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当選する気配はないのに、いつもどこかの選挙で見かける名前・・・。
「泡沫候補」と言われる人々を追った1冊。
2011年の大阪府知事選に出馬した候補を主に追っている。なかでも、著者が最も多くの時間を共に過ごした、スマイル党マック鈴木氏の話が主。(同じくらい謎の候補者・羽柴誠三秀吉氏は、当時体調不良のため出馬していないため、短いインタビューのみ。)
マック氏以外にも数名取材しているが、結構高学歴だったり、裸一貫からそこそこの事業家になっていたり、というような人が多い。マック氏も高学歴だし、そこそこ事業で成功しているし・・・、なのにああいうかんじ・・・。
色々と考えていたり、いいアイデアを持っていたりするのかもしれないが、それを訴えたり、他人に理解させたりするのが上手くない人々なのかもしれない。
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本文中から引用します。
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私自身、父親がかつて28年間町会議員をしていた。小さい頃からずっと、選挙カーや選挙ポスターなど様々な場所で見かける父の姿に対して、褒める友人はおらず、むしろバカにしているように感じていた。私の父は汚職をしたことも泡沫候補でもないにもかかわらず。
しかしこれはマック氏や父に限らず、日本の政治家で、多くの人から尊敬を集めている政治家はいない。一部の人が熱狂しているのみだ。
一般人にとって、政治家はバカにする方が吉と出る。我々が尊敬し、求める政治家とは一体どんな人なのか?過去の選挙を振り返れば、すべての人から尊敬を集める政治家は残念ながら存在しない。
現行の選挙制度において、金も組織も知名度にも頼らずして当選することは至難のワザである。
よく言われている政策論争で決めるべきだという話も、ベストの選び方とは思えない。
なぜなら政策とは、やってみないと本当に効果ぎあるかどうかはわからないからだ。
いかにも面白そうな企画があったとしても、実際にその映画がヒットするとは限らないのと一緒だ。現実は甘くない。
甘くない現実に日々対応していくことが政治だと私は思う。
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ここに泡沫候補を捉えた著者の感覚が集約されている。
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映画『立候補』を撮った「泡沫監督」が2011年大阪知事戦のマック赤坂に密着し,ブッ飛んだ選挙運動を細かく紹介。加えて羽柴秀吉など他の泡沫候補や,届出と政見放送だけやってまったく選挙運動をしない「泡沫候補の中の泡沫候補」,マックの秘書や息子さんの談話も収録していてなかなか貴重な記録になってる気がする。
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映画「立候補」の監督による補足本のようなもの。
内容の大半は映画の書き起こしのような感じ。
映画に描かれていない部分は少しだけなので、そこは物足りなかった。
マック赤坂の言動にはニヤリとさせられること多いが、これは映画で実物を見たほうがよく伝わると思う。
映画の中でとても重要な役割をしていた、マック赤坂の息子についての記述をもっと入れて欲しかった。
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マック赤坂の大阪府知事選を中心に絶対受かる見込みのない立候補者(泡沫候補)を追った著者のドキュメンタリー映画「立候補」をさらに追った本。
レアメタル商社を設立し一山あてたマック赤坂は東京都知事選にも何回も出ているが、300万円の供託金を払って、大阪にも進出。相変わらずレオタードで踊って、有力候補の事務所や演説に乱入するなどめちゃくちゃな選挙戦を展開するも最下位で終わる。ここら辺は笑える。
その他の泡沫候補や、マックの一人息子や秘書へのインタビューを通じて、それぞれ政治にかける思いもあるにはあるらしいことも分る。
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少なくとも、ウケ狙いや趣味・道楽ではなく、今の世の中を変えたいと思って立候補していることは分かった。しかし、彼らと我々の次元が違うということか、戦略が噛み合わない。
政治は自身の欲得のためでなく、世のため人のため、良い世の中を作ることが理想と考えると、政治家は(金持ち喧嘩せずというから)欲の少ない金持ちがする職業だと思う。あくまでも、そういった意味では、明治時代に高額納税者のみに参選権があった事はうなずける。泡沫候補もまた欲得が少ないという意味では、政治家たるべき要素を持っているのかもしれない。
以下、感想省略
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以前から、当選する見込みが薄いのになぜ立候補するのだろう?と思っていた人たちの動機が知りたくて読んだ。
マック赤坂のことが中心。
途中まで、マック赤坂やばい!って思いながら読んでたけど、彼の息子のインタビューを読んで少しだけ変わった。変な人には違いないけど。確かに真面目な格好で真面目に政見放送をしても、誰も興味を持てないだろう。(実際、欠かさず選挙に行っている私もほとんど見たことがない)
