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うああ、と呻いて、吐き気がした。ネタバレあり。
縢くんとグソンのおはなしとあったので、どんなもんかなあと読み進めてみたら、もうとにかく「痛い」。
痛い痛いいたッいたたッ、痛いよォッ!
あれこれ『サイコパス』のノベライズだよね? あれ? いやまぁドミネーターがエリミネーターでどーんとかあるけどでもそれグソンのはなしではほぼ出てこ、な、ウワアアアアア。
蹂躙されるさま、嗜虐的、嗚呼、そういう嗜好なんですかそうですか。んなわけねーわボケエェ。
散々吐き捨てて、本題。
まず前半。
グソンの過去が、つらつらと述べられていく。
日本と祖国を行き来し、日本のシステムであるシビュラを祖国へ持ち帰ろうとする。
その際に毎回毎回、哀しきかな、犠牲者がつきものなのです。海陸の、日本と祖国の境目、そこを通る際に必ずだれかしら一人が別の船に乗り、戦艦を引き付けて爆破され海の藻屑へとなり替わる。
グソンは今回、長期任務のはずが特例で祖国へ戻るように命令を受け、いぶかしんでいるところ。そんなさなかに戦艦が現れ、この船にあなた一人が乗るのだと押しつけられ、
「嗚呼、今度海に還るのは俺なのか」
と落胆するのだけれども、同僚たちは
「あなたひとりがその船に乗って逃亡するのです!」
と押しやって、頭をうまく働かせることのできないままグソンは海へとひとり放り出されて、目の前で散り散りに消え失せていく仲間を見送る。
無事に祖国へ戻るものの、そこでも破格の待遇を受け、グソンはそれはもう本当に悩み考える。
だって、一介の人間が、いったいどうして、汚れ仕事の一つをただ請け負っていただけの人間が、いったいどうして、生き残るように手助けされたり、高級ホテルへと手配されたり、厚くもてなしを受けるのか。
十年来、二十年来の親友と再会し――その親友は成績はくそみそだのに高級官僚の息子で、ハッキング・クラッキングを駆使して成績を操作していたグソンに自分が失敗したときの罪をかぶるからその分おこぼれをくれよと持ち掛け、持ちつ持たれつの関係を築いていった――だがその親友も深くは語らない。語ってくれない。
おまえが知らないでいることが、おまえを生き延びさせるのだ、と。
そうした中でグソンの生まれが明らかとなる。
母はたぐいまれなる美貌を持ち、歌手やら俳優やらで国民的な存在であったけれども、グソンを身ごもり田舎へと身を隠した。母はどうしてだかグソンの父を一切合財語らず、父親は分からぬまま。
グソンがある程度育ってから再婚し、歳の離れた妹が生まれたのだけれど、体を悪くしていた彼女は妹の成長をあまり見ぬことができぬまま亡くなる。
五年ぶりにあった妹スソンは、母の面影を残してうつくしく成長していた。踊り子になったという。
危険な海外の任務に就くのも、妹のため。妹のためだけにグソンは生きている。
あたたかな再開のあと、東京ドームみたいな大きな会場で、祖国の歴史を演劇で語られる。
そこの踊り子の中にスソンの名前もある。
きらびやかな光が、色とりどりの音楽が、祖国の歴史を紡ぐ。
――祖国にもシビュラと似たシステムができていた。
ただそれはシビュラよりももっと単純明快で、独裁者の意見を認めるか認めないか。つまりは黒か白かであっさりと振り分けていた。数値ではなく。否定するか否定しないか。ただそれだけ。
シビュラのシステムを祖国に持ち帰れと言われていたけれども、グソンは圧倒的に日本との差を思い知らされて、祖国がこのシステムを手に入れられることは一生涯ないだろうと確信していた。
官僚たちはドミネーターと似た、ウェアラブル端末を手に、その数値というか思想をはかる。いったい、だれのをはかっているのだろう?
