紙の本
コンパクトな日本映画史
2016/12/30 19:37
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投稿者:ゴジラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本映画の歴史をまさにコンパクトな形でまとめたといっていいのがこの本です。
日本映画史の概説が本書のなかで述べられており、映画の歴史を知るときの入門書として最適であると思います。
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日本映画の歴史を新書で。
歴史と言ったって歴史というのは決して古くない。タイトルにある通り、たかだか一世紀ちょっとなのである。
にもかかわらず、いろんな作品の名前が出てくる。もちろん俳優や監督も出てきて、いろんなことを考えて映画を撮ってる。戦争があったり、検閲があったり、会社がつぶれたりいろんなことが起こる。まるまる20世紀を生きてきた映画の営みを知るのは楽しい。
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歴史の変遷とそれに合わせた映画の変遷
面白くはないし、軸がないから、読み終わっても何読んだか分からない。
ただ、日活ロマンポルノ誕生のくだりから、かつて見た黒沢清監督のインタビューの意味が漸く理解できたり、部分部分では勉強にはなった。
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初の映画から、歴史の流れをさらっと教えてくれる本。
私は、個人的には溝口、成瀬、木下、小津あたりを集中的に見ているのでその辺りの話を軸に前後をしれて良かったです。
途中途中、マルケマークとなる映画のタイトルが散らばってたのも◎
少し横道に逸れて、いつもとは違う映画を見てみようかな。
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映画も他の文化と同様に日本的なものへの変質は免れないということ。たしかにフィクションなのだが、そこには時代背景やシークレットメッセージが隠されていたり面白い。注意深く映画を見たくなる。戦時下の映画を見るかぎり、そこに敵国はなく、戦争は苦行を通した共同体への帰属意識を確認する行為として描かれる。なかなか入手が難しいが、戦前の映画もチェックしたくなった。1990年代はビデオの圧倒的普及により、映画が凡庸なものとなる。まさに自分が生きた時代。ジブリなどアニメは見た覚えがあるけど、邦画を見た記憶がない、というか邦画はツマラナイ、という認識であった。2000年代はYoutubeやニコニコ動画が隆盛し、映画館を廃墟にした。たしかにこの頃、大学生だったが、もはや映画館に行くという行為が無くなっていた。その代わりにパソコンで洋画を見ていた。そういう意味で自分ってメディアの影響を強く受けているんだなと再認識。
本書では2011年まで、となっている。東日本大震災の影響が2010年代の映画に見られるだろう。そして2020年代、異様に邦画が面白い(と私は思った)。何故だろう??
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2021/9/19
ささっと読んで骨組みだけ理解。
日本映画は能や歌舞伎の延長線として受け入れられたという観点から、活動弁士の役割の推移、そして女優の台頭の重要な分岐点になっているという指摘は興味深かった。
昨今の日本映画が没落しているように感じる背景を辿ると、テレビの普及、三島由紀夫の割腹、バブル崩壊による経済の衰退があると考えてものなのか。