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女ってほんとに面倒くさい。言葉でのやりとりを言葉以外で解釈する。思い込み、先走り、勘違い、そして、誤解…
そういう世界が、ザ、女の友情。
でも、つくづく思ったのは、解けない誤解ほど悲しいものはない、ってこと。
あるいは、解ける誤解ならどんとこい!
友情を保つためには『誤解を解く努力を惜しまないこと、誤解を誤解だと認める心の余裕が、必要なのだな。
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多分連作、というぐらいの、緩めのリンクが張られている短編集。初めての作家(しかも同世代。年下だけど)で、どっかなーと思ったけど、予想以上に面白かった。痛かったりそれなりに重かったりするけど、最終的にはわりとハッピーエンドなのも良かった(^ー^)ノ
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なるほど・・・読み友のおススメだけあって、これはよかったです! 連作短編なんだけど、リンクが微妙というか、切り口が新しいというか、リアルでも、もしかしたらこんなふうに繋がってるのかもな~と思ったり。思いやりって、双方が信頼し合っていないと、意外と誤解を生みやすいのかも?人同士の関わり合いって、ホントに難しいものですね~~!!!他の作品も読んでみたくなりました~♪
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芦沢作品、初読み。5編とも「~しない○○」という否定形のタイトルからして不安感を煽ります。初っ端の『届かない招待状』では主人公と同調してしまって、疑念に囚われ憎く思うやら復讐手段を考えるやら思わず冷静さを失った所に謎が解け、くーっ!ヤラれた~!どの短編も誤解から来る人間関係の真っ暗闇から解き放たれ、明るい場所へ導かれる、といった作風でした。
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親友の結婚式の招待状がなぜか届かなかった女性。事故で亡くした同級生の部屋にい続ける二人の理由。無くした絵の真相を離さない子供…。
それぞれ微妙にリンクする人たちが登場する短編集です。収録されている話にはどれも日常のなかから何気ない謎や不思議が提示されていて、ふいに、くるっと見事な、そしてさりげなく心情に深く踏み込んでいる真相が見えてくる鮮やかさのある展開がありました。大きいどんでん返しというよりも、目の付け所を少し変えたところに思いがけない事実があった、というものばかりで、巧さをひたすら感じました。
心情描写も細やかで、最初の一編「届かない招待状」は中でも終盤に湧き起ってくる友情の暖かさ、絆を感じ取りました。
初めて読んだ作家さんでしたが…個人的に要注目!したいと思いました。
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2014.12.13.中学生から老人まで、様々な年代の女性を主人公に描いた短編集。それぞれ意外な結末が面白かった。
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初めて読む作家さんでした。
面白かったです。
ただ、内容とは関係ありませんが
表紙のイラスト、この方の表紙を
最近見かけますが、苦手です…
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中学生から70代まで
それぞれの女の友情ともつれ。
物語が少しずつ重なっているのが面白い。
主人公が皆思い込みが激しく内にこもる性格で
でもそれを尊重し支えてくれる人がきちんといるのが羨ましいと感じた。
【図書館・初読・1/29読了】
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表紙の絵がまず怖い・・・。
話は、なんというか
複雑な女子社会・・・って感じで
すっきりはしない。。
なんというか、回りくどい人たち。ww
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様々な年代の女性同士、ちょっとした思い違いや誤解から生まれた黒い気持ちが描かれた短編集。
サークルの同期の結婚式、なぜか自分にだけ招待状が届かない…届かない招待状
交通事故死した友人の部屋で向かい合う友人男女…帰らない理由
お絵かき教室に通う子どもを持つママ友…答えない子供
漫画家を目指す二人の女子高生…願わない少女
夫に先立たれ、老人ホームで暮らす70代の女性…正しくない言葉
どれも、嫌な感情が渦巻きます。
でも、それは、小さな誤解の積み重ねから生まれたものばかり。
どうして、そんな風に思っちゃうんだろ?と、はたから見ると思うけれど、当事者には、悩んでしまうものなのかも。
心理描写が巧みで、わかりやすく、とっても読みやすかったです。
結果オーライな話が多いのですが、黒い感情の描写の方が長くて、あまり気持ちのいい読後感ではなかったかも。
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何時だって何歳だって女の友情はめんどくさくって、あやうくって、美しい。OL、ママ友、中高生…。さまざまな年代、立場の女性の友情に隠された想いを情感あふれる筆致で描ききる!注目度ナンバーワンの新鋭が贈る連作ミステリ。