そうしてラストに近くなり、スソンの演技が華々しく表現され、その表現のさまに感銘を受けるグソン。
――何年か前に、その独裁者というか、首相は亡くなっており、所謂クーデターがちまちまと勃発していた。人々はそういった不安を解消させるために祭を催す。
「不安な心を結び付けるには祭が一番なのだ」
という、漫画『デビルチルドレン』のせりふを思い出す。
行商もたくさん来ていて、嗚呼、祭があるからみなが賑わい、不安が解消される――。
しかし哀しきかな、今回は違った。
行商たちはクーデターの首謀者だった。
――いきなり鮮血がほとばしる。
踊り子の一人がナイフで刺され、絶命する。行商たちの持つ袋から次々と自動小銃が現れ、人々の頭をふっとばして消し炭にしていく。
官僚たちは、必死にグソンを守ろうとする。
未だにグソンは理解できない。ただスソンを守りたいと走り出す。
どうにかドームから逃げ切るも、外は阿鼻叫喚。
道中の木々には人々が吊るされ、ぶらんぶらん揺れている。血がそこらじゅうを覆い尽くしている。
親友を心配しながらも逃げようと惑うのだけれど、敵につかまってしまう。
――目が覚めれば、めのまえにでっぷりとしたおおよそ人殺しには縁のない男性がいた。
だが彼は言う、人間を苦しめる拷問は素晴らしい、と。
男性は田舎の育ちで、ヒウォンと名乗った。父が片田舎で強制収容所の職員として勤めていた。だから拷問に長けた。父の嗜好は理解できなかったけれど、箸を持つより早くに鉗子や鋏の手触りを覚えたという。
ヒウォンがテレビジョンにひとりの姿を映す。スソン。両手を後ろ手にくくられているスソン。愛しき妹。
周りに群がる全裸のおとこども。拷問とは体だけでなく心も痛めるものだ。
やめろと叫ぶグソンを無視して、彼らはスソンを凌辱していく。腹を殴り、フェラチオいやイラマチオをさせ、未だひらかれたことのない陰部に無理矢理男性器をねじこみ、叫ぶ彼女をぶつ。
グソンに薬物を注入し、いきり立たせた彼の男性器をすっぱりと根本から刃物で分断させ、血にまみれ痛みに苦しむグソンを見て笑う。
グソンは言う。助けてくれ。自分はどうなったっていい。スソンだけは助けてくれ。
ヒウォンは素晴らしき家族愛!と感嘆する。
「だがすまない、君はずうっと眠っていたのだ。このヴィデオはかれこれ数時間前のものだ。彼女はよく頑張った。本当によく頑張った。でもそ���はかれこれ三時間ほどでついえた」
彼女は首を切られたり手首を切られたりはしていなかった。
だが壊れてしまった。こころが壊れてしまった。ばっきりと。
今まさにグソンの命も、ヒウォンという下種の手によりくびりきられようとするそのとき、一発の銃弾がヒウォンの脳味噌をそこらにぶちまける。
親友が助けに来た。満身創痍のグソンとスソンを伴って、船でゆらゆら国外脱出を試みる。
そこであかされるは、グソンの父が既に亡くなっているが莫大な影響力を及ぼした前首相であったこと。
つまりグソンは国のよりどころ、かすがいであったのだということ。
だが、そんなばかげたことのためにスソンは身も心もぼろぼろになりはてた。妹のためだけにグソンは生きていたのに。
そうして、幾日かが経過した。
遺棄された地区でほそぼそと暮らす人々の中に、グソンは混じっていた。持ち前の密入国のウデを使い、シビュラにより烙印を押された人々を外に放る仕事をしていた。
スソンといえばヴァーチャル・ヴィジョンの中で歌を響かせて、少なくないファンを魅了していた。
ヴァーチャルを通してしか、グソンはスソンと対話することができない。彼女の療養のためだ。ヴァーチャルでなら彼女は自由だ。人々を魅了する歌を紡ぎ、美しいその姿は永遠だ。
このときからグソンは槙島とかかわりを持つ。破格の報酬をくれる槙島は、スソンを生かすために必要な蜘蛛の糸のようなもの。それがどんなに危険を伴うものだとしても。
あるときスソンが我儘を言う。表舞台で唄いたい、と。
それを実現するには今迄とは比較にならないカネが必要になる。槙島よりもさらに上のカネを積む人間が現れて、ある市場に新規参入して引っ掻き回すことで言い値を払おうと言う。グソンは愛しいスソンのためにその仕事を請け負う。
そこは桜霜学園。サイコパスのにごりを気にする少女たちに薬物を売りさばく、そんな仕事。閉鎖的な空間は人々の意識を少しずつ黒く塗りつぶしていこうとする。
写生する王陵璃華子とも出会う。
――そうして、着実にカネを稼ぎ、ようやっとスソンの願うステージを用意することができた。
甘美な世界。
だがアンダーグラウンドな世界は、いつまでたってもグソンを苦しめる。
グソンに巨額なカネをもたらした雇い主は、あっさりとグソンを裏切った。
