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hontoレビュー

バイロケーション(角川ホラー文庫)

バイロケーション みんなのレビュー

文庫 第17回日本ホラー小説大賞長編賞 受賞作品

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みんなのレビュー34件

みんなの評価4.1

評価内訳

  • 星 5 (8件)
  • 星 4 (10件)
  • 星 3 (9件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
34 件中 1 件~ 15 件を表示

実存性の高い、もうひとりの自分

2010/11/10 13:11

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る

まれに2~3ページ読んで「これはおもしろくなる」と
実感する小説があります。
本作はプロローグで、画家志望・忍の「描けない」描写とモノローグ、
本章で忍の自己紹介と、普通ならつまらない出だしなのに
「おもしろくなる」とワクワクしました。

リーダビリティがうまい。
言葉が重なるごとに、ストンストンと事物が頭と心の中に入り込み、
彼女の苦悶、危うい結婚生活の不安を理解します。
気がつけば、すっかり小説にのめり込んでいます。

しかも「バイロケーション」という題材が目新しい。
「同時両所存在」つまり「同じ時間に両方存在している」という意味で
バイロケーションは本物の記憶と感情を持ち、
偽物として行動した際の記憶も感情も持ちうるといいます。

似たものに「ドッペルゲンガー」がありますが
これよりもより実存性が高い。
実際に食べるし、物にも触れることができます。

しかし、一定時間がたつと消えてしまいます。
そしてアトランダムに現れます。

本物のふりをして、周囲の人に語りかけ、生活しますから
本人が知らない間に約束をしていたり
仕事上であれば、指示を出していたりします。
しかし、本人は知らないので、あとでトラブルとなります。

このバイロケーションが現れるのが、画家を志す、
20代がけっぷちの女性・高村忍。
彼女は理由があって別居結婚をしています。

バイロケーションが現れ、偽札事件に巻き込まれたところを
刑事の加納に助けられ、
「もう一人の自分であるバイロケーションを何とかする会」に
入会せざるを得なくなります。

この会がまた、胡散臭い。
メンバーは、お金が湯水のようにある50代の飯塚、
水商売っぽい門倉、年老いた医者の御手洗、刑事の加納。

彼らとバイロケーションをつかまえ、殺すことを画策しますが
事態はより深刻になっていきます。

最後の着地まで1ページとも読者を逸らさないで
じっくりと展開させる筆力も堪能しました。

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紙の本

やられた。

2015/06/20 02:02

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:araimon - この投稿者のレビュー一覧を見る

うまく、ハメられました。読み手の視点のすり替わりは、法条氏の得意とするところですが、やられました。差異ねぇ、なるほどです。

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紙の本

法条遙入門書的一冊

2015/05/25 01:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る

本作は法条遥さんのデビュー作です。テーマは「同時に同所的に存在する自分」です。ドッペルゲンガーに追加設定を付与したような奇怪な存在、バイロケーションに翻弄されていく主人公の様子が見どころです。最後に主人公はどのようにしてバイロケーションと対峙するのかは読んでみてのお楽しみです。

法条遥さんは
・SFチックなちょっとややこしい設定
・論理的な話運び
が特徴的な作家さんであり、本作にはその特徴がよく顕れています。

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2011/02/12 00:25

投稿元:ブクログ

もう一人の「自分」が自分の近くに現れる事による被害に悩まされる主人公が、同じ境遇の人たちに知り合い、立ち向かう話です。
説明下手な私がこう書くと陳腐になりますが、内容はとてもうまく出来ていて、ラストまで夢中で読破しました。

設定が作り込み過ぎとか、ややこしいのにちょっと説明不足で置いてきぼり食らってるような気がしたりで
最後理解出来なかったら…とか不安になりましたが、大丈夫でした。

他人が信じられず、自分の存在もあやふやになっていくような恐怖が、なかなか面白かったです。

2014/01/19 08:56

投稿元:ブクログ

もう一人の自分、バイロケーション

いわゆるドッペルゲンガーとの恐怖と戦いを描いた作品です

話の展開も早く、主人公の心情もストレートに描かれていて
スラスラと読める作品でした

大きな驚きや予想外な展開があまりなかったのがちょっと残念

2013/09/21 08:15

投稿元:ブクログ

感覚的にはSFチックなミステリって感じかな?
バイロケーションとは、ドッペルゲンガーとは
違う同時両所存在。
本人に近いところに出現し、その時の本人と同じ姿、記憶を有し
本人として行動してしまう。そして、いつ消えるかわからない。
ある意味、それって怖い。
設定がしっかりしてるから、色々考えてしまいました。
哲学問答みたいな部分もあったし・・・。
自分だったら、どうするんだろう・・・とか。
怖くて猛烈に腹立たしくて、切ないなぁ。

2010/12/01 18:05

投稿元:ブクログ

第17回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。確かに
怖さはあるものの、題材的にSFの要素が強く、なかなかに
状況を理解するのに頭を使う作品。
自分と同じ人間が現れるドッペルゲンガーに似て
非なる現象「バイロケーション」(同時両所存在)が
引き起こす悲劇を綴った怪作。

自分の偽者が自分と同じ行動を取るという
不可思議な現象。その偽者は一見なんら
人間と変わらない生活習慣までこなすという
やっかいな存在。その思考、嗜好、記憶まで同じ。
更にやや細かい設定が諸々あるんですが、その
設定自体がストーリーを運ぶ為に作られたようなものも
あってやや理解に苦しむ場面も多々あった...かな。

