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ハルビンと言えば上海と並んで中国にありながら列強の租借地として西洋化したモダン都市のイメージだが、本著は帝政ロシアがアムール川「探検」からハルビンの地を満州開拓の拠点として設置してから1910年辺りまでを詳細な資料を元に描き出した「ロシアから見たハルビン」史である。
アメリカ人のロシア史研究家からみた満州の歴史は、日清・日露といった今までの視点とは全く違った風景を見せてくれる。
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山内昌之先生はちょい辛な書評を週刊文春にあげていらっしゃるようですが、その書評を読んで興味持ちました。
買って読んでみようかと思います。
↓
「寛容なるロシアの極東政策」より
…興味深いのは、ロシア人が開発した満洲とハルビンの魅力をこわした元凶が日本だという著者の見方である。「ロシア人が自制し、中国人も遠慮したのに、日本人は寛容さに欠けた」というのだ。
…日本人の存在そのものが悪というより、その登場に孕まれていた両義性や二律背反性こそ、悪を含めた歴史の屈曲した進路や複雑性を解く手がかりであり、ハルビンが帝国主義の残照となる根拠になったのではないか。
ふむふむ…。
ウルフ先生…。飲んでしたたかに酔われた後、〆にラーメンを食べに行くと札幌駅某ビルの「ラーメン共和国」へ「リパブリーック!!ラーメン!!」と叫びながら向かわれた後姿を思い出します…。
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ロシアの外側のロシアとしての自由なハルビン、日本の外側の日本としての台湾。よしとするものはあれど、その土地は元は寒村。そういえば、荒畑寒村はどうやって号を選んだんだろう。ユダヤの強さ。