紙の本
“火曜サスペンスドラマ”
2016/01/18 17:34
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投稿者:sin - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近の刑事モノといえば警察組織を扱ったものが主流だが、この作品は捜査員が主体で物語が動いているので入りやすかった。そこに個性的な法医昆虫学者を絡ませて新たな切り口を加えたが、その学者の魅力的ではあるが行動力にあふれる人物設定のせいか、それぞれの動きが独立しすぎで内容的には面白いがしっくりこない感じを覚えた。筋立てとしては“火曜サスペンスドラマ”というところか(笑)
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投稿者:nazu - この投稿者のレビュー一覧を見る
法医昆虫学、という学問があることを初めて知りました。虫はあまり得意ではないけれど、読む分には大丈夫でした(笑)
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虫といっても登場するのがハエやハチなので、読む人を選ぶかも。薀蓄型ミステリーとして、珍しい情報を得られる楽しみがありました。
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全焼したアパートから見つかった焼死体。その死体の解剖中、大量のウジが発見され警視庁は法医昆虫学の導入を決める。
法医昆虫学は死体から見つかった虫を調べることで、死体の死亡推定時刻などを割り出したりする捜査のことです。
単に昆虫学を使ったイロモノのミステリーかとも読み始める前は思ったりもしたのですが、実際読んでみると昆虫学がしっかりとミステリーと結び付けられているのが分かりました。
専門的な昆虫学の知識をしっかりと作品に落とし込んでそれを興味深く読ませることはもちろんなのですが、ストーリーを単に昆虫学の知識に頼るだけでなく、警察の捜査からも徐々に被害者像や事件の核心が明らかになってくるように描かれています。昆虫学と警察の足での捜査、両面からしっかりと事件について書き込まれていて、そしてその二つが合わさることによって事件の全容が明らかになる、そのバランスがとてもよかったと思います。
登場人物たちのキャラもとてもいい感じです。女性昆虫学者、赤堀涼子のぶっ飛びぶりや屈託のなさはもちろんのこと、事件を捜査する岩楯、鰐川コンビもキャラが立っていてとても好感が持てました。
岩楯の家庭問題や赤堀・岩楯のその後などシリーズが続くにつれ今後どうなっていくのか、気になるところもあり、昆虫学をしっかりとミステリと結びつけられている点でも今後が楽しみなシリーズです。
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なかなか興味深いストーリー展開で、昆虫学者赤堀涼子の人物設定も非常に魅力的だった。蠅の幼虫、蜂の子が語るストーリーは読み応えがあった。
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放火殺人が疑われるアパート全焼事件で、異様な事実が判明する。炭化した焼死体の腹腔に、大量の蠅の幼虫が蠢いていたのだ。混乱に陥った警視庁は、日本で初めて「法医昆虫学」の導入を決断する。捜査に起用されたのは、赤堀涼子(あかほりりょうこ)という女性学者である。「虫の声」を聴く彼女は、いったい何を見抜くのか!?
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虫の話なんで苦手と思って読み出したけど、これが意外に面白かった。主人公が面白い。刑事さんもいいんだけど、家庭の話はいらないな。でも、この話は映像では見たくない ^_^
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法医昆虫学者…特異ジャンル。面白い。
解説にもあるが、奇抜なガジェット、舞台設定は、それが有機的に機能していればいるほど素晴らしい。
トリックに活きるか、探偵行為に絡むか。本作は後者であり、主人公キャラクターも手伝って上手い物語に成っている。
問題は、食前後に読めないこと。
4
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これは設定の勝利。面白い!
放火殺人が疑われるアパート全焼事件で、異様な事実が判明する。炭化した焼死体の腹腔に、大量の蝿の幼虫が蠢いていたのだ。混乱に陥った警視庁は、日本で初めて「法医昆虫学」の導入を決断する。捜査に起用されたのは、赤堀涼子という女性学者である。「虫の声」を聴く彼女は、いったい何を見抜くのか!?
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状況描写がするんと頭に入ってくるのですらすら読めました。
そのぶんウジ虫やらの描写も強烈ですが。
ミステリ的には、昆虫をヒントに科学的に(野性的に?)進めていく学者と、証人をあたり地道な聞き込みや取調べから手がかりをつかんでいく警察のそれぞれのアプローチが楽しめます。
なおかつそれぞれの成果が絡み合い、一つの答えを導き出すところはとても達成感がありました。
登場人物も魅力的だし、次回作も読んでみたいです。
ただ、たくみくんのことは非常に残念でなりません。
短い出番だけども涼子の目を通してチャーミングな面が見出されていただけに、私も胸の詰まる思いでした。
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虫ってすごい…でも虫は嫌いである。
周りを見回すと、こんなにもたくさん読めるものか。観察力を鍛えたい。
あと、お二人の距離感に萌えますな!
続きもの読んでみようか…
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昆虫学に法医学!ダブルで好奇心掻き立てられた。
今までにない見解と出会えるのだろうと期待いっぱい、初の背表紙買いしてしまった。
昆虫の専門視点からの謎解きは 期待を裏切らず別世界視点満載。
専門的な説得力があり 文体は軽いが読みごたえがあった。
キャラも生き生きしていて 続編も出来そう!
またまた表紙に一言・・・
リアルな登場人物のイラストはホントやめて!
想像する楽しみを読者から奪わないで下さい。
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法医昆虫学という目新しい切り口の警察小説
キャラクターの一人一人が生き生きとしていて面白かったけれど、あの少年が死んじゃうのは後味が悪かったなぁ
シリーズ化されていてこれからの作品にも期待
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虫などの一部描写がエグいが、それを抑えて先が気になり一気に読めた。途中に比べると最後というか、犯人逮捕がわりとあっさりめな気がする…あの子は可哀相だったなあ。シリーズ化してるそうで続きが楽しみだけど、岩楯さんは離婚するんだろうか。鰐川くんもいいキャラ!
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二時間サスペンスにありそうな話(虫映像がお茶の間に流れるのを受け入れられれば、だけど)
法医昆虫学という切り口は目新しかったし、登場人物も魅力的で一気に読めました。本格ミステリではないのでトリックうんぬんについては評価なし(犯人が手口について朗々と語りだすクライマックスまで含めて二時間サスペンス風です)。
ただごく個人的な感想としては、岩楯と赤堀の恋愛描写をするなら岩楯の妻帯者設定は必要だったのかな…と。私自身が妻の立場だからかもしれないけど、岩楯の妻に対する態度や評価はちょっと複雑なものがありました。