かなりシンドいラストもホラー作品なので
致し方ないと思いますが出来たらこの展開で違う
結末を読みたかったかも。それでも十分ホラーに
なり得るんではないかしら。主人公「忍」の
本当に最後の台詞は...身を裂かれる思いです。

今後の作品も期待出来そうな新人作家さんの
登場ですね。

2010/11/20 07:31

投稿元:ブクログ

http://twitter.com/#!/ZEZEZENZO/status/5659258959958016

2014/02/14 16:00

投稿元:ブクログ

 ネタバレどーんとあるので気をつけてください。
 まず始めに、えええええええそんなのありかよおおおおお!????
 いやね、ミスリードは重要ですよ勿論、じつはこんなんでしたーとかよくあることじゃありませんか。ラストも納得が行くけど哀しいというか、映画の宣伝文句である、本物を必ず殺す、というアオリはあながち間違いでもなかったのだなあ、と。
簡単に言うと、所謂ドッペルゲンガーみたいな自分と瓜二つの存在をバイロケーションというのだけれども、そのバイロケーションはオリジナルの記憶も引継ぎ現れる時間もアトランダムで私生活がぐちゃみそになっちゃうんですよ、さあどうしましょう?というお話です。
 んでもって主人公は結婚して画家じみたことをしてまったり暮らしているのですが、ある日バイロケーションに出会ってしまって、どうすべと奔走するのです。
 そしてその中で、主人公自体がバイロケーションであり、本物は結婚したこともなく処女のままで画家としてのレベルは主人公に及びもしない哀しい哀しい人間で、とりあえずゴミクズじみたものになっちゃってて、ことの真相を知らされて、すり変わりゃ万事解決なんすよどーすか!?と言われて、ふざけんなあたしよりなによりも上にいきくさった人間に屈しろとかあたしである必要性なんかねーじゃねえか!とブチ切れて自殺しちゃいました。オリジナルが死んだので勿論バイロケーションも死にます。旦那はなにひとつ知らないまま、いきなりいなくなったバイロケーションを呼び続けるのです。
 むなしー。
 そりゃ、旦那はなにも知らないのだから、バイロケーションの代わりになればどうにでもなるのかもしれないが、それはオリジナルがなにひとつ関与してないものであって、それの代わりをしろったってしたいわけがねーよ。しかも入賞とかなーんにもとったことがなく決死の思いで送った作品が実のところバイロケーションが描いたものが入賞し自分の作品は一次予選ですっ転んでたなんて、そりゃープライドはズタボロ、自分の存在価値はズタボロ、死ぬことしかえらべないに決まってるべや。

2010/11/07 22:00

投稿元:ブクログ

ホラー小説大賞長編賞作品。いわゆる「ドッペルゲンガー」の恐怖を描いた作品だけど。よくあるドッペルゲンガーよりも悪質かもしれません。そしてかなりミステリ的。
オリジナルとバイロケーションの見分け方などミステリ的要素がいっぱいで、頭がぐるぐるします。引っ掛かりを覚える点も多くて、中盤までは軽く混乱。だけど終盤にまとまってくると、なるほど。そういうことだったのか!
しかしこんなものが現れてしまったら。本当にどうすればいいのでしょうね。怖くて悲しい物語です。

2011/12/19 00:15

投稿元:ブクログ

もう一人の自分が現れるという現象・バイロケーションに遭遇した忍は、同じ境遇に苦悩する人たちの集まりに参加するのだが……。
第17回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。導入部から謎、謎、謎の連続でページを繰る手が止まらない。細かな描写の積み重ねにより、もう一人の自分が存在するという恐怖を盛り上げつつ、そこに設定をうまく使ったミステリ的な仕掛けを隠す手法が見事。ラストの後味の悪さも好み。

2011/10/29 13:20

投稿元:ブクログ

バイロケーションという設定があまりにも作りこまれている感が強くまた説明不足かな、と思うところもあったのですが、いろいろと面白味の多い作品でした。

主人公と同じくバイロケーションに悩まされる人が集う会に主人公も参加するわけですが、その会の秘密主義があまりに徹底されていて謎だらけの展開に導入も早くて話に引き込まれました。

伏線の張り方もばっちりで、また主人公の生活や精神が徐々にバイロケーションに侵食されていく様子の描き方もうまく、話の流れはなんとなく読めたものの、伏線が一気につながるラストは圧巻でした。

その場面での主人公の描き方もかなりの迫力で、後味の悪さがいい感じで尾を引きました。

第17回日本ホラー小説大賞〈長編賞〉

2014/05/21 00:36

投稿元:ブクログ

一気読みしてしまった。

ドッペルゲンガーと似て非なるバイロケーションという
設定は、突っ込みどころもなくはないけど
少なくとも作中一貫してブレずに小説の土台として
このネタを余すところなく使いきっているので
自分としてはこういうものだと納得して読めたのが
読後の満足感につながっている気がする。

こういう新設定は往々にして破綻しがちなんだけど
最後まで「やりきった」のを素直に賞賛したい。

2012/08/26 06:36

投稿元:ブクログ

【第17回日本ホラー小説大賞 長編賞】
最後は、飯塚さんの作戦ミスだなあ。


忍が最終的にあの選択をしてしまったのは、わかる。


自分より恵まれている偽物なんて、その存在に耐えられないよなぁ。しかも、自分がオリジナルのはずなのに偽物の代役なんて…。

2011/07/18 04:09

投稿元:ブクログ

これは良かった~
ラストもうすうすわかっていたけど、それを凌駕する心理描写があり、必死で読みふけってしまった。
でもそうよねー私でもそうなるかも~変にうなずいてしまったり。

結局愛なのね、愛。

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