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恩師であるハリーを助けようとするマーカス。少女ノラをめぐる謎はさらに深まっていく。
面白かった。ミステリーとしてのオチは無理がある気がするが、マーカスがハリーから離れ成長していく所や出版業界の事情も描かれており、興味深く読むことができる。
上下巻とボリュームがあるが、スピード感のあるストーリー展開で飽きさせずに読ませる。
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フランスでいくつも賞を受賞した本作。
ついに和訳が出ると聞いて発売日にゲットしました。
読みながら謎に溺れて行く感覚、
なにかが明らかになるとまた別の障害がでてくる慌ただしさ。
上下巻あっという間でした。
嗚呼これを原文で読める語学力が欲しい!
ディケールさん今後どんな本書いていくんだろう?スランプだったら…どうなるのかな?
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スイス人作家が描く、アメリカを舞台にしたお話。そういう微妙なバランスのズレがずっと付きまとっていた。
新人作者なので荒削りな部分は多い。中身もあまり整理されてなくて、ごちゃごちゃと散らかってる感じ。ミステリというカテゴリながら、ほとんどは作家の苦悩にスポットが当たっている。そこに殺人事件が乗っかっているだけなので、謎解きを期待して読むとムダに疲労する。
途中から『ツイン・ピークス』を連想してしまい、結局そこの枠から出てこなかった。面白くないわけではないが、引っ張ったわりにオチがショボいのでげんなりとしてしまう。映像としてイメージしやすいので、読んだそばから忘れそう。典型的なB級ミステリです。
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スイス人作家によってフランス語で書かれた、アメリカを舞台にした小説。
田舎じみた町を舞台に、登場人物たちはそれぞれが一筋縄ではいかない背景を持ち、わき役と思った人物が突然重要になり、事実が二転三転する。
見返しの海外メディアの書評にあった「ツイン・ピークスを彷彿とさせる」というコメントはよくわかる。
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2作目が書けず窮地に立たされている作家ゴールドマン。
気分転換に訪れた師の家の庭から、かつて彼が交際していた少女の死体が見つかる。
師の無実を信じて事件の真相を探り始めるゴールドマンに、やがて脅迫状が届くようになり…。
ぎゃ〜。面白かった。
ドラマティック・エンタメ。
真相にたどり着くまでの二転三転、疾走感。
頭使わずに楽しめるよ! ドラマとか映画みたいだ。
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最後までどんでん返しの連続。
上巻を読み終えて、下巻の図書館の予約が回ってくるのを待ち切れず、本屋の立ち読みで最後まで読み終わった。立ち読みで一冊読み終えたのは人生初めて。それほど面白い小説。
ミステリーとは言うものの、本格的謎解きを期待してはいけない。犯人を知る楽しみが物語の一つの流れだとすれば、オーロラという街の住人はじめ この事件に関係する人々の人生の積み重ねを楽しむのがもう一つの流れといえる。
作者はまだ若いようだが、なぜこのような親子の情の妙や人間関係の綾を描き出せるのか、驚き。
でもミステリーとしてみたら、ご都合主義で荒唐無稽すぎる面もあるので、本格推理が好きな人には これはミステリーではありません と言っておきます。
最後に邦題について一言。原題の直訳である『ハリークバート事件の真実』としたほうが、この作者の意図にのっとっているだろうと思われる。なぜ「真実」を省いたのか理解に苦しむ。
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処女作で一躍有名作家の仲間入りを果たした若手小説家である主人公が、スランプに陥りニューヨークを出て、恩師に会いに行くところから話は始まる。
久しぶりの恩師の家で偶然、彼が30年前に15歳の少女と恋仲であったことがわかる手紙を発見してしまったことから大きく話は動き出す。恩師の家に数週間過ごすも、スランプを脱することはできず、またニューヨークに戻る主人公。戻るなり、恩師の家の庭で例の15歳の少女の骨が発見され、彼が逮捕されたというニュースに遭遇する。恩師が犯人であるはずがない、という想いを一心に主人公は再び恩師の住む街に戻る。果たして本当に恩師は犯人ではないのか・・・。主人公は独自に調べ始める。
といったストーリー。作者はスイス人ですが、舞台はアメリカ。作家がスイス人なので、北欧独特の暗くて重いのを期待したのですが、この作品は妙に軽く感じてしまった。ちょっと拍子抜け。でも一気に読むことはできる。
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感想はブログにて。
http://croco.blog14.fc2.com/blog-entry-260.html
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読み終わった時のキャラクターに対してお別れする寂しさ、余韻を久々に味わった。
それほど皆が個性的。
いい読書経験でした。
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過去と現在が入り混じりながら話が進み、上巻は甘ったるい少女と中年作家との恋愛ものから、下巻は一気に話が展開し、主要な登場人物たちが少しずつ隠していることが絡み合って真相に至っていくというクライマックスまでは一気に読ませるのは、新人作家とは思えないほど。解説にもあるように荒削りな部分はあるが破綻はしてない。結構なおすすめである。
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何度目かの「こいつが犯人に違いない」という思いのあとの「まさかこれが真相!?」というちょっとアレな思いを惜しげもなくがしがしとひっくり返してくれる怒涛の展開。
ふぃー、面白かったぁ。
これは少しずつ時間のある時に読む。って本じゃない。
休日に朝から一気に読むのがベスト。
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知り合いからおもしろいと聞いて今さらながら。
プロットはようできてる、よう練れてる。30数年前と現在と行き来しながら細かいところまで破綻なく。で、文章は雑。雑というか荒い。まぁこの荒さがスピード感につながってるのかな。一読巻を措く能わずというかそんな感じのリーダビリティの高さ、新人らしいけどなかなかやりよる。というか、一発目がこれだと次ある程度のモノ出さないと一発目で終わるで。一発目は言い過ぎにしても、デビュー作が代表作で最高傑作ってなことに。ハリーやマーカスみたく。
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上巻よりは展開が早く、読むのにも慣れてきて、一気に読んだ。でも、なんかなぁ。少女の精神障害とか、いろいろ、ちょっと結末が安っぽくて気に入らない。長い本を頑張って読んだのに・・・。っていう気持ち。
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最後までダレることなく、一気に読み終わった。とにかく凝りに凝った内容。まずはサスペンスとして容疑者が(例え作られ過ぎとしても)二転三転する展開は飽きさせないし、隅々までキャラは練りこまれ、セリフがうまい。サブプロットのマーカスとハリーの友情も温かく、そして切ないながらもユーモラスなシーンも多いので読後感は良い。さらに時制が縦横無尽に動くだけでなく、章立てがハリーからマーカスへのアドバイスとなって最後には謝辞まで掲載されている。
また、女性の訳者だが癖が無いながらも、主人公の頑固だけどイノセントなキャラと合っていて読みやすかった。この作者の次の作品を早く読んでみたい。
しかし、これも間違いなく映画化だな。ベン・アフレック辺りが制作するといい映画になりそう。
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会話が多く、それでストーリーを進めるのは若い作家には仕方ないことか。上巻は愛がテーマかと思ったが、下巻になって本格的にミステリに。もっともマーカスは謎に振り回されるだけで、真相は向こうから飛び込んで来る。果たしてマーカスはハリーが見込んだ通り、真の作家になれるのか。心許ない気がするが。愛が見つかるといいね。