紙の本
違った味わい方がある
2016/05/24 12:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぼろろん - この投稿者のレビュー一覧を見る
方法序説は比較的読みやすいと言われていますが、それでも古典に慣れていない方にはつらいと思われます。そんなときには、碩学が一般向けに書いた解説書を併読するのが良いです。違った味わいがありますし、理解が深まります。
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方法序説といえば第4章の「コギト…」ですね。
17世紀に後の近代哲学の方向性を決定付けたと言われるその思想を知りたくて。
それまでデカルトが近代哲学の祖と言われるのは、単に方法的懐疑の結果として自我を認識の出発点に設定したからだと思っていた。確かにそうなのだろうが、本書ではデカルトその人の人生を語ることによって、その特異性が強調される。スコラ哲学など中世的な学問を経ることでは飽き足らず、デカルトは実地を通じて己が納得する真の理解を得るために旅に出る。デカルトを魅力的にしている要素の多くがこのストーリー性なのだと思う。
既存の知の枠を超える哲学が誕生する様を面白く知ることができた。
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思えば・・・デカルト批判というのが多いなぁ。
400年近く、批判ばかりされているのに決して忘れられたり、うっちゃられたりすることがない・・というのが、この人の偉大さなのかも、
代数幾何とかべき乗を編み出したすごさは、とにかく敬服。凄い人だけど、相変わらず、どんなにやさしく説明されても難しい。
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方法序説読んだが理解しきれなかったのでこの入門書を読んだ。
少し理解は深まったが、まだまだ。
また読んでみようと思う。
デカルトが生きた時代背景や周りとの関係も知れたので入りやすくなった。哲学のみならず生物学や科学にまで思考を巡らしているのがすごい。
問い続けること、考え続けることを私も続けていきたい。
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なんとなく知りたい程度のときにちょうどいい。
ロジカルシンキングの教材として取り寄せたんだったか。
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デカルトの学問に対して真摯な生き方がとにかくかっこいい。
方法序説を読んだ後に読んだ方がいいと思うけど、その思想的立ち位置もわかりやすく説明されているので、セットで読むといいと思う。
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他の多くの読者と同じく、『方法序説』をより深く理解するために手に取った本。とっても分かり易く書かれていたにもかかわらず、デカルトの思想に迫るにはまだ私の読解力不足が否めない。
筆者はデカルト研究の大家の一人と思われるが(実際、岩波文庫版では方法序説を邦訳している)、過度にデカルト礼賛に陥っている訳ではないことに好感を覚えた。研究の対象として、その思想を真正面から見つめようとする姿勢はよく伝わってきた。
少し時間をおいて、『方法序説』と合わせて再読したいと思う。
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『方法序説』のフルタイトルは『理性を正しく導き、学問において真理を探求するための方法の話』よって、あくまでも「学問」に特化した話ではあるのだが、興味深いのは第3部のモラルの話。学問ではラディカルではあるものの、生活や政治においてはプラグマティックというか保守的な面があることが少々イガイでもあった。
本書は近代哲学・近代科学の祖であるデカルトの主要著作である『方法序説』を理解する上で恰好の解説本となっている。また、市民セミナーを基とした講演録であるため大変読みやすくもなっており、オススメの1冊である。