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正直な感想を言わせて貰えれば、絵が暑苦しい。「暑苦しい」と聞いて、皆さんが想像したイメージの二倍は暑苦しい
しかし、この暑苦しさが、主人公が元・いじめられっ子の元・ひきこもりって設定の斬新さ、格闘漫画としての弱者が馬鹿げたレベルの方法と量の努力で強者を圧倒し、力関係を逆転させるって言うストーリー、全体に漂うえもいわれぬ興奮を誘う何かの魅力を最大にしている
新しくもないが、古臭くもない。ハチャメチャすぎでもないが、定番でもない
表紙に描かれてあるように、読み手の意識を刈り、自分の作品の前に屈服させる気満々なのが読んでいると伝わってくる
登場するキャラの大半が、清々しいほどに性格が悪く、その反面、傍目から見ると歪んでいても、自分の中に真っ直ぐ通している信念を曲げない強さがあるトコも魅力だ
人間、そう簡単には変わる事など出来ないが、もし、歓喜や感動でなく、桁外れの絶望がスイッチを入れた時、人間は何にでもなれるし、何でも出来てしまうようになるかもしれない、そう身震いさせて来る
でも、やっぱり、暑苦しい~