投稿元:
レビューを見る
いやー面白い。
ところどころ、過去の事件に戻ったりするのでわかりにくくなったり、まどろっこしくなるのだが、きっとすべては一点に集約されるのだろうと期待をこめ、星は四つ。
投稿元:
レビューを見る
5月-6。3.5点。
細菌テロの計画を阻止しようとする主人公。
「ピルグリム」(放浪者)というコードネームで活動。
トルコで発生した、或る殺人事件の捜査を装い、潜入。
最大規模の細菌テロを防げるのか。
スピード感上がってくる。孤独なテロリスト「サラセン」の行動は賞賛に値する。
3巻に期待。
投稿元:
レビューを見る
サラセンは、三人の虜囚で遺伝子操作で強化された痘瘡ウィルスの効果を試した。結果は成功したが、遺体を処分した直後に、捜索隊が発見。サラセンは辛くも逃走したが、バイオテロの企てが発覚。アメリカは、追跡に「私」を送ることに。唯一の手がかりは、たった二回、トルコの公衆電話とサラセンの通話記録。
投稿元:
レビューを見る
改めて、ストーリー構成の緻密さに驚く。まるで映画の脚本をト書き無しで一々文章化した様な描写力(彼は著名な映画脚本家でもあった)。そしてここまで細かく書けば、物語が中々進展しないのもうなずける。かと言って、退屈を感じさないのは、作者の力量でしょう。
とにかく、あの悪夢の9.11同時多発テロでの身元不明の死者を使って自分の存在を消すという冒頭のトリックは素晴らしい。本書自体も惨劇からまだ日の浅い2012年に出版されているのも驚異的。
投稿元:
レビューを見る
つまりは第2巻です
『ピルグリム』とは名前のない男に与えられたコードネームでした
ふと『I am Pilgrim』という原題が目に留まる
うん、知ってたよ、『ピルグリム』って主人公のことに決まってるじゃん!なんだろう?なんて一瞬たりとも思わなかったよ(認めない人)
はい、物語はじっくりコトコト進みます
第2巻が終るところでもまだ『ピルグリム』はテロリスト〈サラセン〉と顔を合わせていません
3,000kmくらい離れてます
少しずつ少しずつ距離を詰める第2巻なんですが、不思議なスピード感に包まれています
じっくりコトコトなのにダレない
この不思議さは回顧録のように語られる文体とかなり頻繁にはさまれる「後になってこれが○○なことだと分かる」という表現にあると思います
つまり一々「これは伏線ですよ、後で効いてきますよ」って注意書きがされているようなもので、「えっ?どうなるの?」っていう興味がページを捲る手を早めさせるんですよね
でもね、これがあまりに多いんです
ちょっとやり過ぎじゃない?ってくら多いんです
こんなにやったら読者は最後のどんでん返しを準備万端で待ち構えちゃうんじゃんって
なのでここまでやる理由は次の2つのうちのどちらか、あるいは両方ということになります
・読者が準備万端待ち構えていても全く問題ないくらいの超弩級のどんでん返しが待っている
・頻繁に貼られた付箋は目眩ましで、読者が気付かないよう巧妙に隠された超弩級の伏線が存在する
どちらにしても超弩級な何かが待っている第3巻へGo!
投稿元:
レビューを見る
いよいよピルグリムと言う名前を得た「わたし」の、
サラセンを探す旅が始まった。
顔も名前もわからない犯人に対して、わずかなヒントを元にひたひたと近づいていく。途方もないことに感じるのに、確実に距離は縮まっていく。
少ししっくりこないのが、このピルグリムと言う人物、
あまりにもノーマルでごく普通の感情を備えた人のように描かれていること。
凄腕の諜報員にしては非情さに欠けているような。。
わたしのイメージの中の諜報員はもっと冷徹で判断を誤らない。
この先、彼がどんな行動でどんな手際でサラセンを追い詰めていくのか、気になる。
- - - - - ここからネタバレ- - - - -
それにしても船小屋から通じる隠し通路の存在には
かなりわくわく!
投稿元:
レビューを見る
天然痘を合成するテロリストを追う特殊チームが編成されて追跡劇が始まった。舞台はトルコ。
といってもドンパチした追跡ではなくて、情報収集で外堀を埋めていくような展開。
ピルグリムというコードネームを与えられた「わたし」のドキュメンタリー映画を見ているような気になってくる。
おもしろいけど全貌はまだ見えてこないなあ。テロリストとスパイの直接対決は3冊目におあずけかな。