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【目次】序章/一つ目の話 向こうから来る 母親の日記/二つ目の話 異次元屋敷 少年の語り/幕間(一)/三つ目の話 幽霊物件 学生の体験/幕間(二)/四つ目の話 光子の家を訪れて 三女の原稿/五つ目の話 或る狂女のこと 老人の記録/終章
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怖かったですよー。もう、ひたひたと近付いてくる湿った恐怖、っていいましょうか。
一番怖かったのは二つ目の割れ女でした。見えない恐怖というのも確かにめちゃくちゃ怖いんですけど、やはり追いかけられる恐怖に勝るものはなし、でした。質量のある恐怖、というわかりやすさもありますが。
でもよく考えてみたら、見えないモノ「音」への恐れの方が大きいかもしれませんね。
誰かと共有することができないものですから、「聞こえる」っていう感覚は。自分にしか聞こえないのかもしれない、っていうのも恐怖感をいや増す感じですし。
けど、三津田さん、ホントに怖い。もうこれ実話としか思えないんですけど…
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かなり前に土地にまつわる怪談話(怪談を集めていたら、複数の話が同じ土地で、土地の記録をさかのぼると…的な)を某作家さんの作品で読みました。
このテーマを本作家が書いたらこうなりました。
これは怖い。
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三津田信三の新作です。
怪異の元凶が解き明かされていくのが、怖くもあり、ぞくぞくしてきます。
怪異を整合性をもって考えるという、ミステリとホラーの融合が何とも言えず、楽しめます。
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三津田さんの新作。
『のぞきめ』に続いて読んだので、三津田さんの作品の中では比較的読みやすく感じた。
でも相変わらず、急にぞくっとするのではなくて徐々に鳥肌が立ってくるような感じに襲われた。話しを読み進めていくうちに見えてくる話の全貌に、家鳴りに思わず身がすくんでしまった。
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怖くて、もう実話としか思えない、夜の物音が怖い、壁に寄りかかるのが怖い、灯りの届かない場所が怖い、新刊だし、ゆっくり読みたかったのに、一気に読んでしまった。
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実話怪談的恐怖がひしひしと感じられるホラーミステリ。
五つの怪異の物語は、どれもが違う物語のようであり、しかしそこには奇妙な符合が見られたり。これは何を意味するのか、そして怪異の場所と正体を探り当てる謎解き部分も楽しめるのですが。
……どの話も怖すぎるよ!!!
夜中に読むと雰囲気抜群ではあるけれど、怖い。あまりに怖い。奇妙な物音が聞こえて来やしないかとびくびくし通しです。寝るのに目を閉じるのも怖い。両目をこじ開けられたりしたら……!
勇気のある方は、夜中にひっそりと読みましょう(笑)。
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三津田信三のちょっとメタっぽいミステリホラー。
こういう民俗というか伝承とかを扱った話って大好きなので今回も楽しく読みました。
でもいつもの「怪異は怪異として、それにある程度の整合性とか真相めいたものを見つけてまとめる」という感じなんですが・・・今回はちょっとこじつけっぽかったかな?元の5つの怪異譚から読み取れたりある程度ちゃんと記載があるとかじゃなくて「おそらくこういうことだろう」みたいな想像が割と多かったような印象。いやこれはこれで面白かったですけどね?
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不思議なもの、得体の知れないものってのは、そのままじゃダメなのかな。何にでも合理的な解釈による理解が伴わないと、落ち着かないのかな。謎は謎のままがあるべき姿という気がする。それを解くのも楽しさだけど、それを解かないままにしておくのも楽しみになるだろう。そんなことを思いましたよ。怪談を推理によって解く小説家というメタ構造の本作は、どれも中途半端なものとなってしまっているように感じる。
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怖かった。怖いけど、物語っていうものの面白さを味わえた気がする。久しぶりに読む時間を確保したいと思った。
実話なの?まぁ、怖いお話に繋がりを見つけるミステリー仕立ても面白かった。
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楽しみに読まないでいる作家さんなのですが、怖そうなので我慢できず読んじゃいまして、実際こわー。
めっちゃ著作のこと書いてあるので(宣伝?)、いよいよ読まなきゃじゃないか!
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「まったく別の二つの話なのに、どこか妙に似ている気がして仕方がない……という薄気味の悪い感覚に囚われた経験が、先生にはありませんか」
引き込まれるものがありました。
怖いものが全然大丈夫なわたしでも身の回りの物音が気になるくらい。
内容とは関係ないけれど、日記という形式はそれだけでけっこう怖い印象を与えるなと感じました。
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職場で聴いていたラジオのDJさんが紹介されていたので購入。
時代も場所も体験者も異なる5つの怪異譚。
読む者の背筋を寒くさせる1つ1つの記録が紐解かれる時、全てを超えて浮かび上がる恐怖の主。
「作家」と「編集者」の対話を軸に進んでいく内容は、ジワリジワリと読者を闇の方へと引きずり込んでいきます。
個人的には「光子の家」のくだりがゾクッときましたね。
この本は時間を空けずに一気に読むことをお薦めします。
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こちらの作家さんの作品、初読です。
表紙の気味悪さ加減に魅かれて手に取りました。
自分としては中の一編一編はそんなに怖くありませんでしたが
フィクションなのかノンフィクションなのか、その辺りの
わからなさ加減に怖さを煽られました。
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とりあえず表紙が不気味だった。話は作者が本当に体験したような書き方なのでリアル感が増した。5つの物語がそれぞれに怖い半面、共通点を探すミステリーも含むところが面白い。似た作品として小野不由美の「残穢」があるがこちらは読後にも不気味な余韻が残ってしまい怖さで言えば「残穢」に軍配が上がると思う。