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三浦しをんの書くものには、やたらと運命的な男友達が出てくるのは、そっち系の漫画を読みあさっているからなのか。それを嘆美で文学的だと思ってしまうのも短絡だが、そう思った方が面白いのでそうする。◆伝奇サスペンスというんでしたっけね。昔から続く伝統行事をずらすことによって起こる怪奇現象と戦うお話。そこに古い習慣になじめない青年の葛藤などをブレンドしている。◆どうでしょう。読んじゃったので面白くないわけではないのだけど、もう一回読むかとなると多分読まない。そーいうこと。
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三浦しをん。
小さな島の祭りと伝説。
着物と男の子と、うん。三浦しをん。
内容はちょっと微妙だけど、読めないことはないし。
ただ私がファンタジーが苦手と言うか。
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とても綺麗な文章を書く作家さんです。もう一つ「月魚」もおすすめなのですが、今回はこちらで。夏、拝島に久しぶりに帰省した悟史は、小さい頃から聞かされてきた「あれ」に出会ってしまう。島の言い伝えを解く内に見つけた真実とは・・・?
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主人公悟史の故郷・拝島は、今も古い因習の残る離島。
十三年に一度の大祭を控えた島で、古くから恐れられる「あれ」が現れたと噂がたつ。
幼馴染・光市と共に真相を探るが…。
土着の宗教や、ムラ社会の描写などなどを盛り込んだ緻密な舞台設定、島に残らねばならないのに、島を出たいと苦悩する主人公の描写、島の人間関係などなど、とにかく「うまい!」の一言。
そこはかとなく全体を包む静謐な空気が絶妙。
無駄がなくテンポもよろしい。
こんなに若い人が書いているのか…。
となんとなくショックでした。
エッセイを読むと頭のおかしい女…って思うんだけどね。
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初めて読んだ三浦作品がこちら。もう7年も前のことなので(レビュー現在2013年1月)記憶もおぼろげですが、離島で2人の少年が人ならぬ存在相手に奮闘していたという部分は覚えています。
当時、友人が何冊か三浦さんの本を読んでいたので手を出してみましたが、うーん、全体を通して「面白い!」と思えるような所がなく……。何だか全てにおいて物足りない印象でした。(と、読んだ時のメモに書いてありました。☆2つなのも読んだ当時の評価です)
ただ、今改めて読んでみると、違った見方もできるんじゃないかなとも思います。確かまだ押し入れにあるはずなので、そのうち再読したいです。
若者達が頑張る爽やかなテイストは、この頃から三浦さんの持ち味だったんだなと感心しました。
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ハードカバーの「白蛇島」の文庫版
不思議な風習と伝説の眠る島。不思議が見える少年と親友が触れた島の秘密とは?
妖艶…というのか、どこか怪しい雰囲気漂う冒険物語。
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大好きな三浦しをんさんです☆
この本、クリックミスでなぜか家に二冊もあるんですよね・・・(涙)
どなたか、もらってくれる方随時募集(笑)
この作品は、ちょっと「月魚」に似てるような印象を受けました。
なんか、妖しい感じのする距離感。「持念兄弟」という特別な間柄があって、強い絆で結ばれてる二人だけど、一人は島を出たがってる。みたいな。
なんか、この主人公二人が妙に某二人組みの間柄に似ていて、重ねて読んでしまった。<死ねし
兄弟でもない、ただの友達ってわけでもない、そんな間柄。滅多に持てないよなぁと。うらやましいなって思うのです。
今、三浦しをんさんの本は文庫になっていないのがほとんど。それがちょっと悲しいところ(笑)
やっとダヴィンチコードのおかげで読書離れが食い止められたよヨカッタヨカッタ
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最初は青春小説かなーと思いましたが、途中からミステリーのようなホラーのような…でも実はかなりファンタジー。人と人のつながりっていいなぁと思わされました。
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主人公が私とかぶりすぎて怖かった。
濃密で重い空気に押しつぶされそうになる。
閉じられた処の言い伝えとかお祭りって、ほんとっぽいから怖いよね
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何小説っていうのだろう。友情、ホラー、家族、様々な要素が組み込まれている。因習的な島の大祭で起こる不思議の数々。すごく雰囲気のある内容なので、どんどんひきこまれていく。最後まで曖昧な部分もあり、その余韻がまた楽しませてくれる。
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どこか優艶で怪しい響きのある文章が好きだなぁと思います。”持念兄弟”という特別な間柄、というのも好み。
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物語の舞台や登場人物の設定が何とも漫画。頭の中にアニメ版だったらこう、実写ならこう、という場面がイヤでも浮かびます。
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実世界と自分が感じる世界の違和と齟齬を掬い取って描いてあるのが嬉しかった。土俗的な題材も好みです。他の作品も読みたいと思わせてくれるしくせもないし三浦しをん入門書にはばっちり。エッセイのほうが好きだけど。
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おもしろかったー!前半で島の民俗をきっちり描いてあるので、後半部分のダイナミックな動きがきいてきます。最初は『屍鬼』みたいなホラーかなと思わせつつ、ちょっぴりファンタジー。読み終えたあと、自分もひと夏の得がたい経験をしたような感覚にひたれました。関東に島の地図があるのも、位置関係の把握に便利でよし。あと、「持念兄弟」の幼なじみふたりと、神宮次男&犬丸ふたりの絶妙な距離感も気になります。
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<高校最後の夏、悟史が久しぶりに帰省したのは、今も因習が残る拝島だった。十三年ぶりの大祭をひかえ高揚する空気の中、悟史は大人たちの噂を耳にする。言うのもはばかられる怪物『あれ』が出た、と。不思議な胸のざわめきを覚えながら、悟史は「持念兄弟」とよばれる幼なじみの光市とともに『あれ』の正体を探り始めるが―。十八の夏休み、少年が知るのは本当の自由の意味か―。文庫用書き下ろし掌篇、掲載。>
島の因習も持念兄弟もしっかりと設定がされているので、現実にあるもののように思えた。民俗学的要素が私の好みにあっていた。光一の人柄がいい。光一みたいな友達がいたらどんなに素敵だろうと思った。