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パナソニックの社員であり、その経歴からガンバ大阪の代表取締役も勤めた金森さんの著者。サッカークラブの経営を、一企業のマネジメントという立場から取り組んだ内容は非常に興味がそそられるものです。
会社のあるべき理由は?何を追及していくのか?誰のために存在しているのか?サッカーというスポーツにおいて、選手やクラブからしたらチームが優勝すること・勝ち続けることに重きを置きそうですが、しかし、観客あってのサッカー、スポーツです。そのことに忠実であろうとして、どのような施策を講じてきたのか。会社員が読んでもタメになる内容だと思います。
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ガンバ大阪の前社長、金森さんの著書。
タイトルがまた手に取らせるものだ。
「サッカー界における顧客の創造」とはなかなか的を得た表現ではないか。
結局、J2に降格した際に、引責辞任をされて、この本を執筆されたようだが、松下から来た人にも関わらず、プロフェッショナルな対応をしていて、すばらしいと思う。
内容は、PSC(プロサッカークラブ)の運営やマネジメントの話、選手との関わりについて、新スタジアムの構想についての話などがある。
中でも新スタジアムはかなり気合いが入っている。
ガンバのサイトにも載ってる。
http://www2.gamba-osaka.net/stadium/newstadium.html
万博と言えば、環境は悪いし、間延びしたスタジアムである。
それをサッカー専用スタジアムに変えるべく、大人な事情でできないことを逆手に取り、寄付によりスタジアム建設をしようという腹らしい。
世界的に見れば、ソシオ型のクラブがあるので、目新しいわけではないが、日本においてよく決断したなという感じだ。
川淵キャプテンとのやり取りなども書かれているので、注目してほしい。
内容的にはよかったのだが、前職時代の話が多かったり、わりとストーリーにつながりがない感じで別の話題に転換するので、ちょっと読みづらかった。なので、星は1つ減らした。
サッカー好きは読むといいんじゃないかなー。
■目次
序章 経営の決断とマネジメント―J2降格の教訓から
第1章 プロサッカークラブ(PSC)の在り方
第2章 プロサッカークラブ(PSC)の仕組み
第3章 スポーツの魅力と評価―プロスポーツ選手の本質
第4章 新スタジアム建設構想―民間の寄付によるスタジアム建設
第5章 Jリーグの取り組み、失敗から学ぶ経営戦略
特別章 体罰をなくすための対策とまとめ
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選手とのやりとりなと、他では目にしないエピソードが多く、よかったです。
章ごとに話が飛び飛びで、盛り上がりには欠けるように思いました。
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元ガンバ大阪で社長を務めた方のマネジメント本
顧客の創造、お客様を創造し、企業を発展させるという、マネジメントの目的をいかにプロサッカークラブに当てはめて経営していき、改革を行ったかが記されている。
特に、自前のスタジアム建設の話と、育成部門、スポンサーセールスの仕組み改善が、面白かった。
また、選手の、スポーツマンシップにもふれられており、広瀬一郎氏の影響を受けて成功している方なのだと感じた。
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ガンバ大阪の元社長がプロクラブの在り方を説いた一冊。
顧客(サポーター、地域の人、地元企業)に喜んでもらう、納得してもらうための方策、考えが納得させられる。
個人的には企業がプロスポーツクラブを支援するメリットをもっと聞きたい気がする。
ボランティアでスポンサーになる企業ばかりではないはず。
企業とサポーターを結びつけたり、企業と企業を結びつけるパイプ役にクラブはなり得ると個人的には思っているので。
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前ガンバ大阪社長の金森さんの書籍です。タイトルを読んで分かる通りですが、ドラッカーをなぞらいつつですが、パナソニックで数々のビジネスを経験された金森さんが、サッカー界の既存のビジネス慣習にメスを入れながら、受け入れるところは受け入れ、変えるところはしっかり替え、ガンバ黄金時代を気付き上げ、そしていろんなことが重なりJ2降格と引責辞任をするに至った経営者しての責任も含めて、しっかりと書かれた書籍です。スポーツビジネス、特にクラブ/球団のトップに興味がある方は必読かと。そして、今話題の吹田スタジアムのことも書かれているので、次の東邦出版からの最新作の助走としても重要かと思います(2015.12.10ごろ読了)
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ガンバ大阪の代表取締役の金森喜久夫の著書。今でこそ当たり前となっている、サッカーというスポーツにおける経営に、ドラッガーのマネジメント要素「顧客の創造」を土台にして事業を進めていったことを伝えている。
それには単に儲けるためというのではなく、サッカー選手に対してもサッカー以外に人間としての成長を求めているものであり、結果それが選手にとっても、事業側としても、そして第一にお客様に還元しているという、いわば好循環を生み出しているように思える。
相当な困難をされていることは行間に現れており、ビジネス正直としてもためになる本であろう。