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谷川俊太郎の『こころ』を読む

谷川俊太郎の『こころ』を読む みんなのレビュー

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2014/09/04 17:36

投稿元:ブクログ

 谷川俊太郎の詩『こころ』シリーズが朝日新聞の夕刊に掲載されるたびに、著者がブログに綴った「感想」をまとめたもの。
 意識的に「意味」や「批評」を排して、「感想」に徹するという方法を貫いている。詩の言葉を読み進めながら、立ち止まり、考え、こだわり、時にイメージを広げ、時には作者谷川に突っ込みも入れる。ゆっくり朗読される詩の感想を、実況中継で聞かされているような錯覚に陥る。詩を読むことの楽しさが蘇ってきて心地良い。詩はこんなにも読者に開かれていたのだと今更ながら気付かされる。
 この直後に、『現代詩手帖(9月号)』の、「谷川俊太郎の<こころ>を解く」という特集も読む。北川透や野村喜和夫の論考を目にするとと、「意味」と「批評」だらけの文章が、陳腐な言葉の羅列に感じられてしまい、谷内修三の「感想」の文体が、関西弁に匹敵するほどの強い感染力を持っていることを、実感させられる。
 詩と散文の違いが気になってくる。「詩」は人間の自然な知覚から生まれてくるものであり、「散文」は万人向けに整えられた文章だと言える。荒川洋治は、「散文そのものが操作、創作によるものなのだ。それは人間の正直なありさまを打ち消すもの、おしころすものだから、人間の表現とはいえないと思う人は、散文だけではなく詩のことばにも価値を見る」とまで言っている(『詩とことば』)。
 だとすれば、この谷内の「感想」は、「詩」が誕生する瞬間に肉迫することで生まれた、もうひとつの「詩」となっていると言えるのではないか。

 と
 結局
 私のレビューは
 またしても「感想」からはほど遠い
 「意味」と「批評」からなる「散文」になってしまったが

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