紙の本
上橋菜穂子
2017/02/14 08:14
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
上橋菜穂子さんらしい、しっかりとしたお話。
逃げ出した奴隷ヴァンと医者のホッサルが主人公。
登場人物も魅力的で下巻も楽しみ。
紙の本
名作なのか?
2015/10/21 05:53
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
囚われの身になった挙句、謎の病気に侵され…冒頭に惹かれ、また本屋大賞にも選ばれたと聞いて購入してみたが、さて―というのが実感。それほどの名作とは、どうしても思えない。
紙の本
娯楽小説
2015/08/21 14:16
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投稿者:北の本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者の本は初めて読みましたが、この作品も、作者も評価が高いのは分かりました。
世界観や登場人物の設定・情動も分かり易く、物語に引き込まれ一気に読みました。
面白い、確かにとても面白い。だが、それだけ。深く心に刻まれることはなかった。
多分、一人一人が好人物過ぎて、凄みやいやらしさが感じられなかったせいだろう。どこかで読んだ話をつなぎ合わせて、別の面白い話に仕立てたような印象。
読みながら、「風の谷のナウシカ(コミック版)」が懐かしくなりました
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強大な帝国・東乎瑠にのまれていく故郷を守るため、絶望的な戦いを繰り広げた戦士団“独角”。その頭であったヴァンは奴隷に落とされ、岩塩鉱に囚われていた。ある夜、一群れの不思議な犬たちが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生する。その隙に逃げ出したヴァンは幼子を拾い、ユナと名付け、育てるが―!?厳しい世界の中で未曾有の危機に立ち向かう、父と子の物語が、いまはじまる―。
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久々の上橋さんの新刊、心待ちにしてました。変わらない緻密な描写で、物語の世界へすぐに入れました。下巻が楽しみ。
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(献本企画で一足お先に読み始めたけれど、半分のところで発売日になってしまった・・・まだ途中だけれどずしりと読み応えがあり、結末をみるのが待ちきれない展開なり。著者はこの本が出る頃にエボラだのデングなどの感染症が大きなニュースになっているとは夢にも思っていなかったかな、それとも無意識の直感がこのテーマを選んでいたとしたら・・・)
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booklogさんの献本で頂きました。
上橋さんの本は獣の奏者、守り人シリーズと読んできてとても好きな作家さんなのでまさか当たるとは、と驚きましたが早く読めて嬉しかったです。
鹿の王は主に二つの視点で構成されていて、どちらも男性。しかも片や40代ときて、ファンタジー(?)でこの年齢すごいな!?って感じでした。
物語としては、医療、ミステリ、政治、冒険と盛りだくさんで、とても多くの人の思惑に主人公と一緒に翻弄されます。上橋さんの本はとても大きな問題に立ち向かう勇気を問う一方で、もっと身近な血のつながり以外の愛情を感じさせるものが多く、今回の話も不器用だけど鷹揚に娘を見守る父親の愛情に胸を打たれました。
今まで読んできた中ではより政治的かつ医療的分野の範囲が広く、一概にこう、とは善悪を語れないけれど、それこそ一つの国の形なのかなと思う。
続編…とは言わないけど短編でその後のみんなの話が凄く読みたいです…!
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独特の固有名詞に悩まされながらも、すっかり上橋ワールドに引き込まれました。小学校の図書館には難しいですね。言葉も内容も。
いくつかの思い込みに惑わされました。上巻を読み終えて漠然とした私なりの仮説が浮かんでいます。狼ではなくて鹿なのかもしれないということ。敵だと思う相手は敵ではないかもしれないということ。それを確かめる為に下巻が気になります。
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一気読み。これまでの上橋さんの物語は女性の物語が多かったけれど、今回は男性の物語。
生きたいという意思が物語をぐいぐいと進めていく。
無口で不器用なヴァン。理屈屋で医療の進歩の為に自分が残酷になれることもきちんとわかっているホッサル。共に魅力的だ。そこへユナやサエ、ミラル等の女性陣が寄り添っていく。
その過程がいい!
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世界を構築する、人には解き明かせない壮大な自然の摂理にちっぽけなひとりの人間が向き合った時、果たしてどんな選択をするだろうか?
『精霊の守人』『獣の奏者』。世界と向き合わなければならぬ立場に立たされた登場人物達の成長と苦悩が大きな感動をよんだ。『鹿の王』もまた、大いなるものに立ち向かう人々の壮大な叙事詩である。
そしてこの度のその大いなるものは生き物すべての内にあるもの、病の元となる菌やウイルス達である。
ツォル国に侵略され属州となったアカファ国。アカファに自治権を与えられていた山岳民族のガンザ族は、氏族の立場を守るため戦士団を政治の道具として、反乱を起こさせた。勝てぬ戦の死兵となった主人公のヴァンは捕らえられ、アカファの岩塩採掘場で奴隷となる。そこに得体の知れない黒狼の襲撃を受け、採掘場のものは全て傷を負った。それから間もなく謎の病が採掘場に蔓延してゆく…
謎の病、狼の群れ、毒を持つ麦、狼と山犬の半仔、様々な謎が解けて集約してゆく様は上橋菜穂子ファンにとっては胸が熱くなる展開である。
逃亡奴隷となったヴァンとその拾い子。
アカファの前身である古オタワルの血を引く天才医術師ホッサル。
二人の主人公が追うもの追われるものとして別視点から事象を解いてゆく。二人が邂逅する時こそ真相が明らかになる時かはたまたさらなる謎が待ち受けているのか、下巻が楽しみである。
凄いクリフハンガーでおわってんだよぉおぉ!
