電子書籍
風俗嬢に対するイメージが変わる
2018/07/22 23:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:TW6429 - この投稿者のレビュー一覧を見る
風俗嬢と言えば、お金が儲かるというイメージ、あるいはお金を稼ぐための最終集団というイメージが持たれているとと思うが、本書ではそのような風俗嬢は一部に過ぎないことを明らかにしている点で意義があると思う。
本書によれば、風俗嬢によっては、普通のOLと同程度の収入を得ている者もいるとのことだが、いつまでも続けられる仕事ではないと、角間淳一郎氏の研究成果も踏まえて、風俗嬢の実情を明らかにしている。
従来の風俗稼業に対する見方が根本的に誤っていることが本書によって分かると思う。
紙の本
風俗嬢の画期的数値化
2015/01/31 12:13
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にゃむー - この投稿者のレビュー一覧を見る
AV女優を頂点に地方のピンクサロンを最下層に
風俗産業で働く女性たちを偏差値化していく
わかりやすいがシビアすぎる一冊。
頭の回転が速くオッパイは大きく、気も遣える
美人でないと風俗嬢は勤まらない……とは
しかしながら介護ヘルパーと風俗嬢が隣接しているのは
わかるような気がします。
ひとつ気がかりだった知的障害のボーダーラインにある
女性たちが搾取されているのではないか、との問いについて
そのような女性の扱いは大変だから、通常、経営者は手を
出さないという記述に安心?しました。
「女なら誰でも風俗嬢になれるわけではない」と終始
説き続ける著者。
女の価値=商品=スペック
ここまではっきりしているのは気持ちいいけど
ラストは「そんなに高級な商売か!」と言いたくなりました。
投稿元:
レビューを見る
<目次>
第1章 性風俗の現在
第2章 ビジネスとしてのデリヘリ経営
第3章 激増する一般女性たち
第4章 風俗嬢の資格と収入
第5章 スカウト会社とスカウトマン
第6章 性風俗が「普通の仕事」になる日
<内容>
多少興味本位で購入した部分もあったが、こうした本を読むことで、景気の状況を知ることとなった。つまり「かなり悪い」と言うことだ。
また、いわゆる風俗の情報を知ることもできた。
投稿元:
レビューを見る
マンガ『ミナミの帝王』などで借金のカタに女性をソープランドで働かせろといった台詞があったが、この本によると、現在はそうはいかないということになる。かつていざとなったら風俗で働くという(著者のいう)「セーフティネット」はもはや機能しないという。とにかく「デフレ状態」で業界も二極化。希望したら得られる職種ではなくなっているようである。そしてなれたとしても、きちんと「稼げる」状態ではないと言うことだ。ある調査によると2000年の風俗嬢の平均月収が63万程度だったのに、最近の調査では30万円台にまで下がってきているという。多方面にわたって書かれているのでまとめきれないが、いくつかの数字の算出の仕方はやや荒いような気がする。
投稿元:
レビューを見る
貧困問題を考えるうえで参考になるかと思い手に取ったのが本書。しかし、もはや風俗嬢というのは、生活に困った女性が最後の手段として選ぶ仕事ではなくなっているようです。本書で描かれているのは、自らの意思でポジティブに働く現代の風俗嬢の姿でした。著者の中村氏は高齢者デイサービスを運営しながら、ノンフィクションの作品を書いているという異色の経歴の持ち主。本書でも、特に介護現場で働く職員と風俗嬢との関係については深く描けているのですが、それは著者のそのような経歴によるものだと思われます。
投稿元:
レビューを見る
「風俗業界の今」が俯瞰できました。「昔のように誰もが儲かる業界ではなくなった」「風俗でも格差は拡大している」という印象。現役の風俗嬢も、自分には無関係と思っている方も、自己防衛と偏見払拭のために読むことを強く勧めます。そして同じ著者の『デフレ化するセックス』や『崩壊する介護現場』で各方面の深耕を。
投稿元:
レビューを見る
風俗=それ以外で働きようのない人、経済的に厳しい人、メンタルや知的に障害のある人、といういめがあったが、偏見であった。学費を稼ぐために風俗で働くのもバイトの延長ということか。目からウロコ。
投稿元:
レビューを見る
自分は違ったけれど、周りにはたくさんいた。
そして、その世界に入るのはいろんな意味で容易だった。
多分、問題はそこでの溶け込み方とその先なのだろうと(何
読み終わってから更新します。
投稿元:
レビューを見る
少し前まではこの業界が「最後のセーフティネット」だと言われた。それが既にそうではなく、「容姿」「受け答え」がある程度良くないとダメな業界に。同時に、リスクの割に儲けが少なくなりつつある業界に。需要と供給のバランスが崩れた?
