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誰かと暮らすって本当に難しい。家族であっても難しいことがたくさんあるのに、血縁のない人だとなおそうだ。
このアンソロジーは誰かと暮らす一一つ屋根のしたのアンソロジー。
朝井くん目当てだったんだけど、彼の書く女の子は本当にリアル。2人組から漏れてしまう子っていたし、2人組から漏れないように必死だった過去の自分も知ってる。
8人の作家のアンソロジーなのだが、ビブリア〜で有名になった三上延さんの作品が好きでした。大正から昭和にかけての、関東大震災前後の哀しい物語。哀しいのだけれど温かく、良かったね、幸せになるんだよって言いたくなるような温かさがすき
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あんまし期待してなかったんだけど、よかった!w いやー、ほんとスミマセン(; ̄▽ ̄A アセアセ・・・
ラスト2編が特によかったです♪ ムカデも楽しかったなww
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同居をテーマにしたアンソロジー。
家族、友人、恋人、同僚、夫婦、そして神様(!)と、相手は様々。
相手が誰であれ、基本的に『いい話』が並ぶ中、同居相手が神様だという似鳥鶏だけが妙に浮いている……まぁそれを期待して買ったんだがw
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2人で住むことがテーマなので、単純に考えると男女の同棲、結婚が出てきそうですが、なかなかどうしてバリエーションに富んだ同居人(一部人じゃないのも)が登場します。
少し重たい話、ばかばかしい話、ゆるい話といろいろです。個人的には徳永圭の「鳥かごの中身」がじわじわ来ました。
あと、それぞれの話の頭に間取りを入れたのはいいアイデアですね。お話の中の部屋を具体的に想像できるので、読みながら風景が浮かんでくるようでした。
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どの話も良かったけれど、その中でも、隣の空も青い、十八階のよく飛ぶ神様、月の砂漠を、が良かった。
こういうアンソロジーでないと、なかなか読まない作家さんと出会えないので、読んで良かったと思う。
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部屋がらみで様々な人が寄稿した短編集。
それぞれの人の特徴を感じながら一気に読める軽い本。
この本を皮切りにいっぱい本が読めるようになってきた。
もっと簡単に本に向き合って良いんだなと思わせてくれてありがとう。
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オムニバスには興味ない私が、今年二冊目である。「坂木司」さん目当て。各作品に部屋の間取り図がついてるのは妙案。間取り図まで作品の一部にしちゃったのは、越谷オサムさん『ジャンピングニー』。あまり作者を意識しないで読んだけど、坂木さんのがやっぱり好み。あんまり手放しでハッピー♪大爆笑♪ってのが無かったな。初っぱなから軽く胸をえぐる朝井リョウ。
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印象に残ったのは越谷オサムと三上延の作品。
特に三上さんのは、昭和初期を舞台にしてて、鉄筋コンクリートの住居が建て始められたばかりの頃。会話が少ない新婚夫婦が鉄コン住宅に住み始めた理由がわかったときは納得。ビブリアシリーズ以外ももっと読んでみたいと思った。
この本を読んだ後に、三浦しをんの木暮荘物語を読んだけど、家をテーマにした小説としては、木暮荘に軍配。
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「2人ぐらし」をテーマにしたアンソロ集。2人ぐらしであれば、時代も同居相手は何でもOK。
それぞれの作家さんの色がちゃんと出ていてオイシイ一冊です。
朝井リョウさんのテラスハウスをネタにした短編が、若者の不器用さや見栄がうまく出ていて好きでした。
似鳥さんの浮っぷりも、アンソロならではで面白かった。
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【内容紹介】
