文庫は変わるけども、絶対読みます。
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高校時代って特別だなぁ
女子校だったから全然違うんだけど、
でも懐かしい。
気をつければ、日常にストーリーはたくさんあるのかも。
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2013/9/9
はぁおもしろかったー!
久しぶりに一気に読みきってしまった
吉野北高の図書委員の話。
誰にでも分け隔てなく接するかずら、好青年の大地、クールに見えるけどあついものをもってる藤枝、大人っぽくたよりがいのあるワンちゃん、女の子から見てもかわいいあゆみ、オタクな西川くん。
それぞれが自分に持ってないものを羨ましく思い、悩む。
自分は自分てなかなか難しい。でも、最後あゆみちゃんが、
今はかなわなくてもいいや。と思うことにしよう。大好きな先輩みんなが私を大事にしてくれている。そのことを一番に考えよう。
わたしも比べてへこむんじゃなくって、今まわりにいてくれている人たちの気持ちを大切にしたい。
学生時代は本の些細なきっかけが大きな行動をうむ。これからの吉野北高のみんながたのしみ!
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10月17日読了
とっても読みやすく1週間くらいで読むことができた。なんとなくわかる。彼女はいらないと言っていた人にいきなり彼女ができることがある。
裏では、あゆみのようにがんばるから!一生懸命勉強して追いつくから!!と押して押してやっとの思いで大地くんと付き合えたんだ…と思う。
現実の世界でも図々しい女が勝つのだなと思った(笑)
ここで使う図々しいは悪い意味ではないので(笑)
かずらと大地は息は合うが付き合いはしないだろう。わたしは藤枝と付き合って欲しいなと思った。
藤枝が銀杏の匂いがするたびにかずらを思い出し、あの日を思い出す。愛されているなと、羨ましくも思った。
わたしだってあの日を思い出す匂い、風景がある。その度に好きなのだなと思わされる。
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ものすっごい軽い。
軽すぎて1時間で読める。
中身は本当に純粋な学園もので
「中学生かっ!」
って突っ込みたくなるほど幼い。
でももしかして自分も高校生だった頃
こんなだったのかもしれないなぁ。
シリーズものらしいので
頭が疲れた時なんかにサラッと読もうかな。
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図書委員の高校2年生・かずら。気の合う男友達で委員仲間の大地が、可愛い後輩・あゆみとつきあいだしたことから、彼への微妙な想いに気づいてしまった。だけどこれは恋ではないと、自分の気持ちにふたをする。一方らそんなかずらへの恋心を抱える、同じく委員仲間の藤枝は……。
地方の高校を舞台に、悩み、揺れ動く図書委員たちを描いた、第3回ダ・ヴィンチ文学少女 編集長特別賞受賞作。シリーズ第1巻。解説・堀北真希(女優)