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悪魔のいる天国 改版(新潮文庫)

悪魔のいる天国 改版 みんなのレビュー

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みんなのレビュー72件

みんなの評価4.0

評価内訳

72 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

天国に潜む悪魔が幸せな人々を残酷に突き落とす36編

2010/02/12 20:07

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:toku - この投稿者のレビュー一覧を見る

子供のころ初めて読んだ小説、『ピーターパンの島』が忘れられず、再び手に入れた。
初めて触れた鋭い切れ味のどんでん返しに衝撃を受け、その凄まじい落差に驚き、数十年も心に根を張り続けた作品である。
またアンバランスな光景を想像させる、「悪魔のいる天国」も忘れがたい書題だ。

本書は特に、楽しく嬉しく希望に満ちた状況などから一転、残酷な状況に突き落とされてしまう、落差とどんでん返し的結末が魅力の作品が詰まっている。結末は意外というには平凡すぎるほど。
その中から気に入った作品をピックアップ。

『合理主義者』
金属学者のエフ博士は徹底した合理主義者。
博士は、砂に含まれる微量元素採集でやってきた海岸で、異国的な雰囲気の壺に目を留めた。

徹底した合理主義者と古代アラビアの魔神。対極のような存在の対面はユーモラスだ。
対極の存在が作り出す意外な結末は漫才のようでもある。

『調査』
地球に墜落した、正体不明の出入り口のない銀色の物体からは、断続的な電波が発信されている。
学者が救助信号に違いないと判断し、その物体を調べだすと、銀色の金属らしい表皮がはげ落ちた。

読者の思い込みがジェットコースターを高みへと導き、物体の正体がいっきに急落下へと解放する。
思いがけない結末が魅力の作品。

『宇宙のキツネ』
何にでも化けられるキツネは、操縦士とともに宇宙探検へ出発した。
キツネは、美女に化けて孤独を癒し、家畜に化けていざというときの食料になるのだ。

操縦士が帰還して初めて話した言葉は、読者を驚愕させる。

『お地蔵さまがくれたクマ』
毎夜こわい夢を見る坊やは、悪夢を見ないようにお地蔵さまをお参りした。
それから坊やは、こわい夢を見なくなり、鼻の長いクマと遊ぶ夢を見始めた。

楳図かずおのマンガ、ホラーとも読める童話や昔話などに通ずる作品。
中心に描いている坊やの喜びが、いっそう背筋を寒くさせる。

『ピーターパンの島』
科学によって空想の生物の存在が否定され、その世界すら教えていない社会。
しかし中には、妖精や怪物たちを創造してしまう子どもがいる。
その子どもたちは社会から隔離され、矯正不可能のBクラスに入れられた子どもたちは、夢のような創造の世界で目を輝かせながら生活を始めた。

結末に到るまでの物語が、読者をジェットコースターのように高みへと運び、残酷な結末が奈落へと突き落とす。
まさに「天国にいる悪魔」の書題に相応しい作品だ。

------------
解説に星新一の好きな小話が掲載されている。
このアルベール・カミュの小話は、数行にも関わらず一つの物語になっており、とても印象に残った。
ただ原典ではないと思われるので、実際は数行ではないかもしれない。

『精神科の浴室で、患者が風呂の中に釣り糸を垂れ、じっと見ている。医者がからかい半分に、
「どう?釣れますか」
と聞いたら、患者が答えて、
「釣れるわけないでしょ?ここは風呂場ですよ」』

医者の精神病患者という思い込みを巧みに利用した小話である。
星新一の作品にもこのような思い込みを利用した作品が多く存在し、読者を楽しませてくれる。

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2007/05/06 21:35

投稿元:ブクログ

星新一の短編集のひとつ。
タイトルのつけ方や、本編の言葉少ない皮肉さがかっこいい。
3,4ページの話が多いので、電車やバスをよく使う人にはオススメ。
ただし色々読んでると、オチがすぐ読めることも多いかも?

2006/07/05 20:44

投稿元:ブクログ

ショートショートの天才!ブラックユーモアたっぷりの、山あり谷あり落ちあり。自分の読める本がまた増えた1冊!1話2ページでも1冊読んだみたいに盛上がる!