同じ鍵を持つ、ふたり。だけど心は――。
誰かと一緒に暮らすのはきっとすごく楽しくて、すごく面倒だ。「いつかあの人と同じ家に住めたらいいのに」「いずれこの二人暮らしは終わってしまうんだろうか」それぞれに想いを抱えた腐れ縁の恋人たち、趣味の似た女の子同士、傷心の青年と少女、出張先の先輩と後輩、住みついた妖怪と僕......気鋭の作家8名がさまざまなシチュエーションを詰め込んだひとつ屋根の下アンソロジー。
朝井リョウ:アサイ・リョウ
1989年、岐阜県生まれ。早稲田大学文化構想学部卒業。2009年、『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞受賞。受賞作がベストセラーになり、現役大学生作家として注目される。男子チアリーディングチームを取材した書下ろし長編『チア男子!!』(第3回高校生が選ぶ天竜文学賞受賞)『星やどりの声』『もういちど生まれる』(2012年下半期直木賞候補)、『少女は卒業しない』などの小説を在学中に刊行。2012年春、大学を卒業して就職、大学時代の体験を綴ったエッセイ集『学生時代にやらなくてもいい20のこと』を刊行。
飛鳥井千砂:アスカイ・チサ
1979(昭和54)年、愛知県出身。2005(平成17)年『はるがいったら』で小説すばる新人賞受賞。他に『君は素知らぬ顔で』『女の子は、明日も。』など。
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好きな作家が入っているので、買いました。短編で、読みやすく、部屋をモチーフにしたいろんな人たちが、登場して楽しめました。
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「鳥かごの中身」が一番好き。
次点は、「月の砂漠を」と「冷やし中華にマヨネーズ」。全部傾向がちがって、面白かった。
気になった作家さんの他の本も読んでみよう。
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ある部屋を舞台に誰かの人生の一端をちらり垣間見る一冊。強烈な印象、濃い味の個性、というよりはそれぞれあっさり、さっぱり、たんたんと。どれも短く、さっと読めてしまうので通勤時におすすめ。
『それでは二人組を作ってください』いたくてつらかった。自分に重なるところがあるだけに。
『隣の空も青い』ある意味最も深刻で、その分最も爽やかだった話。この作家さん目当てで読んだ一冊だったけどやっぱり一番すきかな。
『ジャンピングニー』これもいたくて、でも苦しいより残念なかんじ。
『女子的生活』最初から最後まで軽薄すぎない軽快なテンポで、明るくてカラフルで好きな作品。
『鳥かごの中身』穏やかで好ましいけど、鳥かごにセンチメンタルが過ぎたような。
『十八階のよく飛ぶ神様』なんとなくミステリ仕立ての脈絡ない非現実的戦闘話。
『月の砂漠を』しっとりと切ない。悲しみと愛情とあったはずの幸せが淡々と分かち合われる。抑制がきいたセンチメンタルで意外ときらいじゃない。
『冷やし中華にマヨネーズ』これもすごい残念な話。なのになぜか残念で終わらず、こんなしょうもなさが現実的な切なさを放ってくる。
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ブクログのランキングで見つけて、好きな作家さんの作品入ってるし買おうと思った一冊。書店で見たら表紙がとても可愛かった。
個人的に好きだったのは女子的生活、十八階のよく飛ぶ神様、冷やし中華にマヨネーズ。十八階~はいろいろ衝撃的だったけど。ファンタジー寄りな感じ?
因みにわたしは思いきり騙されてました。
冷やし中華にマヨネーズ…のモータくん。あんまりこういうこと無いんだけど、昔の知り合いと口調とかキャラが同じだったので懐かしくなり思わずその人を当てはめて読んでた。元気にしてるのかなー。
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新潮文庫NEXという新しいシリーズ。いよいよ新潮もラノベかと思って読んでみたら、たまたま、作品がそうだったのかもしれないが、ラノベ風ではなかった。部屋に2人でいるということをテーマにしたオムニバスで、浅井リョウとか越谷オサムなど読んだこともある人も。タイトルのあとは部屋の間取り図になっていて、そこから物語がはじまる。いろいろな作風が楽しめておもしろかった。