投稿元:
レビューを見る
風俗業界の景気の悪さは、よく知られている。何より顧客である男性の減収が最も影を落としていると思うのだが…。価格競争よりも、買う方に金がないのが真実なのでは?
金のある人には別の手がある。例えば婚活サイト。合コン。わざわざプロを買わなくとも素人と本番はできるのだ。このご時世、金があるだけで非常にモテるものだ(これは婚活サイトに登録して、実感したこと)。
売る方もそうだが、買う方もリスクを負っていて(性病など)そのことが周知されてきたことも一因だろう。なけなしの金を叩いて危険を冒すぐらいなら、ネットの無料動画で抜いたほうがマシなんじゃないか?(私にはわからないけど)
風俗はお仕事。でもそのなかの違法行為は違法だ。
必要だから、いい?本当に?
セックスが、生存のために必要か?違うだろ。
セーフティネットですらないなら、何のためだ。
男が気持ちよくなりたいだけだろ。
何を正当化しようとしてるんだか。
差別する気はない。でも必要だとも思えない。
投稿元:
レビューを見る
話題の本なので読んでみた。
風俗嬢になることに、最近の若い人には心理的に抵抗がなくなってきたようだ(私は若くないので抵抗があるが)。
むしろ、風俗嬢になりたい女の子が多いせいで、雇ってもらいにくい状態になり、風俗嬢になれることがステイタスになってきているような!?
この本は、とても客観的に書かれていて、世間の人が思うように、誰でも稼げるものではないこと、この仕事のしくみ、分類(?)などわかりやすく丁寧に書かれていた。
けっして、風俗嬢を勧めるわけでもなく、否定するわけでもない姿勢に好感をもった。
投稿元:
レビューを見る
タイトルは卑猥だが、内容はいたって真面目な本。風俗嬢だって立派な職業なのだ。当事者・従事者・忌み嫌う者全てが偏見を無くさないと。そんなことを思わせてくれる快著。
投稿元:
レビューを見る
冷静に、現状を把握してる良書だと思います。
生きる為に、まともな収入の仕事がいかに重要か?職業に貴賎なしはどういうことか、考えさせられます。
投稿元:
レビューを見る
とても良くまとまっていてわかりやすい。
確かに意外と知らない、知れない世界。
成功して稼げる女性より、リスクと背中合わせに戦いながらもあまり儲からない女性も多い。また働きたくても働けない女性が多く、倍率の高い業界となっていることに驚いた。
投稿元:
レビューを見る
~90年代とそれ以降で風俗嬢の性質は変わってきていると。
供給過多となっている側面があって、簡単になれるものではないらしい。
東京五輪のような国際的な催しがある際に浄化運動的なものが活発化するらしいが、実態としてあるのに、目に見えないようにする=アンダーグラウンド化することによって、より危険性が増すというのは本末転倒だ。
自分の目に見えないようにする、目に入らなければないことと同じ、として気にしない、考えないというのではもう立ち行かないと思う。
安心して働ける環境を、というのはどの職業であろうと基本的な部分だ。