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逃げる中高年、欲望のない若者たち(幻冬舎文庫)

逃げる中高年、欲望のない若者たち みんなのレビュー

文庫

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みんなのレビュー5件

みんなの評価3.9

評価内訳

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5 件中 1 件~ 5 件を表示

2014/08/10 00:02

投稿元:ブクログ

 日本の将来は「孤独死」に重ねられるのではないかと考えたことがある。

 元気のある時は海外(特にアジア)に工場つくったり技術供与なりと支援する事ができた。
 たとえそれが人件費が安いから、という理由があったにせよ。

 そして時は過ぎて国力が衰えていくにつれて、これからどうしようというビジョンも目的もなく、虚言妄言を振りまいて周りの国から呆れられる。

 そして面倒を見てやっていると思っていた国には追い越されて、昔は良かったと一人愚痴りながら懐古趣味に走って死んでいく。

 孤独死は社会問題であるが、日本という国家自体が孤独死のように衰えていくのではないかと思う。
 
 そんなワタクシ、会社員27才、独身。

 ご多分にもれず無気力な若者(そろそろオッサン?)である。


 村上龍は熱烈な愛国者であると書いたのは佐藤優だったか。そんな村上龍が書く現代を冷静に描いている。

 「若者は欲望がなく死人のようだ」

 「生きている」ということは「死んでいない」ということではない、とどの本で読んだんだっけ。

 「若者の○○離れ」というマスコミのレッテルを聞くたびにうんざりするけど、これには若者には欲望が無いという事を示している。金も時間もないし。よく言う。俺も言う。

 でも、本当にやりたいものだったら、やろうとして稼ごうとするし、寝る暇惜しんでのめり込むはずだ。

 やりたいことがない。欲望が無い。なぜか、ロールモデルが無いからと考える。

 本書で村上龍が指摘する、この部分に問題があるのではないか。

「政治的に、自分は何事かを成すことができると思っている若者は、よほど自信があるか、バカか、どちらかだが、日本社会では、たとえば坂本龍馬に憧れるというような、バカの割合が多いように思う」

 小学校や中学校で「尊敬する人物」は誰ですか?という問いに困惑した人は多いのではないだろうか。

 なにせ、いないから。

 尊敬する人は親です、なんて本気で言えるのはよほどいい家庭だったんだろうね。

 尊敬する人物、なりたい人物、こんな人になりたい、そんなロールモデルがいないから若者は欲望がなく、その欲望は個人のささやかな幸福へと向けられる。


 そんな死人たちに対して、村上龍は批判もしなければ同情もしない。
 読んでいて、じゃあどうすればいいんだよ!?と反発していたが、古市憲寿の解説を読んで納得した。

 本書は、そう言った死人に対するショック療法である。

2014/10/09 20:03

投稿元:ブクログ

村上龍さんも、公園で犬を散歩している集団には入れない。集団の圧力みたいなものがある。私も同じだ。
他にも共感できるところが沢山。

2015/12/03 13:23

投稿元:ブクログ

現代の社会を村上龍の視点で浮き彫りにしている。批判するではなく、現代そのものである。
なんとなく最近思っていたことが、この本で整理され理解できた。

2014/09/06 17:34

投稿元:ブクログ

タイトルと書き出しを見て買った。年配でも元気な経営者は、好奇心に満ちていて、いつも恋をしてないとという。海外にいきたいとも、車が欲しいとも思わない若者。その対比が世代間ギャップだとか、貧困格差となって
現れている。職業訓練が施されず、社会に放り出される若者たちや、失業率の改善が政治問題とならない日本。これから子供を社会に送り出す親として考えさせらられた。

2015/08/05 21:45

投稿元:ブクログ

2015年の31冊目です。

欲望が無く怒らない若者に対し、手厳しかった村上龍も、
うつや引きこもりや自殺するよりも、閉塞的で希望は無い草食的生き方の方がましだと書いている。
彼自身が年を取って丸くなったことが理由でなく、考える優先順位が変わっただけだとしている。
そうは言っても、これからの時代に、若者が期待が持てないことに対しての諦念が強く感じられる。

逃げる中高年といわれると、自分を名指しされたようで後ろめたさを感じるのは、人生逃げ腰になっている証拠かな?
私自身は、彼の相変わらずシニカルな見方が嫌いではない。
いろんなことを包含するような表現より、事の核心にある事を抉り出そうとする考えや表現に共感を覚えます。
私自身の中を抉り出すことはできないが、今までいろんなことが、”包む込まれたまま”同一に論じてきた気がします。
彼の主張には、若者は、”こう生きてほしい”といった具体的な要望はありません。
人生、単線的な聞き方以外にも多くの複線的な生き方があることを、「13歳のハローワーク」の新刊で紹介している。
多くの若者の生き方やあり様が画一的で、個性を失っていること、
言い換えれば輝く原石が見当たらないという嘆きのように思えます。

おわり

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