命からがら逃げ出したグソンがスソンのもとに辿り着いたとき、一匹のけものみたいなぶくぶくに膨れ上がった醜女(しこめ)が、ヴァーチャル機器を放って痙攣していた。膨大過ぎるデータ量が通信をカットしたらしい。
ライヴ中継を再開させたグソンが見たものは、祖国で見た、スソンを凌辱したにんげんとおんなじ下等な動物だった。
どれだけ課金したと思ってる、あとがつかえているんだ早くしろ、とっととしごけ豚、などなど罵詈雑言の数々。
ヴァーチャル機器を通して接続し、覆いかぶさっているけものの男性器を握りつぶす。ドローンを操作し、順番待ちに群がるけものどもを襲わせていく。
「きみが誘ってくれたのに、いつも優しくしてくれたのに!」
むせび泣き戸惑うけものの脳髄を破��し垂れ流す。
嗚呼、いったいスソンはどこに行ってしまったのだろう?
――いや、目を背けてはならないのだ。
まんじゅうやすいかのようなぼってりとした醜女。それがスソン。あの美しく聡明なスソン。
彼女は、ヴァーチャルを通して、言う。
「この人たちを楽しませれば、にいさまを救ってくれるの」
――そう、あの拷問の中、兄を救うためにスソンは犠牲となった。グソンのあずかり知らぬところでスソンは兄を守るために凌辱を受け続け心を壊した。そしてそれは今も続いている。歪んだ自意識によって。
外へと逃げ出したスソンを追い、そのもとに辿り着いたときには息も絶え絶えだった。
すまない、とグソンは泣く。自分を幸せにするための道具じゃない。幸せになってほしくて生き続けてきたのに、それはスソンを苦しめるだけだった。
スソンはきゅうに眼をかっとみひらくとグソンに襲い掛かってきた。勢いをつけてのしかかる。
嗚呼、これほどまでに自分は憎まれていたのだ。すまない、スソン。
「執行モード、リーサル・エリミネーター」
あの無機質な音声が響き、緑色の明かりがぼうと周りを包み込んで、スソンは泣き叫んでぐしゃぐしゃの顔ににっこりと笑みを浮かべて、頭をそこらに飛び散らせた。
とどのつまり、スソンはグソンを救うためにドミネーターのえじきになったのだった。
そうしてラストの、シビュラの神髄に辿り着いたそのときへと話は戻るのだけれども、彼はそんな穏やかな心中のままで命を落としたのだろうか。
ドミネーターに気づいていたというのだろうか。
そんなカタリで終わってしまったもので、えぇ、それはちょっと、なあ、ともやもやしてしまった。
無理矢理そこに紡がなくったって、命を消し飛ばしたあとのカタリだけでよかったんじゃあないの。
さて、グソンの箇所をだいぶ丁寧に書き記してしまったので、縢くんのところはサクサクッと進めよう。
縢くんが料理というものを知り、その魅力に取りつかれた事件のはなしである。ホンモノの料理。
そこで縢くんは悟る。自分は命を残せない。誰かと共に愛おしみあい生きることは無理だと。潜在犯だから。
料理は、ある意味で自分という存在を確立させるための行動のひとつだ。さまざまな食材を混ぜ合わせて、自分という存在を披露する。
みずからのいのちを、生きているというこの軌跡を残したかったのだと。
『レストラン・カンパーニュ』は取り立てて目を引くものはなかった。縢くんが料理に目覚めるというお話だから、悲劇的な部分が積み重なっているわけでもない。
最初にあったグソンの物語が、重すぎた。詰み重ねが激し過ぎた。
だが、あのグソンにも同情すべき部分があるのだと思えばいいのか、『時計仕掛けのオレンジ』を奨めた槙島におまえはまじアレックスだよなラストのどんでん返しを言いたいんかてめぇはとつぶやけばいいのか、いっこうにわからない。
妹のために生きた彼は、生きる時代を間違えたのか、生きる国を間違えたのか。
とりあえず拷問の箇所が痛い痛いいたアアア、スソンへの凌辱もだけどグソンの性器ぶっ潰す部分がもうほんといたアアアいッ。わけわかんねえよ……うえええん。
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「『サイコパス』で一番の萌所は?」と問われたら「世界」と答える。
本書の著者であられる吉上先生は「(ノベライズにあたり)自分の役割は端的に言えば『サイコパス』の世界を描くことである」とあとがきで言っていて、そう、それこそ私が読みたかったスピンオフだと、感謝したい気持ちでいっぱいになりました。
チェ・グソンはお国がお国だけあってエグイというかグロイというか吐き気をもよおすほどのシーンがあるけどそれも含めてシビュラの外の世界を描ききっていてここまできたらもうこれら全部褒め言葉にしかならない。
しかもそんなエグイ話のあとにある料理男子縢くんのお話がよだれが出るほど美味そうなハンバーグの話とかあってエグさが増すやらほっとするやらで。
