薄幸日和 （ＦＬＯＷＥＲ ＣＯＭＩＣＳ ＳＰＥＣＩＡＬ） みんなのレビュー

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投稿者：キック　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

グレゴリ青山氏の初期の傑作漫画。薄幸を探すことを趣味とし、ちょっと不思議な能力を持つ薄井幸子と友人・知人たちとの京都を舞台にしたドタバタ青春劇。京都の薄幸スポット（五番町、安井金比羅宮、幽霊子育飴、鴨川）の案内にもなっており、お得感のある本です。読後感も爽やかで、面白かったです。なんでも、チベットの天上の神様は幸運と不運が乗る天秤を持ち、バランスを取っている。つまり、人生において、どちらも同じだけ訪れるという教え。「運が悪いというのも、強運の現れ」とのこと。何事も心の持ち方ということでしょうか。

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投稿者：キック　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ちょっと不思議な学園ストーリー（青春ストーリー）です。そして京都のディープな名所（五番町、安井金比羅宮、幽霊子育飴、鴨川）の案内本にも仕上がっています。とにかく、掛け値なしに面白かったです。
　美人なのに幼い頃から、いじめられっ子だった木暮夕子。いじめっ子だけど自分を不幸と思い込んでいるターニャこと谷山。いつもタイミングの悪い３０歳のOL島田伸子。そして、存在感を消しているけど、強烈な存在である、不思議なクラスメ－ト薄井幸子。彼女たちは、薄井幸子と出会うことで人生が回天します。
　ラスト近辺で、木暮夕子が谷山を庇って大声で叫ぶシーンには、はからずも感動しました。それにしても、薄井幸子の意外（？）な正体には笑ってしまいました。
　私は、グレゴリ青山氏の著書の中では、「もっさい中学生」と並ぶ最高傑作だと思います。騙されたと思って、多くの人に読んでもらいたい一冊です。