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フィクションとしては一気に読めました。
これは実際の現場で起きていそうな、やや寒気のする話しです。ビジネスありきの農作物の開発、超自然派を信仰する主婦、それら消費者団体、政府と農協などの関係、メディア側の企み、情報に一喜一憂する私たち・・・
現代社会でそれらが蔓延しているんだろうな~と理解しつつも、つい表向きの綺麗な情報に目がいってしまって流されている自分があるんだろうなと。
小説としては、やや面白みがなかったし、後味スッキリせずです。
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読むのを止められないほど一気に読んでしまった。
奇跡の卵から食中毒が。フリーの記者、食の安全を追及するカリスマブロガー主婦、怪しい食品衛生団体、そしてマスコミ。
いったい何が原因なのか・・・養鶏場や研究所、いろんな憶測が飛び交う。
読み進めてる間中、集中していたけど、最終結果に私の頭はついていけなかったかも。ふ~んって感じだった。
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ノンフィクションだと思ってたので、あれあれでした。誰も悪くないのに事は起きる、あるいは大いなる好奇心は善悪のハードルを簡単に超えさす?もし医学が進んで有に死なない人間を作ったら、とか、動物のキメラとか、イノブタはただの交配と考えるかそれもキメラとしてしまうか、科学者って倫理より追求を選ぶような気がして・・先は見えない・・・
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菌に汚染されているのは論外だけど、小ぶりで4個1000円の卵、いったいどんな味がするんだろう。生産者が正直に真面目に作っていたらコストも時間も手間もかかるのは理解出来る。本当に良質のものならば多少高いくらいなら(限度はあるけれど)消費者として買い支えたいと思う。
ただ、そういう生産者や消費者の思いにつけ込んで一部の企業や団体が儲けや利権を得るために情報を隠したり仕掛けたりしているのが許せない。その見極めは難しいけど、あまり情報に踊らされないように気を付けないとも思う。
遺伝子組み換えや添加物、農薬など、今は大丈夫そうでも数年後、二世代目、三世代目に影響が出るかもしれない。その頃にはきっと原因が複合的に絡み合っちゃってるんじゃない?何が原因でそうなったのか、分析するのも簡単じゃないでしょう・・・今自分にできることは、わけのわからないものを安易に体に入れないように気を付けることぐらいかなぁ。
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怖い。いろんな意味で怖い。
毎日クチにしているものの安全性について、あまりにも無知で無防備な自分。知らない間に遺伝子組み換えされたモノを食べさせられている可能性が絶対にないとは言い切れないところが、怖い。
そして何より怖いのは、そういう情報に対してヒステリックに騒ぎ立ててしまったり過剰に反応してしまうかもしれない自分が、怖い。
「野菜でも米でも生きているものを扱っている人間が、作物や家畜のことを金を生み出す道具にしか思えなくなったら、お終いだと俺は思う」
きっと、そういうことなんだ。
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「食の安全とは何か」を問いかける一冊。
一消費者ではどうしようもないことがあるのも事実だし、お金をかけないと安全な食材が手に入らないのなら世の中の仕組みが間違っているということなのだろうな。
情報に惑わされる怖さもあるし。。。
食品添加物が野放しの子供時代を過ごしているので即効性で死に至る毒物でない限りは気にしないスタンスの私には「食の安全に盲信」する人の気持ちは理解できない。
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ありえそうな話で恐い…。
食については、どこまで気にしていいのか難しい。
読みやすくて面白かった。
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生卵が恐くなる
仙川作品でいつも思うのは、女性の描写が細かいこと。化粧の仕方とかも描かれるんだが、それが登場人物のどんな特徴を表現しているのか、どう違うのかわからないから、読み飛ばしてしまう。加えて、読解力がないからか、そこまで詳細に描かれているのに女性のイメージがわかない。髪の毛と化粧ではイメージできないな。つまり、出てくる女性がどれも同じに見える。
反対に男性は、優しそうなとか言った表現や服装や話し方である程度区別できる。
今回も少ない登場人物だからあまり混乱なく読み進めることができた。事件発生までも速いし、展開も速い。このスピード感は大好きだな。
しかし、途中から失速。なにがテーマかわからなくなる。組換えかジャーナリズムか。ラストは怒りで終わる感じなんだが、なんかよくわからない。それぞれの正義がそれぞれ小さすぎて。
今回は少し残念だなぁ。
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食品の安全をテーマにした作品だ。
遺伝子組み換えに反対の立場だ。
仙川作品は、どれもそうだが、善悪人を決め付けず、最後に読者自身で考えなさいとの余韻を残す。推理小説チックで読ませる技は健在だ。
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安全安心を売りにする自然食品の店で販売された高級卵「極卵」を食べた人達が次々と食中毒を起こし、死者を出す大事件となった。
汚染の原因は驚くべきもので、その裏には様々は思惑が隠されていた。
するすると進んで非常に読みやすい。
でもごめんなさい、篠田節子の「ブラックボックス」の二番煎じの様な気がしてイマイチだったかな。
読む順番の問題かもしれないけど。
あ、あと「震える牛」もあったね。
食品偽装をテーマにするのも悪くないけれど新鮮味がないかな。
黒幕が意外と言えば意外で、そんなにうまく話が運ぶかどうか疑問。ちょっとご都合主義的かな。
賠償問題がどうなったのか、重症患者たちはどうなったのか、色々気になるところもあり。もうちょっと丁寧にまとめてほしかった。
この手の小説を読んだことがなければもっと楽しめたと思います。
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高級卵「極卵」の中毒事件に端を発する一連の騒動が描かれた社会派ミステリー。昔は情報が少なすぎて困ることが多かったのですが、今は逆に多すぎて困る時代。何事も中庸が肝要なんでしょうけど、それが一番難しいのかもしれません。それはともかく、鶏卵を生食できる日本に万歳。
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なんとなくいつも途中から失速するんだよなー
この方の小説。。
途中までは「おおお!」って面白いんだけど
最後がしりすぼみ・・・。
残念。。
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食の安全をテーマにしたミステリー。
とても身近なテーマなだけに恐ろしくて緊迫感があり、夢中で読みました。
安全、安心をうたう自然食品店の高級卵で食中毒が起こり、その事件の真相に迫るフリージャーナリストがヒロインです。
自然食にこだわりすぎて宗教団体に足を踏み入れる人、周りに結構います。情報に踊らされる世論、遺伝子組み換えの研究もリアリティーがあって恐ろしくなりました。
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食の安全や遺伝子組み換えなど引き込まれるように前半は読んでいたが、後半のサスペンス色の強さにう~ん?と思い、話がちょっと劇的過ぎて食の安全というテーマがかすんでしまった気がする。
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大手食品会社が自社に有利な世論を作り上げるために遺伝子組換え、大量食中毒を起こしてしまう。
最後が主人公記者の記事で終わり、物足りない感は残る。