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八面体

八面体 みんなのレビュー

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みんなのレビュー5件

みんなの評価3.8

評価内訳

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5 件中 1 件~ 5 件を表示

2015/01/17 22:15

投稿元:ブクログ

 あとがきには「文学青年コルタサルが残した最後の短編集」とある。
 実際には本書の後にも短編集は発表されているのだが、本書の発表後、コルタサルは政治活動にどんどんとのめり込んでしまい、もはや文学からは遠く離れてしまった感があるために「最後の~」となっている。
 本書は「最終ラウンド」という作品集から3つの短編及び短編小説論「短編小説とその周辺」を選出し、「八面体」と名付けられた8編の短編からなる短編集に追加収録したもの。
僕にとっては「手掛りを辿ると」「夏」「「セベロの諸階段」「黒猫の首」「シルビア」あたりが極上の作品(特に「手掛りを辿ると」には本当に痺れてしまった)。
 日常の中に突然に非現実的な出来事が飛び込んできたり、何が起きたのか最後まで明確にしなかったり、原因も結果も示さないままに摩訶不思議な現象を描いてみせたり。
 きちんとシロクロはっきりさせてくれる作品は少なく、そういう作風が好きな方にとっては、どうにもとっつき難い短編集だと思う。
 また、実験的な文体が用いられており、読みづらいと感じる方もでてくるかと思う。
 僕なんかはそんな作風や文体にも面白みを感じたりもするのだが、正直「何が起こっているんだろう」と頭が疑問符で一杯になってしまった作品も実はあった。
 そのあたりがちょっと残念だったのだけれども、それは読者である僕側の問題(要するに脆弱な読解力)なのだろうなぁ……。

2015/02/01 10:16

投稿元:ブクログ

「リリアナが泣く」死を待つ体。想像する。自分が消え去った後の妻と友人。良作。
「手掛かりを辿ると」熱狂的な人気を持ちながら謎に包まれた詩人。彼の生涯を追う男。驚くべき真実。
「ポケットに残されたと手記」地下鉄の中のゲーム。偶然の不可能性にかける。
「夏」友の娘を預かった夫婦。夜中。不審な物音。巨大な馬。
「そこ、でも、どこ、どんなふうに」ずっと前か。パコ。もう死んだきみ。
「キントベルクという名の町」ヒッチハイクの少女。スープを飲む少女。かつての自分。
「セベロの諸段階」繰り広げられる儀式。告げられる数字。
「黒猫の首」電車の中。見知らぬ女に触れる。女も私に触れる。女の告白。
「シルビア」子供たちのまとめ役シルビア。しかし大人たちは彼女は存在しないという。良作。
「旅路」列車を待つ男女。彼らは自らが行くべき場所を思い出せない。
「昼寝」悪夢におびえる少女。友との性に関するめざめ。

2014/09/03 19:21

投稿元:ブクログ

講演会 ::フリオ・コルタサル生誕100周年、記念シンポジウム ::Instituto Cervantes de Tokio
http://tokio.cervantes.es/FichasCultura/Ficha96443_67_25.htm

水声社のPR
http://www.suiseisha.net/blog/?p=3651

2014/08/25 00:18

投稿元:ブクログ

1974年に刊行された短篇集。
コルタサルらしい幻想的かつ不条理な短篇が並び、1篇1篇はさほど長くないものの、コルタサル的世界にどっぷりと浸れる1冊。
巻末の『訳者あとがき』に詳しく述べられているが、この後、著者は政治運動に深く関わり、徐々に創作からは遠ざかって行くことになる。政治活動の面ではお世辞にも評価が高かったとは言えないようで、『「文学青年コルタサル」が残した最後の短編集』という表現が切ない。

それにしても、どうも版元が余り宣伝に熱心でないというか、宣伝まで手が回っていないというか、いつ、どういうスケジュールで出るのかが全く読めないのはちょっと困る。南米文学は熱心な読者が大勢いるのだし、もうちょっとだけマメに宣伝してくれると助かるのだが……。

2014/10/27 00:52

投稿元:ブクログ

訳者が「文学青年コルタサルの終りを告げる一作」と位置づける短篇集『八面体』(1974年刊)と、エッセイや評論などが併せ編まれた『最終ラウンド』(1969年刊)からの物語風の文章三篇及び短篇小説についてのエッセイが収められる。
『八面体』はかなり前衛的な作風のものが多く戸惑った。『最終ラウンド』の方がオーソドックスなつくりで、楽しんで読めた。特に「シルビア」はさすが短篇小説の名手といえる巧みな一篇。子どもの描き方なども実に鮮やか。
「コルタサルの新しい邦訳!」と意気込んで読んだけれどもはね返されてしまったような気がして少し残念。彼の作はもう徹底的に読み込んでいてさらに他のものを、という読者向けの一冊だったかもしれない。

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