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みんなのレビュー6件

みんなの評価4.5

評価内訳

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6 件中 1 件~ 6 件を表示

2014/11/16 00:03

投稿元:ブクログ

戦争すら民営化されている。アウトソーシングされている。
その日本ではあまり知らされていない事実に驚く。

これまで軍隊で行われていた護衛や警備業務を戦地において民間企業が行うということは、軍隊としての派遣人数を数字上減らせるということ。
それは、政府にとっては極めて都合のいい数字の操作だ。
まさに戦争を産業化してきたアメリカの作り出した巧妙な仕組み。

2014/11/02 07:59

投稿元:ブクログ

イラクでの振る舞いにより世界中にその悪名を轟かせたブラックウォーター。
本書は同社の解説を通して、イラク戦争以降、急速に成長を遂げつつある民間軍事企業の実態に迫る一冊です。

本書によれば、既に民間企業なしにはアメリカと言えども軍事・諜報活動に大きな支障をきたすまでに至っており、この事実は"傭兵"が新たな主要産業になっている事を示しています。

そして、同時に民間企業の利益と国益の相反、企業による政府に対する過剰請求、企業と政府との癒着等、様々な問題も生じている一方で軍隊よりも気軽に使える利便性が重宝されています。


政府から民間への軍事力のシフトが今後どのような世界を生み出すのか。

この様な事を考える際、役に立つ一冊ではないでしょうか。

2015/01/14 05:41

投稿元:ブクログ

民間軍事会社ブラックウォーターの実態について、調査報道ジャーナリストのジェレミー・スケイヒルが明らかにし、『NYタイムズ』年間ベストセラーになった本。
中身は濃く、写真もなければ余白も少ない約500ページ。読み応えありだが、人によっては耐えられないか。
気になったのは、構成が分かりにくい事である。恐らく本書が指摘しているのは、軍事の外注化、その法規制の不備、キリスト教保守派の問題が中心だが、文章があちこちに飛んで論理的に整理された形で頭に入りにくい。
いずれにしろ、これだけ綿密な調査報道をしてくれた著者と、それを翻訳してくれた訳者に敬意を表したい。

2015/01/31 17:46

投稿元:ブクログ

まず膨大な参照資料に脱帽。
そこから見えてくるのは、マスメディアが”対テロ戦争”と単純化した戦争の本当の姿。錯綜した醜い現実だ。
軍産複合体とそれを支持する政治家たちの行いには恐怖しか感じない。オバマ政権は彼らの悪しき支配から脱出することができているのか?そしてこれからは?
なにより日本の今の現状は、未来はどうなるのか。

2014/12/23 22:54

投稿元:ブクログ

530ページもあって読み応えあり。

イラク戦争当時、民間警備会社という呼び名を聞くことがあり、日本の警備保障会社みたいなものだと想像していたけれど、全然違っていてびっくり。というか、そんな想像しかできていなかった自分の平和ボケぶりに・・・。

最初は、軍事的な訓練、といってもブートキャンプ的な、一人ひとりを鍛えるレベルの、から始まり、それから、警備要員を紛争地へ送り込み、さらにそのあとは、小さな軍隊を提供するまでに至る。かつ、その範囲は、紛争地だけでなく、米国内の災害地も対象にする。

なにより怖いのは、本来、軍隊が負っていた役割を、民間にアウトソーシングしている点。

「国益のための」軍隊のミッションと民間の「営利目的の」企業のミッションが重なっているということ自体が信じられない。

近未来を描いた映画の世界が現実に起こっている怖さを感じる。

2014/10/19 15:48

投稿元:ブクログ

日本経済新聞社


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この一冊ブラックウォーター ジェレミー・スケイヒル著 米民間軍事会社の内情を暴露
2014/10/19付日本経済新聞 朝刊

 民間軍事会社という存在は日本でも知られるようになったが、その実態は霧に包まれている。本書は、イラク戦争後のアメリカ占領統治の過程で注目されるようになった民間軍事会社の内情を批判的視点から暴露した書物である。原著は2008年、オバマが選出されることになった大統領選の年に刊行されて複数の賞を受賞し、オバマの当選を後押しする効果ももったものと思われる。







 民間軍事会社がアメリカに多数設立されたのは、冷戦の終結による軍縮で、軍が縮小され、予算も削減されたことがきっかけだった。ブラックウォーターもその一つである。ただ、同社が特殊だったのは、後に同社社長となるエリック・プリンスが海軍特殊部隊(シールズ)出身の元軍人であるだけでなく、ミシガンで成功した実業家の父から巨額の遺産と保守的な政治信条を受け継いだことである。彼が潤沢な資金を提供してシールズに民間訓練施設を提供するところから出発したブラックウォーター社は、ブッシュ(息子)政権がイラクの復興に送り込んだブレマーを警護する契約を得たころから活動を広げた。同社の名前が広く知られるようになったのは、反米闘争の強かったファルージャで04年に4人の社員が殺害された事件からであった。


 本書は、小さな組織で軍事的効率の極大化を図る「軍事的変容」政策を推進すると共に、宗教的保守主義色の強かったブッシュ政権下でブラックウォーター社が繁栄していく過程を克明に描いている。しかし07年、バグダッドのニスール広場で多数のイラク人を殺害する発砲事件を起こしたことで一転、同社はイラクから追放され、米議会で追及を受ける。訳者の解説では、その後プリンスは退任したが、会社は社名を変えて存続しているという。


 訳文はこなれており、うるさいほどの原注も省略されていないのは良心的だろう。ただ、このタイミングでの邦訳刊行はいささか皮肉な気がする。一旦はテロとの戦いの終結を宣言したはずのオバマ大統領は、再び中東に軍事介入している。近年、原著者は、無人機を使った軍事作戦を扱い、オバマ政権が前政権と変わらないことを批判した『アメリカの卑劣な戦争』を刊行し、プリンスも回顧録を出版した。ブラックウォーター社の物語は過去の記録にとどまらず、アメリカが世界的役割を放棄しない限り、これからも続くであろう民間軍事会社の活動を予感させるものである。




原題=BLACKWATER


(益岡賢・塩山花子訳、作品社・3400円)


▼著者は74年生まれ。米国の調査報道ジャーナリスト。独立系ニュース番組「デモクラシー・ナウ!」などを舞台に活動する。






《評》京都大学教授 中西 寛




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