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私にだけ届かない招待状、彼女が部屋から帰らない理由。
さまざまな年代の女性の友情に隠された想いを、情感あふれる筆致で描ききる、今注目の著者が放つ連作ミステリ。
(アマゾンより引用)
オムニバス形式の短編集。
最初の話、ちょっと意味分かんなかった。
何で、お父さんが花嫁のお父さんになってんの??
どういうこと??
再婚したってこと??
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つまらなくはないけど、たいして面白くもないような。
リンクが弱すぎて、連作って感じが薄いし、ひとつひとつの話も強引な展開で、いまいちスッキリ納得できない。
ママ友の話はよかったかな。最初の披露宴の話も、最後のお姑さんの話もよく分からない。
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ミステリ要素もやや入っているが、人と人のつながりについて書かれたものだと思う。
優しくないものが多いように見えるが後味は悪くない。
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親友の結婚式に招待されないのは何故?優しい義母がお土産を食べなくなったのは?ちょっとした疑いや思い込みから生まれる黒いもやもやした感情が取り返しがつかなくなる前に視点の切り替えで解放される短編集。登場人物がリンクしているけど人は思わぬところで繋がっているとぼんやり思う程度のゆるさ。
解放の先にあるのは光だったり新たな闇だったりで一律ではないところがいい感じ。
好みなのは「答えない子ども」「願わない少女」ミステリ好きとしては論理の過程が楽しめる「帰らない理由」もかな。
ただ「届かない招待状」の結びがいまいちわからなかった。時系列とそれぞれの関係がぴんとこない。
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五編の連作。
しかしその繋がりは薄く、単独の物語として読んでいて、途中で「あれ?」と気付くような作り。
第一話の「届かない招待状」は、私はどこと繋がっているか結局わからずじまいだった。
「答えない子ども」は秀逸。
ちゃんと子どもが描いた絵を取っておくのがいい親。
子どもの前では正しい言葉を使うのが、年上にため口なんてきかないのが、「だめ」といきなり否定しないのが、......いい親。
直香のやり方はまるで「いい親」の見本。
でも、息が詰まる。
子どもの可能性を伸ばす、そう言いながら、ただの神経質のように思える。
ずぼらをおおらかという言葉でごまかしている、と他人を断罪し、レトルトの離乳食ですら許さない。
その几帳面さは、小さな子どもの心をゆっくり萎縮させていく。
子どもは子どもなりに傷つくし、気を使う。
それが二人の子供を黙らせた理由だった。
ソウくんママは確かに完璧な親ではないだろう。
でもそのことが、直香の心の窮屈さを緩和してくれるはずだ。
そして「ソウくんママと呼ばないで」という彼女の言葉は、誰々ちゃんのママ、になりがちな母親を一人の対等な人間として見ることの大切さと、それがもたらす新たな関係の作り方を象徴する言葉である。
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こじれたものがほどけていく様子が儚くて瑞々しい。呼ばれない結婚式から浮気を疑う話、亡くなった親友が生前に卓球の試合で負けた瞬間に笑みを漏らした中学生の話、娘の描いた絵が隠され破られたママ友の話、親友に合わせて漫画を描く高校生の話、老人ホームの義母が手土産を食べてくれない話、がひっそりと繋がっていた。
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短編集。いくつかの作品で登場人物が重なっているから連作短編集かな。タイトルの「今だけ~」という作品はありません。
「届かない招待状」…サークル内で私だけ親友の結婚式に招待されていない。自分の夫との不倫疑惑も湧き出てくる。原因は少し前に会話で出てきた「親族が過失致死を起こしていたら…」の答えだった。
「帰らない理由」…かつては親友同士で卓球部だった女子二人。一人は交通事故でなくなるが、自殺との噂も立つ。幼なじみの男子は、亡くなった女子の家を訪れるが、もう一人の女子も来ていた。どうやらこの部屋から持ち出したいものがあるらしい。
