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ショート・ショートを極めた星新一の長編です。ショート・ショートの軽快さは残しつつ、けして内容がうすいわけでもなく。「人民は〜」と併せておすすめ。
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SSで有名な作者ですが、なかなかどうして長編も…ってな感じです。
畳み掛けるようにテンポ良く物語りが進んで、最後の大団円では爽やかな気持ちにさせてくれる。
読後の清々しさは何度読み返してもなくなりません。
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昭和48年5月25日 発行
昭和52年2月20日 12刷
98C
カバー 金森馨
解説 奥野健男
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ビックリ箱作りのアイディアマン、黒田一郎の企てた奇想天外な完全犯罪とは? 傑出したギャグと警句をもりこんだ長編コメディー。
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星新一さんのショートショート。ほんまどれも面白い!いつもどこから、こんなユニークな発想がでるのか不思議です。
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基本的に星さんの長編って苦手なんですが、これは読みやすいです! 一つ一つの章が凄く独立してるのに、なんでもないような設定が次に生かされてるっていうのがさすが星さん!!って感じがします。
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途中、会話の毒気にあてられて読むのが嫌になった。
ショートショートなら少々アクがあっても平気なんだけど
長編となるとチトしんどい。
こんがらがったものはこんがらがったままにして、ハッピーエンドというのが楽しい。
男女4人は別にくっつかんでよかったんとちがうかな。
それも運命のきまぐれというやつかw
(10.06.26)
遠いほうの図書館
(10.06.04)
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驚きの(そんなことないの?)、長編です。…ごめんなさい、この巨匠の作品は大好きでかなり読みましたが、この本についてはとても読むのが苦痛でした…。
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この本は1963年に書かれた。ショート・ショートの名手として知られた星新一であるが、私としては星新一のベストとしては、この「気まぐれ指数」か「声の網」を上げたい。どちらも長編だ。
気まぐれ指数は、今で言うと三谷幸喜が書く戯作のようだ。非常に楽しい。登場人物が複雑に絡み合い、妙な出来事が妙な人物と繋がって、読むのを中断できない。結末が想像できない。思わずにやにや。
今となっては、懐かしき昭和の東京が素敵に描かれている。50代の方、お勧め!
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ショートショートで有名な作家で知らない人はまず無い。
私が中3時点でもこの人の作品は無数に読んだ。
当時古本屋で見つけた時のふれこみが(オビにかいてあったような)作者初めての長編とウタッてた。
今で言うラノベに分類されるタッチ。ストーリーは偶然出会った男と女がふとしたことで巻き込まれるドタバタラブコメって感じだった。
ショートショートの達人だけあって読み落とすところが無いくらいムダの無い文章の配列。
当時、読後これって日本人の作家でなくサラッとクールな外人の作家のタッチ。大好きなヘンリースレッサーとかぶった。出品が20年遅かったら映画かビデオでもヒットしたと思ったが調べたらテレビ化はされてた。しかも植木等主演。番組も覚えてるが(おれの番だ)この作品を原作にした際の放送は残念ながら覚えてない。
今だったら阿部ひろしと米倉涼子でキマリ・・・かな?
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私の大好きな<最後まで読んだらタイトルの意味が分かる>タイプの物語だった。登場人物のクセモノぶりが紹介される序盤、先行き不透明な騙し合いが展開される中盤を経て、星新一の得意技である「どんでん返し」がマシンガンのように連発される終盤は、もう驚きを通り越して抱腹絶倒もの。「ショートショートとちがって長編では、間延びしてキレ味が鈍るのでは?」という読む前の不安はまったくの杞憂だった。素晴らしい!
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星新一が好き。何も考えず読める軽さがあり(褒めてます)シンプルで短い話にうなるようなオチがある。今回長編だということで手に取ったけれど、やはり面白かった。えええー!が楽しい。
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星新一さん=SSのイメージしかなかったので、本作は驚いた。
主となる登場人物は3人だが、他にも人か絡み合い、喜劇のような印象を受けた。
驚き、失念、嬉しさ。
この3つが本作を読んでいて抱いた感情。
他にもあったと思うが、この3つが主軸となっている印象を受けた。
本当にひょんなことから始まり、最後は全て丸く収まった、といった感じだろう。
本当に人のちょっとした気まぐれによって、世界、というと大袈裟になるかもしれないが、自分の周りだけでもガラッと変わるものだな、と感じた。
また、星新一さんらしからぬ、登場人物に名前がきちんと付いていて、そこもまた興味深かった。
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大好きな作家の長編!短編が多い作者なので新鮮な気持ちで読んだ。
一つの話にいくつもの見事な伏線と構成を仕掛ける作者が長編でもその見事な手腕を発揮しているが、これだけ長いと読んでいるだけでも大変だ。あっ!これはこのことか!これはこれとの対比か!と発見の連続で脳が疲れる。しかし本当に楽しい読書だ。仏像と株券の二転三転する真偽と移動していくお金…読んでいて目が回りそうになるほどによく練られている。長編でも物語の構築力が素晴らしい。さらに繰り返し出てくる気になる要素も全て回収されている。とくに黒幕だった三人の関係も面白く、ここからもまた何か生まれそうだ。気まぐれが重なり思いもよらない結果になる作品…といえば簡単だが、ここまで圧倒される作品とは思いもよらなかった。長い長編小説の一文字一文字が計算されつくされた一種の芸術といえよう。全ての文に意味があるとすらいえるし、それを理解しようとするだけでも脳が沸騰しそうだ。
またほとんどの人が互いに知能と教養と余裕がある意味呑気な人々であり、なのでなんというかトンチンカンな会話になって面白い。そしてその呑気さすら重要なポイントになるのだ。少し人々の喧騒から離れた人たち、時間のあまり、あくせくから離れた、そんな人たちの気まぐれで動き出す物語。達観しているようで俗っぽい部分も親近感だ。
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小説を読み慣れていない私にとっては、複数の人物が同時進行で物事を進めている事象を整理するのが難しかった。しかし、最後にパズルのピースが合うような感覚を得たので読んだあとのスッキリ感で心地よかった。