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おもしろい!
特に宗教と商人のあたりは戦国時代の日本を思い出した。
これがSFのひとつの源流ですな。
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統計的手法により集団心理と行動を予測する事が可能な心理歴史学。心理歴史学の計算により予言された帝国の緩やかな崩壊とその後に続く長い暗黒時代。それを最小限に食い止めるため人類の技術、知識、文化をあまねく収集して百科事典としてまとめるべく辺境に設立されたファウンデーションの最初の200年の物語。電子書籍化されてたので30年ぶりに読んだ。スケールが壮大で圧倒される。短編集。
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昔、読んだのは創元版「銀河帝国の興亡」でした。
あとがきにもありますが、現在の日本とファウンデーションが
似ていますね。
今の日本は何度目の危機なんでしょうか。。。
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とにかく読みにくい。
登場人物がちょくちょく変わり、星間政治的背景がこれでもかと押し出されるために内容を理解するのにとても時間がかかりました。
鋼鉄都市から入った人(私ですが)には正直キツい。
銀河興亡史というタイトルがつくだけあって、ただひたすらに歴史をかいつまんで説明してるのだと思います。
宗教が政治を支配し、民衆もそれを甘んじて受け、それによって発展性がそがれじわじわと朽ちてゆく。
一巻にして内容が深いです。
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アイザック・アシモフをきちんと読んでみよう、の取っかかりとして選んだ一冊。12000年続いた銀河帝国の衰退と、人類の衰退期を最小限に抑えようとする「心理歴史学者」の物語。
アシモフらしい、といえるほどに彼の著作を読んでいませんが(むしろ数冊目ですが)、SFとしての壮大なホラ話の中に散りばめられた示唆的な物語がとても印象的です。
概ね章ごとの区切りで主人公も変わっていき、銀河の歴史も脈々と動いていきます。そんな中の随所に起こるイベントで飽きの来ない構成。遠い未来の物語ですが、示される教訓は現代社会に繋がっています。
こう言うのを読まされると、ホント、上手いな、と思うわけです。
(2008年読了)
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もっと早く読んでおけばよかった。面白い。学生の頃に延々と漫画を読み返していた時間がもったいなかった。
宗教と科学、各自の理解を超えたところでは区別がつかなくなるのではないか。興味深くもあり、怖くもある。
この後の展開はわからないが、高い科学には倫理が要求されることがよくわかった。科学技術をほぼ独占していたら、周辺を支配しようと思えば容易だなと思う。
心理歴史学、三体につながる話であったと思う。
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「図書室の魔法」でべたぼめだったので、試しに読んでみるが、やはりアシモフは読めないことを実感させる。
統計的手法で、大量の人間の行動を予想でき、しかもその予想に基づいて行動しても、もとの予想された状態が変わらないという発想は、カオス以前の古めかしさがぬぐえない。現実には、たった一人の行動の成否が歴史を大きく変えることがあることを僕らはよく知っているし、そうした場を支配しているのは偶然性にすぎない。いわゆるバタフライ・イフェクトなどを考えれば、遠い未来の予測などはできないし、また何らかの未来予測は一人一人の行動に影響を及ぼし、それがまた未来を変えていってしまう。SFとしての賞味期限を過ぎてしまった作品ではないかと感じた。ル・グインの偉大さを改めて感じる。
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全銀河はトランターを首都とする銀河帝国に支配されていた。ハリ・セルダンは心理歴史学の研究の結果、銀河帝国の衰退とそれに続く暗黒時代を予言した。帝国側から危険思想として裁判にかけられたハリ・セルダンは多くの研究者を伴って銀河百科事典の編纂を目的に銀河の辺境の星ターミナスに追放された。
各章ごとに主人公を替えながらハリ・セルダンが創ったターミナスの組織、ファウンデーションがいかに危機を乗り越え発展していくかが描かれる。
・第一部 心理歴史学者
ガール・ドーニックがハリ・セルダンに出会い共にターミナスへ追放される。ファウンデーションの始まり。
・第二部 百科事典編纂者
ファウンデーションが創られてから50年後、ルイス・ピレンヌはファウンデーションの代表者として銀河百科事典の編纂に心血を注いでいた。銀河帝国の支配力が低下し、辺境の星々が独立の機運を見せていた。ターミナスの近く、アナクレオンも銀河帝国から独立し、ターミナスを併合しようと企んでいた。ルイス・ピレンヌは銀河帝国の権威を信じ、銀河百科事典の編纂を遂行することにこだわっていた。この危機を回避するため市長サルヴァー・ハーディンはクーデターにより権力の奪取を決意する。