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・よかった点
制度とか信仰とか生活とか、各民族の混じりあう世界観が綿密だなあと。新旧の支配層と勢力拡大に伴う軋轢とか現実的すぎて頭が痛い。生命か魂かの医療問題とかは、明確な答えがなくて両方頷けるなあと思った。
・よくなかった点
地理が覚えられなくてページをうろうろ。地図とか挿絵とかあればいいのにと思う。せっかくなので用語集も付けといてほしい!あと己の想像力の貧困は棚に上げて、各々がどんな人なのかもうちょい記述があってもよかったかなあと思う。
・総評
架空の国、呪い的な人はあるけどでもベースは現実世界の医療歴史ファンタジーって感じ?
読みながら高校時分の世界史と生物の授業をうーっすら思い出した。役者たちも事件も現実から上手に切り取られてる、でもどこかで見たことがある、だから他人事とは思えない。
そういう意味では夢があるとか独創的とかじゃなく地道でやっかいな話だなあと。主人公それぞれのピンチがどう転んで2人がどう出会うのか。何だか単純なハッピーエンドにならなさそうなんだけど締めはどうなってしまうのか。下巻を読むのに気合を入れようと思った。
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上橋菜穂子さんの世界観は健在。
そこに今回は病というキーワードが光っている。病に対する恐怖と抵抗、死生観、医療のあり方、宗教観、民族や国や自己の世界の在り方…複雑に絡み合い、考えさせられる。
とてもとても面白かった。
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大帝国に抗するゲリラ活動の頭目だった四十男が、虜囚となり鉱山で謎の奇病に倒れるも一命をとりとめ、そこで拾った幼女と、とある村で暮らしながら、特殊なトナカイ飼育に情熱をかける、子連れ狼の「表」。
その大帝国で人望を集める医師の天才児の孫が、奇病の治療にあたりつつ、その裏に犬使いとある氏族の陰謀の匂いをかぎつける、ブラックジャック的な「裏」。
この二本立ててで交互に進む、村上春樹っぽい構成。
上下巻通して読んだほうがわかりやすかったのかもしれないが。地名や個人名、固有名詞がごちゃごちゃ乱立していて、わかりにくい。
アイデアはすごいと思うし、たまに光るような名言もあるのだが、「守り人」シリーズに比べるとあまり、ときめきが薄い。タイトルとヴァンに生ずる現象から、なんとなく「転生」(自己犠牲的な?)がテーマの話なのかな、と察せられるのだが、最終的に『狐笛のかなた』みたいなオチになるのかな。
ファンタジーのクオリティとしては悪くないできばえで、さすが上橋先生なのだが、いかんせんキャラクターのどれにも共感が持てない。頭数が多すぎて、人の描き方が雑な感じ。追跡者だった女狩人はあっさり退場するわ、肩透かしの展開で、のめり込めなかった。ヴァンの章は一定しているが、ホッスルのパートでは視点がかってに移動してしまうせいだと思う。
あえておもしろいのは孫医師の従者だろうか。たぶん、ベルバラのアンドレみたいなポジションでキーパーソンになるのかも。
後半読む頃にはぜったい中身を忘れているぐらいインパクトあるエピソードが少なかった。アイデアは面白いし、奇抜な発想である天は評価したいが再読したい面白さはない。
ワタリガラスと谺王なる者の話で、荻原規子の勾玉シリーズに出てくるキャラっぽいなと思ったの自分だけだろうか。
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献本応募で当たりました。ありがとうございます!!
自然の描写と、ごはんの描写が詳しい。私は、これが上橋さん初ですが、とっても読みやすかったです。ファンタジーって、設定が難しかったりしますが、この作品は、いろんな描写が詳しくて、すんなり入っていけました。飛鹿(ピュイカ)も、ああ、いそう、そんなシカ・・・って、あっさり受け入れてしまえましたし。
苦労人のマコウカンが、なにげにおいしそうなカギを握っていそう・・・黒狼病を広めた人物とその理由、ヴァンとユナの「裏返り」の真相を早く知りたいです。うおう。下巻下巻!!
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奴隷あり、植民地支配あり、民族差別あり、医学あり、文化人類学あり。
ファンタジィ小説のなかにこれでもかっ!てくらい要素をぶちこんだら、普通読みにくくらなるもんだ。
ところがどっこい読み進む。
読めども読めども止まらない。
仕事も手につかないし、夢にも見る始末。
だがしかし、物語はまだ混沌の中。
謎の病の生き残り ヴァン。
謎の病を追いかける ホッサル。
二人の物語が織り合い、紡がれる結末は…………?
さ!続きを読もーっと!