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まず「この本は何を目指しているのだろうか」と言うのが気になった。
ビジネス書なのか、半生記なのか、同年代に対してのアピール、共感なのか。
読者層はどこ向けなのか、性別、年代別、ビジネスユーザー、、、、
これは単に著者だけでなく「どの様な本を世に送り出すか責任を持つ」編集とのやり取りが大切なのかなぁと感じた。
内容に立ち入ると、本書は素晴らしい気付きがちりばめられている。
様々な方々とのご縁、思いがけないリストラ、その時自分はどうあるのか。
自分の価値は何であるか。
「今いる会社への息苦しさ」を感じている人なら、先ずこの本の序章4ページを読むべきだ。そこにすべての「生々しさ」が凝縮されている。
奇しくも昨日(8/17)参加したセミナーも50代女性(マチュア世代)をテーマにした講演だった。興味深いのは日本、デンマークのマチュア世代の方が同様に「自分の価値に気が付く事」を口にされていたことだ。
そこには性別も年代も関係ない。「自分が出来る事=自分の価値は何か」が如何に大切であるか現れている。
その「個々の価値」こそがダイバーシティであり、個々の価値を集めて更なる価値を生み出す仕組みこそが「ダイアログ」である、と確信した。
ダイバーシティ、価値多様性、女性の活躍についてご興味のある方は是非、本書をお読みいただき、それらについての想いを噛みしめて頂く事によりより素晴らしい「気付き」が得られることと感じている。