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最高に素敵な 愛すべき悪女!
悪い奴が次々出てくるのにイヤな感じどころかスカッと爽快感さえも感じられます。
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出所したばかりの男は堅気になる元手を得るため、最後の悪事に手を染める。運び屋程度なら問題なかろうと。まさか自分の運んでいるのがあんなものだとは思っていなかった。とんでもないお宝をめぐって、悪いやつらが騙し騙され奪い合い。冒頭から好きな本の匂いしかしなかった。お宝の内容をはじめとして笑い満載。
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出所したばかりの男シェイクや、したたかな女ジーナ…思惑入り乱れる騙しあいエンターテイメント小説。
オーシャンズ11みたいと思っていたら、その監督に絶賛されているらしい。なんか人のいいシェイクや、峰不二子的?小悪魔女子ジーナなど キャラクターが魅力的。
終わり方もなかなか。
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出所した詐欺師の男
かつていい感じだった女マフィアのつてで、車を運転して、ブツを受け取ってくる簡単な仕事を紹介され。
しかし、渡された車のトランクには女がいて…(ここまでくると「トランスポーター」っぽい展開)
詐欺師どうしの駆け引きが
ひたすらクールに描かれます
なんとなくオーシャンズ11っぽいなって思ったら、著者紹介にオーシャンズの監督にも絶賛されてるとの文が…そりゃそうだろうよ。
って、同じコメント書いてる人いるし
やっぱりみんなそう思うってことか
脇役かと思った奴が意外に活躍してく(と言うよりどんどん巻き込まれる)のも良かった。
ある場面が、わたしには
「結婚式での誓いの場面」にも読めた。
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『11月に去りし者』で久々に手ごたえのある筆力を持った作家と出会えたことが嬉し過ぎて、たった一冊のルー・バーニーの古い翻訳書を手に入れ、ようやくこの作家の世界と再会することができた。なるほど、前半はほぼロード・ノベル。こういう作風を得意とする作家である。
しかも善玉悪玉ともに人間味があり、捨て難い印象を残すため、文字通り、善悪入り乱れてのもつれにもつれ合う、ひっきりなしの逆転ストーリーであっても、読者の側に、さほどの混乱は起きない。だからこそ、この作者の筆力に、ぼくはまたも着目してしまう。
善悪と書いたものの、善なる人(たいていは被害者の側)はあまり登場しない。ほぼ登場人物の大方は、腹に一物抱えた煮ても焼いても食えないような男女ばかりだ。ひっきりなしの対決と駆け引きのシーンにアクションが混じるのだが、思いのほか暴力的な印象は多くない。からっとクールな緊張感と、独特に過ぎるユーモラスな会話がページを快適なステップで躍らせてくれるのだ。
リズム感と疾走感と、人間のもつ純粋な温かみのようなものが、悪党だらけの世界であるのに溢れ出る。
主人公であるシェイクが監獄を出所する間際の暴力すれすれシーンに始まり、出所後すぐに手にする一見簡単そうだがその実あまりにもやば過ぎる仕事。そしてこの作者ならではの独特の女性描写の巧みさが活きるアンチ・ヒロイン、ジーナの登場。スムースに終わらない取引と裏切りと化かし合い。組織対個人。独特過ぎる宝物の争奪戦。
LA、ヴェガス、そして舞台はパナマシティに。運河を介して、太平洋とカリブ海に挟まれた太陽の町を舞台に、ユーモラスでスリリングな世界が広がる。エルモア・レナードを想起させる明るくドライなピカレスク・スリラーは、ページをめくる手を止めることのできない楽しさでいっぱいである。
もっと沢山この作者の本が読みたい。でも今は読み終わった二作しか日本語作品はない。『11月に去りし者』の人気に押されて次々と作品が日本に紹介されてゆくことが期待される。何度も言うがルー・バーニーは真の実力派作家なのである。
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LAとラスベガス両方のギャングから追われるという設定や小洒落たエンディングはいかにもハリウッド的であり、近作の『11月に去りし者』にもそんな雰囲気を漂わせているところに、巧みなストーリーテリングだけではない作者の醍醐味が感じられる。
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ルー・バーニーの初翻訳もの。
なかなか手に入れられず、ようやく読むことができた。
魅力的なちょいワルたちが繰り広げる聖遺物争奪戦。騙し、騙され、最後に笑うのは誰か。
依頼主から使うようにって借りた車のトランクに女性が入ってること、あるよねー笑
悪党になりきれない主人公シェイクの、騙されやすく惚れっぽいけど、根っこはしたたかなところが凄く魅力的。ヒロインのジーナも、いわゆる峰不二子的で、コケティッシュの手本のよう。
ストーリーもさることながら、オシャレなエンディングで大満足。そんなに数はなさそうだけど、もっともっと翻訳してほしい作家の一人だ。