・第三部 市長
ターミナスの市長、サルヴァー・ハーディンはファウンデーション内部の反対分子による突き上げと、アナクレオンによる外部からの圧力にさらされていた。これを一気に解決するために宗教を利用することにした。この頃、銀河の辺境ではすでに文明は衰退し、原子力エネルギーは過去のものとして忘れさられていた。そこに唯一高度な文明を維持するファウンデーションの存在を一種の宗教として広めることで支配権を確立し生き残ろうとした。この信仰心を利用してサルヴァー・ハーディンは内外の脅威を一掃した。
・第四部 貿易商人
貿易商人のリマー・ポニェッツは惑星アスコーンに貿易商として潜入していたファウンデーションのエージェント、エスケル・ゴロヴを助けに向かうことになった。アスコーンの人々は科学技術の成果や原子力を完全に排除していた。アスコーンの君主ファールとの交渉の結果、鉄を金に換える金属変成機と交換にエスケル・ゴロヴを取り戻した。この金属変成機を使用しているファールを立体録画して自分たちの安全を保障させた。
・第五部 豪商
貿易商人のホバー・マロウは三隻の貿易船が行方不明となる事件が起きたコレル共和国に調査のため出発した。元商人のジェイム・トゥワーと共にコレルの近くまで来た時にファウンデーションの宣教師が助けを求めてくる。コレルとファウンデーション双方の法律を順守するため乗組員たちの反対を押し切って宣教師をコレルに引き渡した。コレルの主席であるアスパーと会見を果たしたマロウは、宗教ではなく貿易によって両国の関係を改善させようとした。コレルでは銀河帝国製の銃や戦艦が存在し、いまだ銀河帝国の存在が確認され、その脅威の存在も知られることとなった。しかし、コレル自体には科学技術の下積みはなく現在あるものを維持するだけだった。ターミナスに戻ったマ���ウは宗教によるファウンデーションの勢力拡大を望むジェレイン・サットと対立することになった。マロウ自身はすでに宗教の役割は終わり、貿易がこれに代わると考えていた。サットは宣教師をコレルに引き渡した罪でマロウを裁判にかけた。しかし、マロウは宣教師は偽物でコレルの秘密警察の者の変装だと見破った。これによりマロウは釈放され、後に市長と祭司長を兼任することとなった。
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SF。
宇宙を舞台としているため、SFであることに間違いはないが、”銀河帝国興亡史”というタイトル通りに、政治的なストーリーがメインでSF的なアイディアに溢れてはいないか。
五部構成で、それぞれ時代が変わり、視点も変わっていく構成。個人的には分かりにくさを感じた。
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高校入学してすぐの、フレッシュマンセミナーという名の泊まりがけの親睦研修に持って行った記憶がある。初アシモフ。たぶん初ハヤカワ文庫。でもこれ以降の巻に未だに進めていない。今だったらきっと読めるから、チャレンジしよう…。
まあでも、そのとき本読んでる私を見て「何読んでるん?」と話しかけてくれた子とは今でも良い友達させてもらってる。そう思うと人生ってふしぎ。
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どこかの国の歴史書を読んでるみたい。
それくらい,設定に凝ってある。
そしてほぼ章ごとに主人公が変わっている目まぐるしさ。
でも嫌じゃない。それだけそれぞれの人物が魅力的だから。
特にハーディンが好きだな。
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初アシモフ。三部作の第一作目。SFなのだが、中で起こる危機は現実に起きてもおかしくないもので、それを回避するための権謀術数が面白い。訳の評判が悪いので、二作目は創元版で読んでみることに。
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http://shinshu.fm/MHz/67.61/archives/0000351668.html
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やっぱアシモフはいい!ストーリーテラーとして人類史上ベスト5くらいには入るのではなかろうか。
長さを感じさせないし、これから続くであろう物語への期待が膨らむ。
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資源の乏しいターミナスが小型技術と貿易により、古めかしい巨大技術と軍事力を持つコレルに勝利するくだりが面白い。読んでる時はアメリカから見た日本への危機意識の表れとして書かれたのだと想像したが、1940年代に書かれた小説のため当然そんなはずはない。
異なる文明の衝突を俯瞰的に捉えた、未来予知的な視点に驚いた。