投稿元:
レビューを見る
やさしくわかる生命の科学―生命と非生命の境界,最初の生命,進化,生命創生など (ニュートンムック Newton別冊)
2014/08/26 新刊棚で見つけて ざっと目を通す。
内容 :
生命と非生命の境界はどこにあるのか? 生命を動かす原理とは?
生命に関する数々の謎に、生物学や生命科学、物理学の視点から迫るとともに、さまざまな分野の専門家が考える「生命とは何か」をインタビュー形式で紹介する。
「生命とは何か?」─この大いなる疑問に,今から約70年前,物理学者のエルヴィン・シュレーディンガーがいどみましたが,その答は明らかになりませんでした。
今なお,生命は多くの謎に包まれています。
たとえば,私たち人間に感染して,病気を引きおこすウイルス。
ウイルスは人間と同じように遺伝情報をもっており,ふえることができます。
では,ウイルスは生命でしょうか。
そのほかにも,地球以外の場所に,生命が存在する可能性はあるのか,生命を人工的につくることはできるのかなど,生命の疑問はつきません。
本書は,生命に関する数々の疑問について,生命科学や物理学の視点で考えていく一冊です。
最先端の生命研究やさまざまな研究者が語る「生命とは何か」についても紹介しています。
どうぞお楽しみください。
目次は
目次 :
プロローグ 生命をめぐる疑問
生命と非生命 物理学で生命を考える
1 生物の共通点
千差万別な生物たち
生物は刺激に応答する
生物は外から栄養をとる
生物はふえる
地球の生物の共通点
発展編:全ての生物は「DNA」をもつ
発展編:「進化」は生物の最も重要な特徴の一つ
発展編:地球外生命体は存在するか?
2 ウイルス
さまざまなウイルス
細胞とウイルス
インフルエンザウイルス
ノロウイルス
HIV/HTLV-1
コラム:ダニが運ぶ新種のウイルスとは?
コラム:史上最大級の巨大ウイルス2種を発見
3 生命の誕生
生命の起源
生命の材料
最初の細胞
ニワトリと卵の問題
RNAワールド仮説
タンパク質ワールド仮説
コラム:生物がもつ左手型と右手型のアミノ酸
生命の起源を求めて
4 生物の進化
進化とは何か
ゲノムとDNA
ゲノムの変異
進化の実例
進化系統樹
中立な変異
生物の進化研究の動向
5 “生きている”とは何か
生と死のちがい
エントロピーと生命
細胞の誕生と死
物質の入れかわり
生命の原理
エントロピー
散逸構造 1~2
クマムシの秘密
生命の定義
6 生命の最先端研究
生命の物理学 1~2
無生物から生物をつくる
コンピューター上の生命
ES細胞とiPS細胞
ES細胞,iPS細胞の最新研究
生物の創生にいどむ若者た���
7 地球外生命
条件1:水の存在 1~2
条件2:惑星のタイプ
条件3:惑星の大きさ
条件4:巨大ガス惑星の数
条件5:恒星の寿命
条件6:銀河中心からの距離 衛星の生命
地球外生命は存在するか?
エピローグ 研究者が語る“生命とは何か”
生命と物質に根本的なちがいはない/リチャード・ドーキンス博士
“生命のソフトウェア”は書きかえられる/ポール・デイヴィス博士
「生命とは何か」の答えは宇宙にある/松井孝典博士
ヒトゲノムの全合成が生命解明の道を開く/上田泰己博士
生物学は「発見の時代」から「生命の本質にせまる時代」へ/吉川研一博士
極限環境の生物は地球外の生命を探る手がかりとなりうる/長沼毅博士