泡沫候補と言われても、何もしていない人よりははるかに考えている人たちだと思った。
ただ、選挙をしても当選する人は、やっぱり大体決まっているし、選挙って意味あるのかなって考えてしまった。選挙権を得るための先人の苦労は忘れてはいけないと思っているので、これからも選挙は行くつもりだけど。
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選挙で選ばれる候補というのは本当の意味でベストの統治者なのか。もしかしたら君主制の王様の方が、寧ろ真に政治のことを分かっていたりするのではないのか。かわいい自分の子どもや子孫が後を継ぐ世襲制であれば、より真剣に統治システムを構築するということが、あるいはあるのかもしれない。どんなに立派な理想を掲げていても選挙に勝ち続けるためには地元のため、支持者のため、が優先事項にならざるを得ない。その土壌をつくっているのが国民自身。泡沫候補を笑う前にまず自らを見つめ直す必要がありそうだ。
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選挙は地盤「組織」、看板「知名度」、鞄「お金」。
なかなか当選は難しいのがよくわかる。
でも、投票するよりも立候補した方が全然面白い。
らしい。
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映画『立候補』のこぼれ話が多く、映画を観た後に楽しめる本。逆に映画を見ていないとあまんまりかもしれない。
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選挙って何なんだろうか。
近年色々と疑問に思うけれど、
読んだことでさらに疑問が深まってしまった。
外山氏へのインタビューは興味深い。
あの政見放送は、かなり練習していたのだなあ。
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面白いYoutubeで有名なマック赤坂氏の大阪府知事選挙における選挙活動を中心に、映画監督がまとめた本。
そんなに面白くない。
書かれた発言を真に受けるとこうなる。なんだか面白くない。
・マック赤坂は真面目に日本を変えようとしている
・マック赤坂の子供は良識ある経営者だ
・マック赤坂も良識ある経営者だ
エンターテイメント性を追求した映画ではなくドキュメンタリーのためか、なお一歩下がった視点で書かれている。
故羽柴秀吉氏が出馬しなかったためライバル不在とはいえ、もう少し面白味のある本にしてもよかったのではないかと思う。
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泡沫候補と呼ばれる、選挙に立候補するも注目されず集票できずひっそりと消えゆく人々に焦点を当てた本。主にマック赤坂を中心として。映画「立候補」とセットになっているようだが、映画は見ていない。
泡沫候補の中にも(当たり前だが)いろいろな考え方の人がいて、本気で世の中を変えたいと思っている人から、本業のPRに使っていそうな人、人生の記念に立候補した人まで十人十色だ。その中で、マック赤坂などが奇抜なパフォーマンスをするのは、まじめな政策をメガホン使って語りかけても誰も注目しない、逆に言えば奇抜なパフォーマンスをしなければ本当の単なる泡沫にしかならないからだという話は納得感がある。
外山晃一の知事選のポスターは衝撃だった。大学の壁沿いの掲示板に見入った記憶がある。インタビューは意外と冷静で、当時の盛り上がりや自分に注目した人を冷静に分析して、再度出るための供託金でも集まらないだろうと見ているところは面白い。
一気に読めるので、トリビア気分で読むのが吉。
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参議院選挙、知事選挙で楽しみにしていたものの一つ、泡沫候補。三権分立と言いながら、行政が立法を凌駕し、事実上官僚支配と思しきこの国(本当かどうかはわからんが)で、三権の一つとして行政組織に立ち向かう候補!というのは間違いなく言いすぎだが、まあ、一つのエンターテインメントとして昔から見ていました。供託金を払うリスクを伴い、世間から笑いものになり、彼らは何を得るのか?
本書は2013年の大阪市長知事ダブル選挙で、知事選にでた泡沫候補3名にスポットライトを当てている。
あちこちに出没、音楽と共に踊るのは良いが、結局は政治の世界で何をしたいのかよくわからん人。そのほかの2名も同じ。目立とうが目立つまいが、選挙が終わってしまえば、彼らの考えは、あるのかないのかは判らないが、施政者、市民とも、誰にも響かず、忘れ去られてしまう。
と思って読みながら、政治家と候補の違いは明白。選挙で当選した人と落選した人である。では落選した候補のうち、泡沫候補とそうでない候補の違いって、何だろう?政策?政党の支持?無所属の候補者もいるが、泡沫候補と宗でない候補の違いって、何なんだろう?
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【由来】
・図書館の新書アラート
【期待したもの】
・単純に面白そうだと思った。
【要約】
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【ノート】
・マック赤坂、羽柴誠三秀吉、外山恒一…。負けるとわかっていて、なぜ彼らは立候補するのか? 気鋭の映画監督がドキュメンタリー映画「立候補」での取材を基にして、泡沫候補者たちの真実に迫る。ドワンゴ会長との対談も収録。
【目次】