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直木賞受賞第1作。結婚紹介所を介して老人を食い物にする「後妻業」が、リアルに展開して、またまた物語は中盤から一気に加速して面白かったです。しかし良く調べてるし、オリジナリティーがありますね。
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長生きなんてするもんじゃないのかもしれない。
→http://bukupe.com/summary/12723
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最近の黒川本で1番面白い。『破門』が駄目でも、こっちで直木賞を取れたかも。登場人物は多いが役割が明確なので混乱せず、それぞれの人生を感じる。開始三分の一は、ちと重い(後妻業の手口ですから)が、そこから先はいつもの黒川節が炸裂。安心して読める。
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内容(「BOOK」データベースより)
金が欲しいんやったら爺を紹介したる。一千万でも二千万でも、おまえの手練手管で稼げや。妻に先立たれ、結婚相談所で出会った二十二歳歳下の小夜子と同居を始めた老人・中瀬耕造は、脳梗塞で倒れ一命を取り留めたものの意識不明の重体に。だが、その裏で、実は小夜子と結婚相談所を経営する柏木は結託、耕造の財産を手に入れるべく、周到な計画を立てていた。病院に駆けつけた耕造の娘・尚子と朋美は、次第に牙をむく小夜子の本性を知り…。
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何故か、この本のレビューを書いてなかった。
読後、結婚相談所で紹介された老人を次々に殺害して財産を増やしていくなんて、恐ろしい世界だなあ、でも不思議とリアリティがあるなあ、現実の世界であってもおかしくないなあ、と思っていたが……。
まさか、実際にこんな婆さんが存在するとは。
先週からのニュースを見てびっくりです。
六人?か、死んだ相手?
しかも結婚してない相手に対しては“財産贈与の公正証書を作成”をして遺産を貰う方法は、まさにこの小説の内容と同じやり口。
だとすると、まだ警察が解明できていない青酸化合物の入手経路は、結婚相談所に共犯者が絡んでいるんじゃないの?
まあ、そこまでは小説通りじゃないかもしれませんが。
それにしても、黒川博行さん、すごいです。
この悪女のニュースに関心のある方は、是非この小説を今すぐ読むべし!!
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面白かった。イッキ読み。さすが黒川先生。後妻業。高齢化社会で本当に起こりそうな話。表紙の写真は怖い。
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「後妻業」を読んでいる。こんな商売が本当にあるのかと驚いたのは無理もない。
年増の女が、年寄りの財産目当てで男に近づき悪事を働き、表向きは結婚相談所で裏稼業はそれを仲介する業者と結託し金を巻き上げる。
この小説について百田尚樹氏は、一頁目から面白いとは良く言ったものだ。本当に熱中してしまった。でも男向けの大人の小説かなっとふと思う。
BS11のTV番組「宮崎美子のすずらん本屋堂」のゲストに黒川博行氏が出演していた。司会の宮崎美子は、本当にこんな商売があるのか?と著者に質問していた。
黒川氏は創作で書いたと言っていたが、実際に裏社会でありそうな物語、リアルでスリリングな設定は読者を惹きつける要因かもしれない。とにかく面白かった。
一気読み。この作品は売れますよ。
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【「色で老人を喰う」裏稼業を描く戦慄の犯罪小説】前科持ちの結婚相談所の男と、結婚したパートナーと死別を繰り返す中年女につきまとう黒い疑惑。恐るべき“後妻業”の手口と実態。
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面白かった。いつも通り関西弁でのやり取りがテンポ良く、最後まで一気に読ませた。しかし、後妻業なんて知らなかった。
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小説の形だけど、もしかして、ほとんど実話かも?
そうだとしたら、なんておぞましい!
高齢者の結婚事情・・・
歳をとっても恋をしたい、さみしい、誰かにそばにいてほしい、
という願いを巧みに利用した結婚相談所。
知り合って、恋をして、この人なら、と籍を入れたら
もうおしまい・・・
こんな恐ろしい女性がいるなんて思わないでしょうからね。
高齢でお金を持っている人は、
気を付けないといけませんね。
もててるとか思いたいかもしれませんけど。
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資産家独居老人を誑かして結婚し、(殺害し、)遺産を根こそぎ自分のものにすることを生業とするのを「後妻業」というらしい。
老年に入り独り身になったときに、手持ちの財産をすべて自分のために使いたいと思う老人の心の隙に付け入るのだが、そういう人間にならないと言い切る自信は自分にはない。
本書の内容よりも、表紙の老人の横顔が気になる。著者の奥さん(日本画家)の手になるものだそうだ。
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69歳の小夜子は、91歳の男性の後妻に入る。ほどなく夫は脳梗塞で死去。そして遺産を相続する。小夜子は、結婚相談所を経営する柏木と結託して関係を結んだ何人もの老人を“ごく自然な形で”死に追いやり、そのつど莫大な財産を手に入れる“後妻業”を続けていたのだ。
「爺を騙すのは功徳や。たとえ一月や二月でも夢を見られるんやからな」という柏木のセリフが恐ろしい。独り身の寂しい男は、優しく接してくれる女性に簡単に騙されてしまうという……。
やがて、金の匂いを嗅ぎつけた人間がこの事件に集まってきて、物語は加速度的に転がっていく。
最後に誰が何を得たのか。ややあっさりとした結末にも感じたが、ルポルタージュのような圧倒的なリアリティがあった。
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色と欲が渦巻き、魑魅魍魎うごめく闇の世界。
角砂糖に群がる蟻のように、お金に目の色を変えるヤクザや詐欺師たちの話。
単に好みの問題だけど、読んでいてなんだかげんなりした。
この手の話は現実のニュースだけでたくさんだ。
私はいただけなかったが、オジサン受けはするだろな。
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予約人数150人超えの人気だったので、予約してみた。手元に届くまで7カ月かかった予約ベスト本。直木賞受賞第一作。
最初に読み始めたとき、『なんて胸くそ悪い話なのだろう』と思い、読むのが苦痛になった。(そこまで思うほどすごい物語だし、読者の心を鷲掴みしていたのだけど)まず最初に、後妻にきた妻が自分の年老いた夫を殺そうと、ワーファリンを胃薬に取り換え、味が鈍くなった年寄りに漬物に醤油をかけてたべさせたり、味の濃いみそ汁を飲ませたり、コンビニの総菜を食べさせたりと、ネットで噂になった年の差カップル芸能人の嫁のような極悪非道の妻の話から始まった。
しかしレビューでは、その後展開が起こるというものを見たのでとりあえず読んで行ったら止まらず、一日で読了してしまった。
尚子・朋美姉妹が弁護士に依頼をして興信所が調べ始めるところからが息をもつかせぬストーリーだった。
結果的には、結婚紹介所所長も最後には金で解決ができなくなったし、後妻の小夜子も夫たちと同じような運命をたどり、探偵も自分の信用を無くして徒労に終わったようなものだった。因果応報とはこのことなのだろう。
参考文献が『黒い看護婦 福岡四人組保険金連続殺人』と『木嶋佳苗法廷証言』という実際の出来事をモチーフにしているものだったから、リアリティが半端なかったのだろう。
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後妻業って本当にあるのかは分からないけどこの本の出た後に同じような事件が世間を賑わせたので今までも発覚しなかっただけど、もしかしたら裏ではまかり通った職なのかも。読んでいて男も女も年とっても、色と欲なんだなって思った。好々爺になるには、何かを失ったか悟った人なんだろうな。色と欲があってこそ逆に人生楽しいのかも。けと、えげつないやつらばかり出てきたな。なんか、最後笑っちゃった。