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薪割りをする妊婦さん。
自然なお産で有名な愛知県の吉村医院で看護長をした経験を持ち、今度鳥取県智頭町で助産院を開くという岡野助産師さんの本。
お産の基本は、運動、食、精神の三本柱をいかに整えるか。
背筋を正して聞こうとすると、内容は至ってシンプルだ。
「ごろごろ、ぱくぱく、びくびくしない
あとは、あなたの好きなようにしなさい。」
その通りだな、と思う。
詳しく知りたければネットや本にいくらでも書いてある。
でも、本当に知ってほしいことは、感覚だ。
ごろごろしないで運動しようね。
ぱくぱく食べ過ぎないで、腹八分目。
びくびくしないで、ゆったりと構えて過ごしてね。
これがすべてを物語っている。
大切なことは、シンプルなのだ。
「自然」という言葉が、私はどうも最近あまり好きでない。自然を謳いすぎて不自然に見える人々がいると感じるから。でも、この方は、自然とは真反対の文明、発展の世界にいた人。その便利さを享受しつつ、自然に寄せている。あそびがある。そこがとても共感できた。
また、この方はきっと、たくさんの妊産婦さんに今までお産についてや赤ちゃんについて、何度も何度も話してきたのだろう。
選ぶことばが、とても具体的でわかりやすい。
そういう表現の仕方もあったのか、とテクニカルな部分でも参考になる部分が多かった。
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「自然」と「知恵」と「知識」が調和することで、いのちの可能性は、もっともっと広がるのではないでしょうか。