「答えない子ども」…念願の娘を授かり、人気の絵画教室に通わせている母親。おおざっぱで粗雑な印象を受ける教室仲間の家に寄るが、そこで娘は絵をなくしてしまう。相手の息子のせいだと決めつけるが夫は別の見方を示してくれる。
「願わない少女」…滑り止めどころじゃない中学校に入学し、全然興味のないマンガ制作に挑む。唯一の友達と一緒にいたいために。しかし、高校に進むとその友達は現実的になりマンガに興味を失っていく。
「正しくない言葉」…老人ホーム。夫に先立たれ、人を待つ暮らしをしていた主婦。お隣さんの嫁姑問題に出くわすが、それはお互いを気遣っての行動だと気づく。
始めの招待状の話から、もっとイヤミス寄りの作品を予想?期待?していたが、全然でむしろハートフルな作品ばかりだった。それぞれの設定ならもっとむちゃくちゃなラストだってありえるけど、「今からやり直す」「失敗したけどここから進む」みたいに、素直に反応する主人公や、やさしい登場人物が多くて、これはこれでよかった。
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何となく世界線が繋がっている短編集。芦沢央なのでもっとダークなのかと思っていたら、そうでもなかった。
2つ目のお話は私も該当するので、なるほどこうなるのか…と思いながら読んだ(こうなるかは分からないけど)
漫画家の話は完全に叙述トリックにハマってしまって、面白く読めた。
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・届かない招待状 ★★★★
女のドロドロした後味が悪い話かと思ったら、最後にちょっと感動し、うるってなった。
・帰らない理由 ★★★★
読んでてワクワクした。
オチはもう少しパンチが効いたものが欲しかったが、これも友情の話で読後も悪くないない。
・答えない子ども ★★★★★
ソウくんママ(史絵さん)がとにかく素晴らし過ぎる!!感動した!
直香が神経質っていうか糞めんどくさいやつなのにいい人すぎる!
これもちょっと感動して泣きそうになったわ
・願わない少女 ★★★
つまらんくはないが、他の話が感動して心に残ったので普通。
・正しくない言葉 ★★★★
「帰らない理由」のくるみのおばあちゃんの話。
今が一番楽しいって思えながら生きてくのが幸せよね
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最後の「正しくない言葉」しみじみ良かった。
誤解が解ける時の安堵感やあっ。。。という納得。
心の代弁者のようで。。
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5つの短編集。登場人物がちょっとだけリンクする。OL、中学生、ママ友、高校生、おばあちゃんといろいろな世代の女同士の話でもある。ママ友とおばあちゃんの話がとてもいい話だった。他の話も基本的にはいい話だった。あんまり芦沢央感がないほど。独り身として、高齢者住居に入るのもありだよなー。やっぱリタイア後は新しい友達も欲しいよな。なんだかんだで今は職場の人と雑談できてるわけだし。ほんとは前みたいに赤裸々に趣味の話をしたいけどな。
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悪いものが来ませんようにで作者を知ったので、もっとドロドロした話を想定していたけど、読後感がさわやかで心が温かくなる日常に潜むちょっとしたミステリだった。サクッと読めた。
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女の友情。どこかで少しずつ繋がっている短編集。
こんな時もあったなぁ、、から、そうくんママいい人!!から、おばあちゃんになった時にいい歳の取り方してると言われるようになりたいなぁ。まで。
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あ、そうなんだーと思っている間に読めてしまう短編集。バライティ豊かに楽しめるとも言えるし、消化不良でお腹いっぱいになるとも言えるので、エネルギーがないけど活字に集中したいときにはいいのかな。基本的に読後感は悪くないけど、すっきりしないけど、という感じ。
著者の長編‥は
まだ挑戦出来なさそう。
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図書館で借りて読んだ。
女の友情を書いた短編集。5編。長さ的には中編。それぞれが薄っすらと繋がっていることに後の方になって気が付く。イヤミスに分類されると思うが、それだけではない爽やかな読後感が残る。「願わない少女」は以前どこかで読んだので再読。