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紙の本
戦後の忘れもの
2016/05/12 22:51
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投稿者:ふさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
昨年は戦後70年で、マスメディアでは「あの戦争」を振り返るニュースや企画があふれた。しかし、本書のテーマである浮浪児について、あまりにも語られないままで来たのはなぜだろうか。
あの戦争では、みんな大変な思いをしたのだ。肉親を失った奴も少なくない。だから、浮浪児がどうしたというのか。
昨年死亡した野坂昭如の代表作「火垂るの墓」の兄妹に涙しても、なぜか現実を生き抜いた浮浪児についてついぞ深い関心を寄せて来なかった私たち、いや私自身を本書はガツンと大きな一発を見舞ってくれた。
概要については本書の帯に任せたい。痛感したのは私たちはいまだに「戦後」を生きているということ。そして、強大な戦争の暴力を身をもって知る世代がいなくなる前に、誰でもいい、できるだけ身内の人に彼や彼女が経験した戦争と戦後の話に耳を傾けるべきだと思った。
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