日本の外側、ハイパーオーツ絡みの食糧事情など、シビュラのある世界を当たり前と受け入れている常守さんの視点からでは見えなかった『サイコパス』の世界事情が垣間見られてとても興味深いスピンオフノベライズだった。
次回以降も期待。
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チェ・グソンと縢秀星の二編。
どちらも好き。縢のは特に好きかも。
グソンのは時々話の展開が見えるところがあったけど、槙島側についた理由としては、満足かな。
この後何冊か出る予定らしいので、是非征陸の話を読みたい。楽しみ。
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もう色んな意味でやられた…チェ・グソンだけでこれだけ引っ張られると本当に物語り自体が重量を持つ感覚になる。作者の意図は見事にハマった。キャラ以上に世界が凄かった。
縢の話は、繰り返すけど朱ちゃん大好きで嬉しいです。好きな人と好きなものを共有できる幸せを。
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縢編とグソン編があるけど特にグソン編が良かった。劇中だとすこしつかみにくい彼の背景を知ることができて感謝してます。描写きつい場面もありますがサイコパスファンなら是非読まれたし。
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新書判ノベライズを嬉々として楽しんでいたら、いつの間にやらこんなものが出ていた。
こちらは早川から出されるスピンオフシリーズの第一弾。グソンと縢の2篇。
これがまたうっかり安易に読み出してしまいまして…電車の中で本気で嘔吐感を堪え、本気で涙をこらえましたよ…全ては前半のグソンで………(灰)。
彼がどのような境遇でどのように暮らし、どのような経緯で槙島と会い、そして共にするようになったか。そりゃもういろいろあったんだろうよとは思いながらも、妹が愛しく描かれれば描かれる程嫌な予感はしていた…していたけれども……(苦悶)。
ただの死にモノよりも、どんなスプラッタや拷問や残酷描写や猟奇描写よりも、とにかく理不尽で救い用の無い絶望と性的虐待が苦手で、対象が動物や子供であれば尚更で……もうね……つらかった…。
生理的嫌悪感としての苦手なので、それがストーリー上どうしても重要であり、だからこそその後に繋がるというのならわかるし、この場合もここまでしないとあのグソンは出来上がらないのだろうとはわかってはいるんだけれど…けれど…グソンの絶叫が読みながら全身に響きますよ…。
最後の最後まで本当にぼろぼろでどうしようもなくてどうにもならなくて、そこに希望があったなんて幸せがあったなんて笑顔があったなんて、とても受け入れられないけれど、とにかくこうやってグソンは全てを喪い、そして最後に一度笑い、そして死んでいった。
死後の世界には救いがあるなんて幻想だと思う。けれど今だけはその幻想しか救いにはなりえない。
そんな前半で精神的にボコボコにされたので、若干縢はどうなっちゃうの…とビクビクしていたんですが、一応新書判で生い立ちやらなんやらは描かれているし、そちらで少し触れられていた料理の話なんだろうなとは思っていた。なので、比較的軽快に楽しく幸せそうな展開に安堵しつつも、どうしてもビクビクしながら読み、正直最後まで六雁と光葉も丸くおさまるとは思わず、何処から見てもめでたしめでたしなラストにどれほど安心したことか(苦笑)。
あとがきに書かれていたことがスピンオフシリーズだけでなく、あらゆるサイコパスシリーズのメディアミックスに通じるものがあると思うので引用欄をご参照下さい。
早川スピンオフシリーズは次が「ASYLUM 2」で六合塚弥生・唐之杜志恩篇、「GENESIS」が征陸智己篇となるようで、どれも楽しみだけどそれなりに覚悟もしておこう。
ノベルス版は遅れている宜野座篇が上下巻になるとのことで。
…槙島の話はどこで描かれるんでしょうね…。
スピンオフシリーズによってひとつひとつパーツがくみ上げられ、本編で一つの完成形に見えたものが実は全く違うものなのではないかという拡張性の高さと奥深さ。
スピンオフの中だけでもその端々にももっと細かい布石や背景が描かれ、より世界観や人物を揺るぎないものにしていく。
本編2もはじまり、劇場版も控え、まだまだ何が起こるかわからない恐るべし『PSYCHO-PASS サイコパス』…。
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かがりくんの話が凄く良かった。
チェグゾンも、過去にあんなことがあったとは…
PSYCHO-PASSの世界が広がる。
PSYCHO-PASSファンは読むべき!