2015/10/11 09:57

投稿元:ブクログ

星新一氏の小説は、就職活動中によく愛読しました。(ちょっとの合間時間に読めるので

善良(?)な人々の生活の中でふと紛れる「悪魔」は姿を変え品を変え・・・集められた小説です。

私個人としては「地蔵からもらったクマ」がうっすら不気味に感じました。しゃべれる幽霊や悪魔死神なんかより・・・。

2012/08/10 12:56

投稿元:ブクログ

たのしい!
ほんとたのしい!!
風刺的なのにちっとも嫌みたらしくなくて、軽快。
本当に素晴らしい。

12.08.09

2006/12/04 11:03

投稿元:ブクログ

2006年12月読了。

ブラックユーモアな作品が結構あります。
一筋縄にはいかないストーリィが多いです。

2008/06/17 23:49

投稿元:ブクログ

ふとした気まぐれや思いつきによって、人間を残酷な運命へ突き落とす“悪魔”の存在を、卓抜なアイデアと透明な文体を駆使して描き出すショート・ショート36編を収録する。人間に代わって言葉を交わすロボットインコの話『肩の上の秘書』未来社会で想像力に溢れた人間を待ち受ける恐怖を描く『ピーターパンの島』など、SFの世界、夢の空間に繰り広げられるファンタジア。

2007/05/23 01:08

投稿元:ブクログ

ふとした気まぐれで人間を残酷な運命に突きおとす“悪魔”の存在を、卓抜なアイディアと透明な文体で描き出すショートショート集。

2012/09/30 18:19

投稿元:ブクログ

途中で挫折。途中で放り出すことってほとんどないんやけど、これはもういいやってなる。寝る前に1話ずつぐらい読めばいいのかも。シニカルで悪くはないのやけど、いかんせん飽きる。

2007/11/02 21:58

投稿元:ブクログ

合理主義者
調査
デラックスな金庫
無重力犯罪
宇宙のキツネ
誘拐
情熱
お地蔵さまのくれたクマ
黄金のオウム
シンデレラ
こん
ピーターパンの島
夢の未来へ
肩の上の秘書
殺人者さま
ゆきとどいた生活
愛の通信
脱出口
もたらされた文明
エル氏の最期
夢の都市
サーカスの旅
かわいいポーリー
契約者
となりの家庭
もとで
追い越し
診断
告白
交差点
薄暗い星で
帰路
殉職
相続
帰郷

2007/12/14 19:43

投稿元:ブクログ

良いのが多くて、おすすめを選ぶのが難しい作品。ゾッとする話が多かったような気がする。無理やりにおすすめを選ぶなら「交差点」「薄暗い星で」「帰路」。ショートショート36編。

2007/12/01 15:01

投稿元:ブクログ

やはりおもしろい。
短篇集「ボッコちゃん」と内容が重複するのがあるのは残念だ。
「調査」「無重力犯罪」「宇宙のキツネ」「情熱」「ゆきとどいた生活」「エル氏の最期」「夢の都市」「交差点」が好き。

2012/07/18 11:00

投稿元:ブクログ

小説家・SF作家でお馴染み星新一氏のショートショートです。大好きな作家です。本当に面白い。解説するよりも読んでもらった方が早い気もしますが(笑)数十作品がまとめられた掌編小説で、短い作品だと2P足らずしかないものもあるのですが、しっかりと情景浮かぶ構成があり、最後には必ずオチがある。しかもそのオチというか終わり方がどの作品も素晴らしいんですね。一見カジュアルに見えるのですが、残酷なものも少なくなく、シュールであり、その絶妙なバランス感覚に魅了されます。ミステリやSF好きは勿論、誰にでも楽しめる作品だと思います。この独特の世界観を持つ星作品は、個人的にはかなりの影響を受けていると思います。

2008/04/21 23:06

投稿元:ブクログ

星新一さんのショートショート。ほんまどれも面白い!いつもどこから、こんなユニークな発想がでるのか不思議です。

2012/07/26 22:52

投稿元:ブクログ

新しいカバーデザインが目について買った。
星新一の名前だけは知っていた。教科書に載っていたおみやげが印象的だったから。

当時は教訓的なお話としか受け止めていなかったが、今改めて読むと「人間なんてこんなもんだぜ」という受け止め方になる(笑)

まさに、「悪魔のいる天国」だ。

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