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チェック項目13箇所。一度でも一線を踏み越えたやつはそう易々とは元いた場所には戻れない、借金てのは、そのての 犯罪と同じぐらいに常習性が強い、タチの悪いものなんだ。やつからの事後報告はただの一度もなかった、まぁ、いってみれば家族の恥を他人の俺に知られたわけだから、やつにしてみりゃこれほどバツの悪い話もない。借金がクセになっているようなやつは、それが”自分の金ではない”とわかってはいても、手持ちの現金が増えるだけでひとときの安堵感に酔ってしまうのだ、金の貸し借りってのは、貸す俺たちにではなく、佐々木のような借りグセのついた債務者のメンタリティにこそ、往々にして問題はある。だいたい佐々木のようなダメ人間は、仮に弁護士に高い金を払って自己破産をしたところで、どうせすぐ金に困るのがオチ、立ち直る”見込み”のない彼らにとっては、ブラックリストに載せられて新規の借り入れができなくなることのほうが、よっぽど恐怖というわけだ。たとえやむを得ず乗り込むことになっても、取り立ては目立たず、騒がず、確実に――、それが俺が思う闇金の信条だ。なにをもって幸福とするかなんて、それこそ千差万別、なにかを我慢して生きているやつが多いこの世のなかで、好き勝手に”飲む・打つ・買う”を堪能したうえに、人生の幕引きまで自分の意思でやってのけた鈴村は、考えようによってはものすごく幸せなやつだったんじゃないかとさえ、俺は思う。ここでのカギは、相手に反論する余地を与えないことと”最悪”よりは少しばかりマシな選択肢を用意してやること、袋小路に追い詰められて正常な判断力を奪われてしまった人間の本能は、その場をやり過ごすために、自分から”ちょっとマシ”を選ぶようにできている。なにしろ、やつは銀行や行政からはすでに見捨てられたも同然の存在だ、長年連れ添った嫁や年頃の娘をもついい歳をしたオッサンの話をまともに聞いてやれるのが金貸しの俺だけだなんて、こんな不幸なことはないだろう?俺たち金貸しの判断基準なんてもんは、いつだって”得か損か”の二者択一、それ以外の物差しを後生大事に持っていたってロクなことはないからな。だいたい、客の支払い能力を超えてまで払わせ続けたって、結局、途中で飛ばれるのがオチ、お互いが”ウィンウィン”な関係のときにきれいさっぱり手を切るのが、この商売を長く続ける秘訣でもあるからね。警察っていうところが元来、身内には滅法甘い組織であることを考えれば、表沙汰になっている不祥事なんてものは、むしろ氷山の一角、その背後には相当数の”ダメ警官”が暗躍していると思ったほうがいい。そこらのサラ金を使えば”信用情報”として履歴は残るし、万が一にもブラックリストにでも載れば、それこそキャリアに傷がつく、高い利息を払ってでも体面だけは取り繕う、それが警察官という生きものだ。ヤクザを相手に金を貸すときは、やつらにとってはただの紙ペラでしかない借用証より、こっちのほうが話も早いし、確実だ。
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実話とは言え、中身が無いというか思った程でもなく、逆にフィクションである『ウシジマくん』の方が圧倒的なリアルに感に満ちている。
ご利用は計画的に。
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闇金ウシジマくんのモデルになった人が体験したエピソードを集めた本。
文章がうまくてサクサク読めました。頭いいんだろうなぁ。
エピソードはどれもライトなものばかり。
きっとエグいのは見聞きしたものも含めていくつかあるとは思うけれど本に入れられなかったんだと思います( ;´Д`)
図書館で借りました。
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マンガ「闇金ウシジマくん」のモデルとなったトキタセイジさんの書いた本。
同級生の母親
デート商法でだまされた男
年金暮らしのおじいちゃん
板金屋のオヤジ
出会い系婦警
色情熟女
などなど…
現実は小説より奇なり…
あと、
真面目な女の方が風俗に向いているっていう話が「ほ~」
理由を知って納得!
色々勉強になる1冊。
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こちらも上司の勧めで読んだ本。
ニーズがあるから成り立っている。
我慢することが多い今の世の中で、好きなことをやって死んでいけたおじいさんは幸せだったんじゃないかみたいなところが印象に残ってる。