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開き、頁を捲るたびに、熱いけど爽やかさも含んだ、気持ちの良い風が顔にぶつかってくるような、骨の太い少年漫画だった、最初から最後まで
終わってしまったのが残念を通り越して悔しくすらある作品になってくれた事が、一ファンとして嬉しい
師匠から教わった事を全て詰め込んでいる一方で、自分にしか出せない色と味を必死になって模索し、ついに見つけたに違いない、金田先生は
バトル、シリアス、コミカル、少年漫画に必要なそれらの要素がどれも満ちていながらも、互いを壊さず、上手くバランスが取れていた
どの巻を読んでも、本物の少年漫画が好きでたまらない漫画読みは胸が熱くなるコト間違いなしだが、個人的に推すのはやはり、晴信・桃十郎、主従共に大きく成長し、それが絆を強く硬いものにした、この最終巻
二人が割符を笑顔でくっつけたシーンは最もグッと来た
ここまで書いてなんだが、もし、本編後の書下ろしがなければ、私は感想を書かずにいただろう
ホントにもっと、彼らの冒険を読み、いや、見続けたかった
可能なら、完全版を出して欲しいトコだ