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グソンさんとカガリ君の本。
そうか、そこ来たかというチョイスである。
グソンさんのお話は希望があると思っていたら、というお話。
カガリ君のお話は失われたもの、手に入らないと思っていたものが、と言うお話。
この世界がどのように成り立っているのか、というのが垣間見えて面白い。
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グソンのサイドストーリーではキリキリする胃の痛みに耐えながらページをめくりました。もうギブアップ寸前。でもラストですっとその息苦しさから抜け出せた気がする。結局はグソンのでっち上げた幸せかもしれないけど、あのラストは途中の悲劇のために用意されたものだと改めて思いました。
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同い年が書いてる本を初めて手に取った。
面白いと素直に思った。
すごい、こんな本が書けるんだ。
設定はあるものとしても中身がよくなきゃワクワクしながら読んだりしない。
アニメと合わせて、この本を読まなきゃサイコパスは理解できない。
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グソンと縢のスピンオフ!グソンの過去話はギリギリのラインまで描いていて読み応えあり、縢のお話は設定があんな世界なのにとても人間らしい話だった。2作品とも面白かったです。
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サイコパス第一期、第二期、映画と見たので
すでにサイコパスに萌え萌えな状態で読みましたが、
期待を裏切らない最高の内容でした。
第一期でシビュラシステムの真実に辿り着いた2人の物語
真実を前に彼らがとった行動の理由がこのサイドストーリーで感じ取れた気がします。
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チェ・グソンの過去話がグロすぎてビックリ。。
一日トラウマになりました。苦手な人はお勧めしません。
チェ・グソンと縢秀星の心理描写と情景描写は、この世界感を理解しつつ到来するかもしれない未来の想像と警鐘を伝えてくれていると思います。
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無窮花
チェ・グソンの過去の話。
終盤に少し出てきただけなのに、槙島の存在感はやはり真っ白に際立っていた。グソンが現実逃避のために作り出した幻だったらどうしようとさえ思った。
なぜ彼は、スソンを綺麗に保つことを放棄してしまったんだろう。醜い化け物になってくスソンから目を背ける方が、お人形を手入れするみたいに、動かなくなった妹の世話をし続けるより楽だったのか。彼にとって。
レストラン・ド・カンパーニュ
映像化してください。これは是非映像化するべき作品。
カガリハザードは遅効性のため、「そんな……なんで……じゃあカガリはなんのために……」という絶望的な気持ちが日常のふとした瞬間に襲ってくる。しかしこの作品のおかげで彼が短い青春を謳歌していたこと、彼にもこの世に遺したものがあることがわかったので、もうカガリハザードによる心理汚染の危険性はないものと思われる。
……でも、彼女がいつかまたカガリがハンバーグを食べに店に来ると信じていると思うと涙が出てしまう。
クライマックスの犯人を追い詰めるシーンは、あのBGMを聞きながら読むと2倍楽しめます。
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オススメは縢秀星の章。チェグソンも面白いのだけれど、食事中に読むのは決してオススメしない。朝から、というのも、あまりオススメしない。グロい、えぐい。。