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お話としては決して悪くはないのです。ただ、これが恒川作品として妥当かと問われると、まったく物足りないとしか答えようがないのです。まるでジュブナイルを読んでいるかのような底の浅さを感じました。
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10個の願い、私だったら何を願うかと思いながら読んでいましたが、夕月さんは案外大胆に使ってしまって、結果オーライでしょうがハラハラドキドキでした。
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道端で出会った、白い人が差し出したくじ引きの箱。
引いたら一等で、気がついたら見知らぬ場所だった。
見知らぬ世界で10も願いが叶うなら、どうしますか?
とはいえ、ひとつは帰宅用。
けれど…その帰宅用が帰宅用でなくなった時
一体どうすればいいのか。
しかしこの結論に自力でたどり着くよりは
まだショックが小さいかもしれません。
何せ、耳をふさげばいいだけですから。
今流行りの、異世界にトリップして好きに暮らす、かと
思ったら、確実に違いました。
願いの叶え方も驚くような状態ですが
それよりも恐ろしい現実。
大概あれ系の話は、自分が、ですから。
あれと同じような展開、ならば、隣がよい人だった?
隣人と出会うまで、他国にうっかり入ってしまうまで。
そこから、どんどんと話が転がっていきますが
昔話で非常に納得。
しかしある意味、生き残れた、という事に
なるような気もします。
多分、気がついても気がつかないでしょうが。
置いて行かれたのには腹が立つでしょうが
その復讐をこちらに向けられても困ります。
が、執念ってそういうものですよね…。
願い事をもう願わないのを願った最後。
2段目には、また再びあの人が登場するのでしょうか?
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率直なところ、表紙を見て違和感があった通り、新境地というよりも中途半端な作品だった。
30代の女性が、突然くじ引きで大当たりしたら異世界に飛ばされ、10の願いを叶えてくれるという始まり。ユニークな設定はおもしろいけれど、離婚歴のある傷ついた女性を主人公にしたのがそもそも誤りなのでは…。RPG風のテンポを狙ったのか、主人公が不自然に明るくなったり、でも過去は取って付けたように不幸があるなど、全体的にちぐはぐしている。
明るい作風にしたかったのなら、いっそのこと主人公は少年か少女、10代の若者にすればよかったんじゃないかしら。宮部みゆきの『ブレイブストーリー』の向こうをはって、成長の物語にするとか…。
でも、私としては、主人公はそのままに、作風はいつものような独特の影と重みのある、余韻の味わえるものを読んでみたかった。作者にしか書けない、「夜市」のような哀しさと影のある異世界を、大人のための重厚なファンタジーをしみじみと楽しみたかったな。
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中身といい表紙といい、「…これが恒川作品?」と疑いたくなるようなお話でした(エラソウ) 安っぽいRPGというか、下手なジュブナイルというか…大人が読むものとしてはどうなの?ってくらい物足りない。主人公のキャラが薄いからかなぁ…。まさかとは思いますが、シリーズ化はないですよね?^^;
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基本的にファンタジーは苦手なのですが、面白かったです。特に、前半。
後半・・・、こういうお話だと仕方がないのかなぁ。戦争ものになっちゃうんですよね。話が大きくなれば大きくなっちゃうほど、どこかで見たような話になっちゃうし、キャラがつまらなくなるような気がします。
でも、サラサラと読みやすく、面白かったですよ。
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中途半端な読後感でした。
ある時、地球から異世界に飛ばされてしまう。
スタープレイヤーとして。
スタープレイヤーは10個の願いを叶えることができる。
主人公は、その力を使い…。
スタープレイヤーが使うスターボードという設定が安っぽい。
主人公の過去がドロドロしている割に、物語は英雄譚というかゲームの世界のように生死とリセットが繰り返される。ある意味、ドロドロが少ない。
謎も回収されないものが多い。(もしか続編があるのか?)
ミステリー的に展開するのか?と思ったらそうではない。
読んだーという達成感がない…。
面白くないわけではないが、中途半端な印象で読了。
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ゲーム好きなので
すんなり入り込んで楽しんだ。
クジに当たって
異世界にて10の願いが叶えられる
スタープレイヤー。
主人公の女性が
意外に冷静で柔軟なので
話についていきやすい。
それにしても
争いがない世界ってないんだなぁ。
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恒川さんは日本の民話風不思議物語専門かと思いきや、一気にRPGのようなファンタジーワールドへ。私がスタープレイヤーになったとしても、やはり夕月のように住まい・物資、容姿・能力、知識・娯楽、そして他者との交流へと平凡に星を使っていくだろう。国造りの話になってきてからは面白さが失速してしまった。
ラナログか経験したフーリッシュサークルや、幽のような使い方は興味深かった。
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今までの恒川さんの作風とは全然違ってびっくり。こういう物語はなかなか入り込めないものもあるけど、すんなり入っていけました。設定も面白いし、登場人物も魅力的、読後感も爽やか。アニメになってもおかしくない感じ。
続編はあるのかな、あったら絶対読みますよ。
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読まなくても良かった。楽しくなかった。スターの変な使い方の兆しで、ちょっと、一週間ほど読書やめちゃいましたよね。「火の鳥」系の不実な行動からの混沌を読まされるのでは、というような不安からですよね。まとまっているような、まとまっていないような結末も、少し気持ち悪いような気もします。
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図書館で借りた本。
ある日、買い物帰りに真っ白な男が籤を引かせてくれるという。面倒だし、怖かったけど籤を引いてしまった夕月は、一等「スタープレイヤー」を引き当ててしまう。
なんだろう?と思うと、見知らぬ草原にいて、眼の前にテーブルと電子機器のような小さいものが乗っていた。
それによると、10個、どんな願いもかなえてくれるという。半信半疑の夕月の前に現れたのは石松と名乗る男で、いろいろとサポートをしてくれると言う。夕月は、10個の願いをどのように使っていくのか・・・?
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とある事情により、10の願いが叶う能力付きで異世界へ飛ばされた主人公・斉藤夕月34歳。この世界だろうが異世界だろうが能力付きだろうが無かろうが、“生きる”ということは楽じゃないな。行方の分からないラナログの件、夕月がヘブンに行ったのか、残された願いの使い道は?元の世界の親兄弟は?まだ気になる事が一杯。続きが読みたいな。
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急に異世界に飛ばされ、10個願いを叶えられると言われる。使い方も異世界での過ごし方も人それぞれ。自分だったらどう使うか考えさせられる。
主人公にあまり共感できず、疑問が残る部分も多々あり消化不良気味だけど、続編どんな形のものになるんだろう?疑問が解消されるのか気になる。
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突然目の前に現れた男にくじを引かされ、フルムメアが支配する異界へ飛ばされた夕月。スタープレイヤーとして10の願いを叶える力を与えられたが、そこは様々な欲望と思惑が交錯する世界で…。
これまでの恒川作品とは全く趣の異なる作風で、本当に同じ作者が書いたのかと思うほど。本作はそれなりに面白いのだが、これまでの「暗く冷たい異世界」を描いてきた恒川ワールドに惹かれてきた身にとってはちょっと複雑な心境。いつまでも同じ作風でいるわけにはいかないのはわかっているけれど。
(B)