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普段使っている日本語について、横軸と縦軸から広く語られています。日本語って深いなあ、と感じました。
・日本語の足腰を鍛えるには読書がいちばん
・いろいろな国の翻訳本で日本語力を磨く
・人格は声のトーンで決まる
・書くように話す
・漱石が読みやすく、鷗外が読みにくいわけ
・難しい文章を読まないと日本語力は伸びない
国語を指導するものとして、興味深い内容が多かった。
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数学と違い、国語の場合は、高校一年の成績が悪くても、高校三年の教科書が全く理解できないということがない。
「これができるようになった」という明確な国語力が身につく授業をする必要がある。
学生時代に国語に対して苦手意識があった人にも読んでもらいたい一冊。
「十一月の三日は、祝日で、ちょうど日曜日です」
「日」が四つとも違う読み方をしている。
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「国語」は学校で勉強しますが、「日本語」という教科は
ありません。
「国語」と聞くと読解力や漢字テストを思い浮かべる人が
多いかと思いますが、「日本語」はその「国語」さえも
含む、日本人が本当に学ぶべき非常に広範囲な学問である
と著者は主張します。
「日本語力をつける」とはクイズで回答するだけでは
ありません。
「もっと人間関係を深く円滑にし、そしてこの世界を
味わい尽くすことを可能にする力」「素晴らしい世界に
生まれたのだということを感じ取る力」を身に付けること
です。
そんな内容を学べる一冊です。
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【日本語の力を伸ばしたいと考えている人の道標となる本】
普段何気なく使っている日本語をどう伸ばすか…。
ただ本を黙って読むだけでなく、口に出してみたり暗唱してみたりと言った方法を、著者が国語教育の現場で経験したことを基に教えてくれます。
またどういった本を読めばいいかも挙げてくれてあります。他にも、日本語の歴史を説明する時に沢山の参考文献を引用されてるので「これもあれも読んでみたいな」となる本です。
ただ、最初の方で「最近の人は本を読まなくなった〜」というような文が続き、説教臭く感じました。
「これから本を読もう!」と思っている方は途中で心が折れかかるかもしれませんが、ためになる話も満載ですので、読んで損はないと思います。
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学校で学ぶのは「国語」。それは、一つの学問という枠に収まらないほどの広がりを持った海のような「日本語」の中の、教科としての小さな池のような「国語」でしかない。また、「日本語力」を基盤にしてこそ「人の能力」は成り立っており、その力とは「もっと人間関係を円滑にし、そしてこの世界を味わい尽くすことを可能にする力」「素晴らしい世界に生まれたんだということを感じとる力」である。そのように筆者は述べています。明治大学で教職課程の教授をなされている筆者が、三部、計12限の授業形式で、日本語の素晴らしさと、その効果について紹介しています。
大学受験を終えた我が子が、卒業までの一週間、高校の図書館に通って読書三昧の時間を過ごした際に出会った一冊。『現代文』の試験に、この著者のものがよく引用されていたらしいですが、一冊丸々読むのは格段に面白かったそうです。