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前半じれったかったけど、後半の伏線回収はスピードアップして良かった。でもちょっとズルいかな…動機が弱すぎて犯人がクライマックスまでピンとこない。
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話題作の後編です。
面白かった!
1作目が大ヒットした若い作家マーカス・ゴールドマン。
2作目が書けずに苦しんでいるとき、大学の恩師ハリー・クバートが逮捕される。
海辺の町にあるハリーの家の庭で、33年行方不明だった少女の遺体が発見されたのだ。
ハリーは34歳当時、15歳の少女ノラと恋仲で、ハリーの代表作「悪の起源」はノラとの恋愛のことを、年齢差を階級差におきかえて描いたものだった。
過去の事情を調べるマーカスには、町を出て行けという脅迫状が何度も舞い込む。
ノラには秘密があり、関わった人間は実は多かった。
マーカスは有力な容疑者を突き止め、2作目として「ハリー・クバート事件」を書き上げる。
ハリーは釈放され、事件は決着したかに見えたが‥
どんでん返しに次ぐどんでん返し!
と、見返しにあるとおり。
書き込みの説得力という点では、冷静に考えると、いやそれはちょっと、ないんじゃない‥? 私がエージェントなら、ここは書き換えさせる!という点もありますが(笑)
この若さでこれだけの内容をぐいぐい読ませてくれたのだから、大したもんですよ。
先輩作家ハリーとの友情や、新進作家の悩みなどもリアリティを増しています。
作者はまだ若く、デビュー作で評価されたが、その後6年間ボツの連続だったそう。
この作品の後はどうなるでしょうね~楽しみです☆
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私の評価基準
☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版
☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも
☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ
☆☆ 普通 時間があれば
☆ つまらない もしくは趣味が合わない
2015.3.27読了
上巻のところに併せて。
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期待した謎の回収がちょっと強引。最後は何となくわかったけど、これも強引な印象が。訳者あとがきにも書いてあるが、ミステリーとしてではなく読んだ方が面白いかも。
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上下巻の感想をまとめて。
☆4つか5つかで結構迷ったけど種が少しややこしく感じたので4つにした。しかしながら結末の種明かし以外は独創的で楽しく結構分厚い上下巻にも関わらずすぐに読み終えてしまった。登場人物にも好感が持てた。
それから『その女アレックス』の時も感じたが橘明美氏の翻訳はほんとに素晴らしい!
訳者が誤訳を恐れて直訳調にして意味不明な表現になったり、日本語は主語をくどくど付けないのにそのまま付けていたり、主要登場人物に「その警察官は言った」みたいな言い回しは日本人はしないのにそのまま訳していたり、などは翻訳の駄目な例であるけど橘氏はそういう部分が皆無。
終始日本語として自然であることに賛辞を送りたい。
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この小説は推理小説ではない。
ノラ ケラーガンが誰に殺されたのか?というのは主眼ではなくて
ハリークバードは何を隠しているのかの方が主たるものだと思う。
そしてそれを解くにはマーカスゴールドマンが小説家足りうるための美学に基づき解決していくというメタ構造になっている。
(各章の序文もそれを表している。)
どんでん返しというよりは
マジックでいうミスリードのニュアンスの方が近い気がする。
読書をあなたはこう思いますよねーと追い込んでひっくり返すという。
読者が囚われている《35歳と15歳の禁じられた恋愛》の外堀にあるものの方が人間臭くて、香しい匂いを発している。
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玉ねぎの皮をむくように,犯人があるいは真相が,どんどん変わっていく驚き.本当は,みんなもっと幸せになって良かったはず!最初にどこかで何かが狂ってしまったのだ.
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下巻はかなり目まぐるしくて上巻の緊張感とはまた違った感じ。翻訳がいいのか非常に口当たりがよく読みやすい。登場人物もしっかり描かれていて堪能しました。
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まるでジェフリー・ディーヴァーのお株を奪ったかのようなどんでん返しに次ぐどんでん返しには圧倒されました。最後の最後で明らかになった「真実」にもただただ驚愕の一言。著者がスイス人と言うことで、ちょっと懸念していた翻訳にも問題無し。これからが楽しみな作家さんです。
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後半から物語が二転三転し、ラストの予想が着かない。事件の謎解きと、ノラという人物がすこしずつ明らかになるにつれて、不幸なめぐりあわせだったんだと思う。作者も言っているけど、ミステリー小説ではないと思う。コメディー・恋愛。いろんな要素が詰まった作品。
あらすじ
ノラの母親は6年前に亡くなっており、そのために彼女には時々二重人格の症状が出ていた。ノラの絵を描いたのは運転手のル-サーだった。ノラはハリーの家賃のためにモデルになったのだった。また、ノラはハリーだと思いこんでルーサーと文通をしていた。『悪の起源』はその文通の内容と、ノラ・ハリーを見続けていたルーサーが書いたものだった。結局、ノラ・ルーサー・老婦人を殺害したのは、勢い余った警察長の二人だった。
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好評な意見が多かったので読んでみた。
確かに急転直下のラストなど、読みごたえはあると思う。
ただ、幾分冗長に感じられるところもあり、好きな人とそうでもない人とが分かれる作品だと感じた。
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読みやすかった
終わりの方は 想像もつかなかった
入れ子細工のような マトリョーシカみたいな作品
フランスの人だったんだ
どっか 上品
それにしても ノラの病は生まれつきってこと?
ノラのママはいったいどういう人だったんだろう
ノラをあんまり素敵な女の子って思えず……
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おもしろかった。
ストーカーっぽい運転手が、あそこまで重要な役になってくるとは思わなかったなあ。
いやいや、しかも、「悪の起源」そこかあっと。
やっちゃったねーハリーって感じだ。
読み進めるうちに各人にいろんな顔が見えてきて、
そのたびに見える景色が変わっていくようで、
結局、どーゆーことなんじゃいっ!っと最後まで一気読みした。
うーん、森を抜けさえすれば、少女には未来があったのになあっと思うとやはり気の毒。
それが思い描いたとおりの未来だと限らないとしても、だ。
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人生に意味を与えろ。それができるのは2つだけ、本と愛だけ…… 作家になるための31の心得は、あまりにもピュアだった。ちょいと外文熱が湧いてきた。
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102:登場人物が多くてややこしい話だったけど、どんでん返しの連続で「ええっ」と思わせる結末でした。怪しくない人が一人もいないっていうすごいミステリ。同時に、善良な一市民の裏の顔、日常の顔が覗く真相はちょっとゾッとしたかな……。