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「届かない招待状」 「帰らない理由」 「答えない子ども」 「願わない少女」 「正しくない言葉」
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初読みの作家さんだったが、このタッチ、好きかもしれない。冷静に淡々と描かれているのだが、心当たりのある者にはピンポイントでグサッと刺さりこむ鋭さを秘めている印象である。何気なさそうな描写にも、その関係性における逃れ難い真実のようなものが感じられてぞくっとさせられる。ほかの作品も読んでみたいと思わされる一冊である。
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どの短編も、読みやすくて面白かったです。
ほんの少しの疑いや思い込みがどんどん膨らんで、
取り返しのつかないことになってしまいそうな怖さ。
謎が解けてみれば、それがやさしい嘘や思いやりが
裏目に出てしまっただけのこと。
一番印象に残ったのは、#答えない子どもでした。
ソウくんママが、画用紙を手に謝りに来た場面。
大雑把で子育てもずぼらに見えた彼女の、正直で素直な一面。
そして暴れん坊に見えたソウくんが、
本当は友達をかばってあげられる、やさしい男の子だったところです。
疑うことはたやすくとも、信じ切ることは難しいものだなぁと…。
誤解なら素直に向き合えば、きっと解けるはず…。
でも実際は、へんな意地やプライドが邪魔をしてしまったりして…。
ほんの少しのきっかけや、視点を変えることで、
からまった糸がスルスルとほどけていくような感じがとても良かったです。
芹沢央さん、初めましての作家さん。
心理描写がとても巧みで、他の作品も読んでみたいです。
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読みやすく、軽い。
ただ、「女性ってこう」という感じのお決まりの心理描写みたいなものが好きではなかった。
女であろうと男であろうと、ドロドロしてる人はしてると思うんだけど…。
自分だけ仲間(しかも親友)の結婚式の招待状が届かない。
死んでしまったクラスメイトの部屋に、彼女とケンカしたままだった彼女の親友と、彼女の彼氏が二人取り残される。
親友の目的は、「もしどちらかが死んでしまったら、残った方が必ず回収しようね」と約束をしてあった同人誌。そして「彼氏」の目的は、「死んでしまった子の彼氏」という地位を得るためについたウソがバレてしまうかもしれない日記。
粗野なママ友の家で、自分の子の絵が破かれていた。
真相は、母の期待に応えられない絵を書いてしまった子供が、自分で破り捨てていた。それをママ友の子供は、自分に罪をかぶされても黙っていてくれたのだ。
漫画家になりたいという確固たる夢を語る友達に見捨てられないよう、自らも夢を語り「ニセモノの努力」をしてきた主人公。その努力は自分でも知らないうちに、友達の夢に届いていた。
私のこと怒ってるから、私から離れていくんだよね?という問いに、本気でハテナになっちゃう友人。怒るとかそういう感情もないくらい、もうどうでも良い存在になっちゃってるのが悲しすぎる。中高生にはいっぱいいる残酷な人。大人になるにつ入れて減っていくのは、自分がされたら人にはしなくなるからでしょう。
主人公と夫が一緒に入った「老人ホーム」。夫は先立ち自分はひとりぼっち。仲のよい住人はいるけれど、彼女にばかり面会があって辛い。
主人公は、娘が子供を亡くした時も、心の安寧を求めて怪しい宗教団体に入り浸るようになった時も、娘のしたいようにさせて支えてきた。孫の骨を、宗教団体の言う「霊的に良いスポット」に高額で散骨すると言い出した時でさえ。
しかし回復した娘は、「散骨だけはあとで取り返しが付かない」ととめてくれた父親に深く感謝する。自分の方が心を砕いて支えてきたのに、なぜ。
そんな折、仲の良い彼女と面会人とのケンカに出くわし、それを解決する。
自分の持ってきたおみやげを食べない、と怒る嫁。
真相は、嫁が仏教ではないと嫁の父親の葬式でわかったため、息子の嫁の前では夫の仏壇におみやげのおかしを供えるのをやめて、自分もそれまでは食べずにいただけだった。
仲のよい住人との一件ののち、主人公は外へ出かけるようになる。「そういう姿を見ると励まされる」と言う娘の言葉を聞いて主人公は、こういう元気な姿を見せることが、子供にあげられる最後のプレゼントなのかもしれないと思う。
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何時だって何歳だって女の友情はめんどくさくって、あやうくって、美しい-。様々な年代、立場の女性の友情に隠された想いを情感あふれる筆致で描き切る連作ミステリ、の帯で図書館で借りて読むが途中ですっきりもしないし、なるほどとも思えなかった。少しずつ登場人物が繋がっているけどそんなに関係もなくて、なんだか中途半端だった。以前読んだ「いつかの人質」がイヤミスぽかったので2作目だったが途中で読むのをやめる。
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"罪の余白"以来の著者作、機会があれば…と思っていた本書。友情という名の思い過ごし、思い違い、思い込みの連鎖が謎と亀裂を呼び込んでくる五つの短編。読んでいるうちに、ふと気付かされる各話キーマンの灰色の連鎖も少しもの悲しい。評判に違わぬ面白さ、、他作品にも嵌まってみたい♪。